理美容業界のM&Aと事業承継の動向・案件情報2025年最新版

理美容業界のM&A

理美容業界に関する最新のM&A動向をご紹介します。 近年の市場推移やトピックス、業界再編にまつわる情報、理美容業界の周辺業界を含めたM&A・事業承継の事例をわかりやすく解説しています。 また、日本M&Aセンターが取り扱う最新のM&A案件、当社仲介によりM&Aを実行された経営者様の事例、 各業界の動向やM&A(第三者承継)への理解を深めるセミナー情報などもご紹介します。

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理美容業界の概要とM&A動向

理美容業界には、理容店(理髪店)や美容室(美容院)、エステティックサロンを運営する事業が含まれます。エステティックサロンでは、脱毛、痩身、リラクゼーション、マッサージなどを目的とした美容サービスを提供しています。その他、ネイルサロンやまつげサロン、眉毛サロンなど、さまざまなサービスを提供しています。
経営者の高齢化による事業承継や、投資ファンドによる買収、美容室がアイサロンを買収して業容を広げることで、グループとしての付加価値を高める M&A などがあります。
理美容業界は参入障壁が低いため、ある程度の資金があれば個人からでも開業しやすいのがメリットで、小規模の事業者から複数店舗を展開する事業者まで多数存在しています。そのため、立地によっては顧客の争奪競争が激しく、価格競争になるケースもあります。また、顧客がお店でなくスタイリストにつく傾向があります。人材流動性も高く、経験豊富なスタッフをどれだけ確保できるかがポイントとなります。

理容店(理髪店)と美容室(美容院)

理容業と美容業の違いは、主に法律で定められた業務内容と、提供するサービス内容にあります。理容師は頭髪の刈込み、顔剃りなどの施術を行い、美容師はパーマ、ヘアセット、化粧などにより容姿を美しくすることと、法律より定義されています。理容師法、美容師法では、「理容・美容の業を行うために設けられた施設」を「理容所」「美容所」と規定しています。そして、構造設備の基準を満たした美容所・理容所として届け出て、検査・確認を受けることが必要です。また、理容師は理容所、美容師は美容所でのみ働くこととされていましたが、2016年からは、理容師と美容師免許の双方の資格を有す者からなる事業所には、重複開設が認められるようになりました。立地や顧客層によって、理髪店と美容室を使い分けるケースもあります。

エステティックサロン・その他

エステティックサロンでは、脱毛、痩身、リラクゼーション、マッサージなどを目的とした美容サービスを提供しています。エステサロンには、美容機器(エステ機器)の導入を含め、特定商取引法、薬機法、景品表示法、医師法、美容師法、公衆浴場法など、様々な法律が適用されるため情報収集は欠かせません。
近年は、女性をターゲットにした事業者だけでなく、男性をターゲットにした事業者数も増加傾向にあります。また、脱毛や痩身エステだけでなく、まつげサロン、眉毛サロンなどの種類も多様化しています。
業界全体の課題として、就業者数の減少傾向が見られます。M&Aの検討では、スタッフや有資格者の確保、継続勤務がポイントとなっています。

理美容業界をとりまく環境

理美容業界は、理容所・美容所を中心としたサロン事業に加え、アイビューティサロン、エステティックサロン、リラクゼーションサロンなど多様な業態から構成される生活関連サービス産業です。国内人口の減少と高齢化が進む一方で、美容への支出は一定の底堅さと高付加価値化の動きを見せており、個人消費のなかでも比較的粘り強い分野のひとつと位置づけられます。

市場・生産/出荷/在庫・価格の動向

理美容サロン市場全体の規模を見ると、コロナ禍前の2019年度には約2兆1,253億円であったのに対し、2020年度には1兆9,700億円まで一時的に縮小しましたが、2021年度には2兆460億円、2022年度には2兆704億円と回復基調にあります。
矢野経済研究所の調査によれば、2023年度の理美容サロン市場規模は前年度比1.0%増の2兆920億円とされています。コロナ禍による落ち込みからの回復は続いているものの、成長テンポは緩やかな状態が続いていると解釈されています。
消費者支出ベースで見ると、ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期」による2025年の美容サロン市場推計は2兆6,820億円(前年比+146億円)とされています。このうち、美容室が1兆3,884億円、エステが3,360億円、アイビューティサロンが1,384億円等と算出されており、美容室を中心としたコア市場の規模と、周辺分野の構成比が明らかになっています。
業態別に見ると、理美容ニュースの推計では、2021年時点で美容室市場が約1兆5,000億円、理容店が約3,000億円、アイビューティサロンが約1,000億円、ネイルサロンが約1,200億円、エステティックサロンが約4,000億円、リラクゼーションサロンが約3,400億円とされています。理美容店合計の市場規模は約1兆8,000億円であり、そのうちメンズ市場は約6,200億円、レディス市場は約1兆1,800億円と推定されています。
月次統計では、総務省「サービス産業動態統計調査」2025年7月分速報をもとにした理美容ニュースの集計によると、美容業の売上高は2025年7月単月で約1,488億円、理容業は約410億円と推計されています。理容・美容・クリーニング・浴場の4業種合計の売上高は約5,129億52百万円とされています。
※「サービス産業動態統計調査」は、従来の「サービス産業動向調査」と「特定サービス産業動態統計調査」を統合し、2025年1月から新たに開始された基幹統計です。それ以前の統計値との長期比較にあたっては、系列の連続性に留意する必要があります。

単価面では、「美容センサス2025年上期」に基づく分析で、美容室における1回あたりの利用金額は女性が7,668円、男性が4,879円と、過去5年で最高水準となっています。来店頻度の減少を単価上昇で補う構図が見られ、客数よりも単価向上が市場規模を下支えしている状況です。
チャネル別には、来店型サロンが依然として主軸である一方、店販商品(ヘアケア製品・スタイリング剤等)のEC販売、サブスクリプション型のサービスメニュー、出張・訪問理美容サービスなど、非来店チャネルやサブチャネルの活用が広がっています。とくにエステやアイビューティ分野では、ホームケア機器やコスメとの連動によるOMO型のサービス設計が増加しており、サロンでの体験価値と自宅での継続ケアを組み合わせた収益モデルが模索されています。

M&A観点
中長期的に見ると、理美容サロン市場は大きな成長産業ではないものの、コロナ禍からの回復と高付加価値メニュー・単価上昇によって、安定的なキャッシュフローを生むビジネスとして位置づけられます。買い手企業にとっては、地域ごとの市場規模や業態別の成長性、単価上昇余地、店販・EC売上比率等を精査することで、スケールメリットやクロスセル機会が定量的に評価しやすい業界です。特定エリアでの集中出店や、エステ・アイビューティ等の成長サブセグメントの取り込みを目的としたM&Aは、投資仮説を描きやすい分野と言えます。

事業者・設備・拠点動向

事業所数・従業者数の観点では、経済産業省の「令和3年経済センサス‐活動調査 産業別集計(サービス関連産業B)」によると、「生活関連サービス業,娯楽業」全体のうち中分類「洗濯・理容・美容・浴場業」は297,471事業所、従業者数863,550人とされています。生活関連サービス業の中でも事業所数ベースで約8割を占める大きなクラスターとなっています。
厚生労働省「衛生行政報告例」に基づく集計では、2022年度時点の美容所数は269,889店(前年比2.1%増)、美容師数は571,810人(前年比1.8%増)であり、過去10年で最大の増加数を記録したと報告されています。一方、理容所数は112,468店(前年比1,935店減)と減少傾向にあり、理容所の減少と美容所の増加という構図が続いています。
なお、厚生労働省「衛生行政報告例 理容-美容所の施設数・従業理容-美容師数」では、理容所と美容所を重複開設している事業所について、施設数や従業理容師・美容師数の計上方法に関する注記が付されています。重複開設分は理容所・美容所で1件として数えられており、統計解釈にあたって留意が必要です。
店舗フォーマットとしては、従来型の路面店・ビルイン型サロンに加え、ショッピングセンター内テナント、駅ナカ店舗、訪問理美容・福祉施設内サービスなど、多様な立地形態が併存しています。都市部では低価格カット専門店や大型チェーンサロンの出店が進む一方、郊外や住宅地では個人・家族経営型の小規模サロンが地域密着で営業を継続しているケースが多い状況です。
付帯機能の拡大という観点では、サロン内ショップによるヘアケア・スキンケア商品の物販、サロン向け・一般消費者向けのスクール・アカデミー、フォトスタジオ併設、インナービューティ関連サービスとの組み合わせなど、店舗空間を多目的に活用する動きが見られます。特にエステ・アイビューティ領域では、サロン専売品のEC販売やサブスク型コースの提供など、物販・サービスを一体化したビジネスモデルが広がっています。
1事業所あたり売上や生産性については、公的統計の細分類で理美容のみを抽出した指標は限定的ですが、生活関連サービス業全体の1事業所当たり売上高が他のサービス業に比べ中規模にとどまる水準であることから、規模の経済を活かしづらい個店主体の構造がうかがえます。そのため、多店舗展開チェーンやフランチャイズ本部は、バックオフィス・物流・教育を集中投資することで、1店舗当たりの生産性・利益率を相対的に高めやすいポジションにあります。

M&A観点
事業所数の増減や美容所・理容所の構成比の変化、チェーン展開と個店経営の二極構造を踏まえると、M&Aによる拠点網の再編余地は大きいと考えられます。とくに、人口密集エリアではドミナント出店によるシェア拡大と効率的な人員・在庫配置、郊外では既存顧客基盤を持つ個店との連携・統合によるスケールメリット獲得が論点となります。物販・スクール等の付帯機能を持つ企業を取得することで、来店単価の引き上げやブランド体験の強化につなげる投資仮説も有効です。

需要側ファクター

日本全体の人口動態を見ると、総務省統計局の人口推計によれば、2024年10月1日現在の総人口は1億2,380万2千人であり、前年から55万人(▲0.44%)減少しています。
内閣府「令和6年版高齢社会白書」によれば、2023年10月1日現在、65歳以上人口は3,623万人で、総人口に占める割合(高齢化率)は29.1%となっており、高齢者比率の上昇が続いています。
こうした人口減少と高齢化の進行は、理美容需要に対し二重の影響を与えています。若年層人口の減少は長期的な顧客数の減少要因となる一方、高齢者の増加は、白髪・薄毛対策、身だしなみケア、訪問理美容ニーズなど、高齢者向けサービスの拡大余地をもたらしています。特に在宅介護や高齢者施設での訪問理美容サービスは、生活の質向上と衛生管理の両面から重要性が高まっています。
家計支出の観点では、政府統計「家計調査」からも、物価上昇局面においても理美容関連支出は一定の水準を維持していることが示されており、頻度を抑えつつも単価の高いメニューを選択する「選択的ラグジュアリー消費」の傾向がうかがえます。美容サロン全体の市場規模が緩やかに拡大する一方で、エステ市場のように価格・サービス内容に対する消費者の選別が厳しくなり、市場が縮小しているカテゴリも存在します。
観光・インバウンドについては、訪日外国人客数の回復とともに、都市部を中心にインバウンド需要を取り込むサロンが増加しています。多言語対応、キャッシュレス決済、越境ECによる店販商品の販売など、観光客を対象としたサービス設計は、訪日需要の変動リスクを意識しつつも、平均単価の引き上げとブランド認知向上の機会となっています。
価値観・ライフスタイルの変化としては、ジェンダーニュートラルな美容意識の浸透、男性向けフェイシャル・アイブロウ・アイラッシュメニューの拡大、サステナブル・クルエルティフリーな製品選好などが挙げられます。これに伴い、メンズ専門サロンやジェンダーレスサロン、環境配慮型サロンといったコンセプト型店舗が増加しており、従来とは異なる顧客セグメントへのアプローチが求められています。

M&A観点
需要構造の変化を踏まえると、買い手企業は「どの顧客セグメント(年代・性別・ライフスタイル)に強みを持つのか」「どのカテゴリ(ヘア、アイビューティ、エステ等)で競争優位を持つのか」を明確化したうえで、M&Aを通じて不足するセグメント・カテゴリ・地域を補完することが合理的です。たとえば、既存の美容室チェーンがメンズ特化サロンやアイビューティサロンを買収するケース、高齢者施設向け訪問理美容事業を持つ事業者をグループ化するケースなどは、顧客基盤とサービスラインを同時に拡張できるシナリオとして検討余地が大きいと言えます。

制度・規制・DX

理美容業を営むためには、理容師法・美容師法に基づく国家資格である理容師・美容師免許の取得と、都道府県等への「理容所」「美容所」としての開設届出・構造設備基準への適合が必要です。これらの法令は衛生水準の確保や利用者保護を目的としており、器具・設備の消毒、店内衛生、感染症対策等に関する基準が定められています。
エステティックサロン等については、理容師法・美容師法の直接の適用を受けない領域もある一方、特定商取引法、薬機法、景品表示法、医師法、公衆浴場法等の多様な法令が関係し、説明義務・表示義務・誇大広告の禁止・クーリングオフ対応など、コンプライアンスの求められる範囲が広い点が特徴です。とくに長期契約型コースや高額ローンを伴うサービスでは、消費者トラブル防止の観点から、契約書面・広告表現の適正化が重視されています。
DXの観点では、予約・顧客管理システム、POS・売上管理、電子帳票・電子請求書、勤怠管理・シフト作成ツールなどの導入が進んでおり、中堅チェーンを中心にクラウド型のSaaSを活用したオペレーション標準化が広がっています。また、オンラインカウンセリング・動画配信・EC連携など、デジタルチャネルを通じた顧客接点の多様化も加速しています。
個人情報保護法やクッキー規制に関しては、予約・会員管理システムで取得する顧客情報、行動データ、購買履歴等をどのような範囲で利用・第三者提供するかについて、プライバシーポリシーの整備や社内ルールの明確化が求められます。施術前後の写真やビフォーアフター画像の取り扱いについても、本人同意の取得・匿名化等のルール作りが重要です。

M&A観点
制度・規制対応やDX投資は、小規模事業者にとって負担になりやすい領域です。フランチャイズ本部や中堅チェーンが、法令対応マニュアル・教育プログラム・システム基盤をグループで共有することで、1店舗あたりのコンプライアンス・ITコストを軽減できる余地があります。このため、コンプライアンス・DX対応が進んだ企業を中核とし、地域の個店をグループ化していくM&Aは、規制対応やデジタル化の負担を吸収しやすいスキームとして検討されやすいと考えられます。

供給・ロジスティクス/サプライチェーン

理美容業の主要な原材料・資材には、ヘアカラー剤・パーマ剤・シャンプー・トリートメント等の薬剤、タオル・クロス・紙製品、電気・ガス・水道等のエネルギーが含まれます。近年は原油価格・為替レートの変動や物流コストの上昇により、輸入原材料や海外製造品を中心に仕入価格の上昇が続いており、サロン側はメニュー価格への転嫁とコスト吸収のバランスに苦慮しています。
理美容向け業務用化粧品市場については、矢野経済研究所によると、2021年度の市場規模はメーカー出荷金額ベースで1,478億円、前年度比106.4%とされています。コロナ禍での一時的な来店減少から徐々に回復しつつあることが示されています。
物流・在庫面では、タオル・紙製品・消耗品などの日用品は地域問屋や専門商社経由での調達が中心であり、カラー剤等の薬剤はメーカーや総代理店からの供給が多い構造です。多店舗チェーンでは、集中購買によるスケールメリットを活かしやすく、セントラル倉庫を活用した共同配送・在庫一元管理によって、在庫回転率の改善や欠品リスク低減を図る動きが一般的です。
近年は、ECを通じた理美容ディーラーの販路拡大や、メーカー直販のオンラインチャネルも増加しており、単一店舗でも一定数量以上をまとめて発注することで、仕入条件の改善や配送効率の向上を図ることが可能になっています。一方で、環境負荷低減や廃棄物削減の観点から、使い捨て資材の削減・リサイクル対応等も求められており、持続可能なサプライチェーン構築という新たな課題も浮上しています。

M&A観点
仕入・物流・在庫管理は、チェーン展開やグループ化によるスケールメリットが最も出やすい領域のひとつです。M&Aにより複数ブランド・複数フォーマットを束ねることで、メーカー・ディーラーとの価格交渉力を高められるほか、共通薬剤・共通備品への切り替えや在庫プールの共有によるコスト削減が期待できます。また、環境配慮型商材やサステナブルなサプライチェーンを構築している事業者をグループに迎えることで、ESG観点でのブランド価値向上も図ることができます。

人材

理美容業界では、国家資格である理容師・美容師に加え、アイリスト、エステティシャン、ネイリストなど多様な技能職が現場を支えています。厚生労働省の衛生行政報告例に基づく2022年度の集計では、美容師数が約57万人に達しており、10年前と比較しても増加傾向にあります。一方で、理容師数は緩やかな減少が続いていることが指摘されています。
労働環境面では、長時間労働・立ち仕事・土日勤務の多さに加え、給与水準やキャリアパスの不透明さが課題とされてきました。このため、新規学卒者の離職率が高い傾向や、一定年次での業界離れが問題化しており、教育投資に対する回収可能性が経営課題となっています。
賃金水準や就業時間に関する詳細な統計は「賃金構造基本統計調査」や「労働力調査」等で示されていますが、一般に理美容サービス従事者の平均賃金は全産業平均をやや下回る水準とされ、かつ店長・幹部層と若手スタイリストとの間で格差が大きい構図が見られます。その一方で、指名客を多く抱えるトップスタイリストは高い収入を得るケースもあり、成果と処遇の連動性が強い職種と言えます。
人材ポートフォリオの観点では、施術スキルに加え、カウンセリング・提案力、SNS発信や動画制作といったデジタルコミュニケーション能力、店舗マネジメントや教育トレーナーとしての能力など、求められるスキルセットが拡大しています。これに対応するため、中堅以上のチェーンでは社内アカデミーやオンライン研修プラットフォームを構築し、階層別教育や技術試験制度を整備する動きが進んでいます。

M&A観点
人材・有資格者・教育体制は、理美容業界の競争力の源泉であり、M&Aの主要な目的のひとつです。買い手企業にとっては、店舗数や売上規模だけでなく、スタイリストの年齢構成・離職率・教育カリキュラム・評価制度など、人材に関する定性的・定量的指標を精査することが重要です。優れた教育プログラムやキャリアパス設計を持つ企業を中核としてグループ化することで、他店舗への教育ノウハウ展開や採用ブランド力の向上を通じて、グループ全体の人材競争力を高めるシナリオが描けます。

ガバナンス/広告・品質/コンプライアンス

広告・表示の領域では、特定商取引法・景品表示法・薬機法等に基づき、効果効能の表示、クーリングオフに関する説明、過大な景品・割引表示の禁止などが求められます。とくに痩身・脱毛・フェイシャル等のエステメニューでは、医療行為との境界や効果の表現方法が問題となるケースがあり、消費者庁・国民生活センター等に寄せられる相談件数も一定数存在します。
品質管理・クレーム対応の観点では、施術事故や薬剤トラブル、皮膚障害等のリスクに備え、施術プロセス・パッチテスト・説明同意書の運用、事故発生時の対応フロー、賠償責任保険の加入状況などを整備しておくことが重要です。チェーン全体として標準的なマニュアルと教育が整っているかどうかは、ブランド価値と法的リスクの両面から評価すべきポイントとなります。
サイバーセキュリティ・情報管理の面では、予約・顧客管理システムに蓄積される顧客情報の取扱い、店舗Wi-Fiや社内ネットワークのセキュリティ、キャッシュレス決済における不正利用防止など、多岐にわたる論点があります。中小事業者ではこれらの管理体制が十分でないケースもあり、顧客情報流出やシステム障害発生時の対応力が課題となり得ます。

M&A観点
ガバナンス・コンプライアンス水準が高い企業は、グループ再編において中核企業としての役割を果たしやすくなります。買い手企業から見ると、コンプライアンス体制が整っていないターゲット企業を取得する場合であっても、中核企業のルール・マニュアル・システムを横展開することで、一定期間をかけて水準を引き上げる前提があれば、リスクをコントロールしたM&Aが可能になります。逆に、ガバナンス上の問題が顕在化している企業については、潜在的な偶発債務やレピュテーションリスクを十分に織り込んだうえで、買収スキーム・価格条件を設計する必要があります。

ガバナンス/広告・品質/コンプライアンス

広告・表示の領域では、特定商取引法・景品表示法・薬機法等に基づき、効果効能の表示、クーリングオフに関する説明、過大な景品・割引表示の禁止などが求められます。とくに痩身・脱毛・フェイシャル等のエステメニューでは、医療行為との境界や効果の表現方法が問題となるケースがあり、消費者庁・国民生活センター等に寄せられる相談件数も一定数存在します。
品質管理・クレーム対応の観点では、施術事故や薬剤トラブル、皮膚障害等のリスクに備え、施術プロセス・パッチテスト・説明同意書の運用、事故発生時の対応フロー、賠償責任保険の加入状況などを整備しておくことが重要です。チェーン全体として標準的なマニュアルと教育が整っているかどうかは、ブランド価値と法的リスクの両面から評価すべきポイントとなります。
サイバーセキュリティ・情報管理の面では、予約・顧客管理システムに蓄積される顧客情報の取扱い、店舗Wi-Fiや社内ネットワークのセキュリティ、キャッシュレス決済における不正利用防止など、多岐にわたる論点があります。中小事業者ではこれらの管理体制が十分でないケースもあり、顧客情報流出やシステム障害発生時の対応力が課題となり得ます。

M&A観点
ガバナンス・コンプライアンス水準が高い企業は、グループ再編において中核企業としての役割を果たしやすくなります。買い手企業から見ると、コンプライアンス体制が整っていないターゲット企業を取得する場合であっても、中核企業のルール・マニュアル・システムを横展開することで、一定期間をかけて水準を引き上げる前提があれば、リスクをコントロールしたM&Aが可能になります。逆に、ガバナンス上の問題が顕在化している企業については、潜在的な偶発債務やレピュテーションリスクを十分に織り込んだうえで、買収スキーム・価格条件を設計する必要があります。

M&Aリレーション

理美容業界では、個人オーナーが経営する単独店・数店舗規模の事業者が多数を占める一方で、100店舗規模のチェーンや投資ファンド傘下のグループも存在し、緩やかな寡占化・チェーン化の動きが進んでいます。背景には、オーナー経営者の高齢化と後継者不在、都市部における賃料・人件費負担の増加、集客チャネルのオンラインシフトなど、個店にとってハードルとなる要因が重なっていることが挙げられます。
倒産・廃業の動向としては、帝国データバンクの「『美容室』の倒産動向(2025年1–8月)」によると、負債1,000万円以上・法的整理による美容室の倒産件数は2025年1〜8月で157件と、過去最多だった前年同期(139件)を上回り、3年連続で増加しています。要因として、大手チェーンや低価格カット専門店との競争激化、資材費・光熱費・テナント料等のコスト高、人手不足などが挙げられています。
一方で、後継者難を背景に、地域密着型サロンを中堅チェーンや投資ファンドがグループ化する動きも活発化しています。理容業・美容業の重複開設や、理美容とエステ・アイビューティ・ネイル等を組み合わせた複合サロン、さらには温浴施設やフィットネスとの複合業態など、多様な水平・垂直統合のパターンが見られます。

M&A観点
今後3〜5年を展望すると、①都市部でのチェーン同士の統合・再編、②後継者不在の個店・小規模チェーンを中核企業が包摂する地域承継型M&A、③理美容×エステ・フィットネス・温浴施設などの周辺業態を含めたバリューチェーン統合、の3パターンが中心になると見込まれます。買い手企業としては、どの統合パターンを主戦略とするかを明確にしたうえで、ターゲットとなる規模・エリア・業態を絞り込むことが、効率的なソーシングとシナジー実現の観点から重要です。

理美容業界の今後の課題と展望

理美容業界の今後3〜5年を展望すると、人口減少・高齢化、コスト上昇、人材不足、デジタル化の進展、コンプライアンス強化など、多様な要因が重層的に作用することが想定されます。本節では、主要論点ごとに「課題」「対応策」「M&A観点」を整理し、ベースシナリオ・上振れシナリオ・下振れシナリオのイメージとあわせて概観します。
ベースシナリオでは、理美容サロン市場全体の売上成長率は年率0〜2%程度、営業利益率は物価・人件費上昇を織り込みつつも効率化により現状水準をおおむね維持する前提を置きます。上振れシナリオでは、高付加価値メニューの浸透やインバウンド需要の取り込みにより、売上成長率2〜3%台、営業利益率の1ポイント程度の改善を想定します。下振れシナリオでは、物価高や個人消費マインドの悪化により、売上が微減〜横ばい、人件費率・家賃率の上昇で営業利益率が1〜2ポイント程度低下する可能性を念頭に置きます。

利益率圧迫要因

課題
人件費・エネルギーコスト・テナント賃料・物流費・原材料費の上昇は、規模の大小にかかわらず多くのサロン経営にとって利益率を圧迫する要因となっています。値上げへの心理的ハードルや、価格競争が激しいエリアでは、単純な料金改定のみでコスト上昇を吸収することが難しい状況も見られます。
対応策
メニュー設計の見直しにより、時間単価・席生産性を高めることが重要です。具体的には、①時間のかかる低価格メニューの整理、②高付加価値トリートメント等とのセットメニュー化、③指名料・ランク別料金の導入、④店販比率の向上などが挙げられます。また、受付・会計・予約管理のデジタル化やセルフレジの導入により、間接業務工数を削減し、スタッフを付加価値の高い施術・提案業務に集中させる取り組みも有効です。
M&A観点
スケールメリットを活かせる領域(仕入・広告・バックオフィス)を特定し、グループ内で共通化できる範囲を拡大することが、M&A後の利益率改善のカギになります。買収にあたっては、ターゲット企業の単価構成(カット比率・カラー比率・高付加価値メニュー比率)や店販比率、人件費率・家賃率などのKPIを詳細に比較し、「どの水準まで引き上げ・引き下げ余地があるか」をシナリオとして描いたうえで、価値評価とPMI計画を連動させることが望ましいです。

ロジスティクス再編

課題
単独店・小規模チェーンでは、カラー剤・パーマ剤・消耗品などの仕入が店舗単位で分散しており、価格交渉力・在庫回転の面で非効率になりがちです。また、配送運賃の上昇やドライバー不足、いわゆる物流2024年問題(労働時間規制)の影響により、少量多頻度配送のコスト負担が増しています。
対応策
複数店舗を運営する事業者は、仕入先の集約・共同購買・共通規格商材への切り替えを進めることで、単価交渉力の向上と在庫圧縮を図ることができます。地域の同業者間での共同配送・共同倉庫の活用、配送ルートの最適化、発注点管理の標準化なども有効です。また、POS・在庫管理システムを用いたデータベース発注により、過剰在庫や欠品リスクを減らすことができます。
M&A観点
仕入・ロジスティクス機能を内包したディストリビューター(理美容ディーラー)や、多店舗チェーンの本部機能を持つ企業を買収・統合することで、サロン運営企業が自らサプライチェーン上流に踏み込む選択肢もあります。PMIでは、価格表・取引条件・与信管理ルール・SKU体系の統合が重要テーマとなり、基幹システム・マスタ統合と並行して進めることが求められます。

人材確保

課題
美容師数は増加傾向にあるものの、若年層の離職率が高く、長期的に現場を支える中堅人材の確保が難しいという構造的課題があります。さらに、2025年時点でも美容室の倒産要因として「人手不足」が挙げられるなど、人材不足は経営の持続可能性に直結するリスクとなっています。
対応策
働き方改革と処遇改善が重要なテーマです。営業時間・休日の見直し、シフト制の柔軟化、最低保証給と歩合給のバランス設計、評価・昇給ルールの透明化などにより、長期的に働き続けやすい環境を整える必要があります。また、オンライン教育・eラーニングの活用により、技術教育・接客教育を標準化しつつ、個々のキャリア形成を支援する仕組みづくりも有効です。
M&A観点
人材・教育ノウハウを持つ企業をグループに迎えることは、単に店舗数を増やすだけでなく、グループ全体の人材基盤を強化する意味を持ちます。PMIでは、評価制度・教育カリキュラム・職位体系の統合が重要であり、買い手・売り手双方の良い点を取り入れた「新しい標準」を設計できるかが、離職抑制とエンゲージメント向上の成否を左右します。

デジタル/データ活用

課題
予約・顧客管理システムやSNS集客は広く普及しているものの、顧客IDを軸としたデータ統合、LTV(顧客生涯価値)を意識した施策設計、AIを活用した需要予測・離反予兆検知など、データドリブンな経営に踏み込めていない事業者も多い状況です。個店レベルでは、投資負担やノウハウ不足が障壁となりやすい点が課題です。
対応策
まずは予約・カルテ・来店履歴・店販履歴といった基本データを一元管理し、顧客セグメント別の来店頻度・単価・リピート率を把握することが出発点となります。そのうえで、①休眠顧客へのリマインド配信、②単価の低い顧客へのメニュー提案、③高LTV顧客向けのVIP施策など、シンプルな施策から始めることが現実的です。クラウド型システムや外部マーケティングツールを活用することで、中小事業者でも一定レベルのデジタル活用が可能になりつつあります。
M&A観点
デジタルプラットフォームや高度なCRM・マーケティング機能を持つ企業とのM&A・資本提携は、理美容事業者にとって競争優位を高める手段となり得ます。買収後は、予約・顧客マスタ・店舗マスタの統合、ID設計の統一、KPIダッシュボードの共通化など、IT・データ面のPMIが重要になります。また、データ利活用とプライバシー保護(個人情報保護法対応)を両立させるガバナンス設計も不可欠です。

ガバナンス/コンプライアンス

課題
広告規制や消費者保護関連法令、労働法令、個人情報保護法などへの対応は、サロンの規模にかかわらず必須である一方、個人オーナーや小規模事業者にとっては専門知識・人材・コストの面で負担が大きい領域です。法令違反やトラブル発生時には、行政処分・損害賠償・風評被害など、事業継続に重大な影響を及ぼす可能性があります。
対応策
最低限のコンプライアンス体制として、①関係法令の一覧化と要点のまとめ、②広告・契約書面・同意書のひな形整備、③クレーム・事故時の対応マニュアル、④従業員教育の実施・記録管理、を行うことが重要です。中堅以上の企業では、内部監査や内部通報窓口の設置、リスクマップの作成など、より高度な内部統制へと発展させる事例も増えています。
M&A観点
ガバナンス水準の高い企業を中核に据えたグループ化は、全体のリスクプロファイルを改善するうえで有効です。M&A後は、コンプライアンスポリシー・就業規則・広告審査プロセス・個人情報保護ルールなどをグループ標準として整備し、段階的に各社へ展開していく必要があります。これにより、買い手企業は金融機関・取引先からの信用力を高めつつ、行政対応リスクを低減できます。

外需/観光・越境

課題
インバウンド需要は、為替・国際情勢・感染症動向などに左右されやすく、短期的な変動リスクが高い一方、都市部を中心に単価の高い顧客層として魅力的な市場です。多言語対応・決済手段・免税スキーム・口コミサイトでの評判管理など、個別店舗だけでは対応が難しい要素も多く存在します。
対応策
訪日客の多いエリアでは、英語・中国語を中心とした多言語対応の整備、オンライン予約サイト・SNS・口コミプラットフォームとの連携、キャッシュレス・モバイル決済の導入が重要です。また、施術内容・所要時間・料金をシンプルに伝えるメニュー設計や、体験型パッケージの開発など、観光動機に沿ったサービス開発も有効です。越境ECによる日本製ヘアケア・スキンケア商品の販売も、中長期的なブランド育成手段の一つとなります。
M&A観点
海外展開や越境ECに実績を持つブランドや、インバウンド特化型のサロンをグループに迎えることで、国内サロンが単独ではアクセスしづらい顧客層を取り込むことができます。海外現地企業との合弁・資本提携を通じて、日本の技術・ブランドと現地のチャネル・人材を組み合わせるスキームも選択肢となります。

地域/エコシステム連携

課題
地域によっては、高齢化や人口流出により単独店舗の採算性が悪化しつつも、住民の生活インフラとして一定の理美容サービスを維持することが求められるケースがあります。個別企業だけでは、訪問理美容、高齢者施設との連携、地域包括ケアとの接続など、広範なニーズに対応しきれない状況も見られます。
対応策
地域金融機関・自治体・業界団体と連携し、事業承継支援・共同購買・共同配送・共同研修などのスキームを構築することが有効です。地域の中核サロンを起点に、小規模サロンとの連携ネットワークを組成することで、地域内での需要・人材・ノウハウを循環させる仕組みづくりが期待されます。
M&A観点
地域エコシステムの中核となる企業を持株会社方式やグループ化で整備し、周辺の個店・関連事業者を段階的に取り込むモデルは、地方の理美容インフラを維持しつつ経営基盤を安定させる手段となり得ます。買い手としては、単なる店舗数拡大ではなく、「地域課題解決」と「事業性確保」を両立させるビジネスモデルの構築が重要となります。

倒産/再編の地合い

課題
帝国データバンクの倒産動向レポートが示すように、美容室の倒産件数は足元で増加傾向にあり、金利・物価・人件費上昇局面で資金繰りが厳しくなる事業者も増えています。廃業・休業は統計に表れにくいものの、実際には相当数発生しているとみられ、業界全体としては新規出店と退出が続く新陳代謝の激しいマーケットです。
対応策
財務面では、キャッシュフロー計画と手許資金水準の確保、借入のリファイナンスや返済条件見直し、設備投資の優先順位付けなどが重要です。事業ポートフォリオの観点では、収益性の低い店舗の整理・統合、赤字事業からの撤退を含めたポートフォリオ再構築が求められます。
M&A観点
再編局面では、スポンサー企業・事業会社として、再生可能性のあるサロン・チェーンを選別し、財務・人材・ブランドを含めて再構築する役割が期待されます。スポンサー側は、再生計画において、どのKPI(店舗数、売上、EBITDAマージン、人件費率等)を何年でどの水準に引き上げるのかを明確にし、その実現可能性を前提に投資判断を行う必要があります。

リスク管理

課題
制度変更、品質事故、情報セキュリティインシデント、パンデミックや自然災害といったBCPリスクなど、多様なリスクが理美容業の事業継続に影響を与える可能性があります。小規模事業者では、これらのリスクを体系的に把握・管理する体制が整っていないことも少なくありません。
対応策
リスクマップを作成し、発生可能性と影響度を整理したうえで、優先順位の高いリスクから対策を講じることが重要です。感染症・災害時の営業方針、サプライチェーン混乱時の代替調達ルート、サイバー攻撃発生時の初動対応などについて、シナリオを事前に検討し、簡易なBCP・DR(災害復旧)計画として文書化しておくことが望まれます。
M&A観点
リスク管理体制が整備された企業との統合は、グループ全体の耐性向上につながります。PMIでは、グループ共通のリスク管理ポリシーやインシデント対応フローの整備、保険プログラムの見直し(施設賠償責任保険・サイバー保険等)などを通じて、リスクに対するカバレッジを統一・強化することが重要です。
ボブログ|2024年版 理美容室の店舗数・理美容師の人数 過去10年で最大の増加数を記録
ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期」解説①
ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期」解説②
理美容ニュース|美容室1兆5000億円、理容店3000億円 推定市場規模
理美容ニュース|サービス産業動態統計・7月
TB-PLUS|理美容業界の市場規模はどのくらい?近年の業況や今後の課題
Beautopia|美容室の市場規模、ここ5年で最大の1兆3884億円に 単価の上昇は物価高以外にも?
政府統計の総合窓口 (e-Stat)|衛生行政報告例 衛生行政報告例 年度報
政府統計の総合窓口 (e-Stat)|衛生行政報告例 / 令和4年度衛生行政報告例 統計表 年度報(ファイル/2022年度)
経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査産業別集計(サービス関連産業に関する集計) 」
総務省統計局「人口推計/人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)」
総務省統計局「サービス産業動態統計調査」 2025年(令和7年)7月分(速報)
帝国データバンク|美容室の倒産動向(2025年1-8月)
矢野経済研究所|理美容向け業務用化粧品市場に関する調査を実施(2021年)
矢野経済研究所|理美容サロン市場に関する調査を実施(2024年)
内閣府|令和6年版高齢社会白書(全体版)1.高齢化の現状と将来像

理美容業界における
M&A活用のメリット

理美容業界におけるM&A活用のメリットをご紹介します。

譲渡側のメリット
  • ブランドを残せる
  • 後継者問題を解決できる
  • オーナー社長は個人保証や担保提供から解放され、ハッピーリタイアができる
  • 個人保証や担保提供から解放されたうえで役員等として継続してかかわることも可能
  • 事業意欲旺盛な会社との協業により、相互に発展することが可能
  • 適切な会社に譲渡すれば、社員の雇用は保証され、成長機会も増える
譲受け側のメリット
  • 売上規模・シェアの拡大が見込める
  • 事業多角化・新規事業への参入
  • 人的リソースを獲得できる
  • バリューチェーンの補完・関連事業領域の拡大
  • リスク分散ができる
  • 財務力強化・コストの削減(仕入れコスト、管理部門コスト、物流コスト等)
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理美容業界で
M&Aを実行する際のポイント

理美容業界でM&Aを実行する際に注意すべきポイントには、下記のようなものがあります。

  • 取引先等との関係性
  • 人的リソース管理
  • 財務問題
  • 労働問題
  • コンプライアンス
  • ガバナンス・管理体制

ここでは一般的なポイントをご紹介させていただいておりますが、実際には、個別事情を勘案すると大きく変わります。また、業界によっては独自の規制や商習慣が存在するため、M&Aの仲介を行ううえで、それぞれの業種・業界の特性を正しく理解していることが非常に大切です。日本M&Aセンターでは各業界に精通したコンサルタントが所属しているため、専門性の高いサービスを提供させていただくことが可能です。
当社では秘密保持を厳守のうえ、個別相談を無料でお受けしています。当社は全国に拠点を展開しております。気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

理美容業界における
M&Aの価格相場

理美容業界のM&Aにおける価格や相場感について説明いたします。まず、中小企業のM&Aには明確な相場が存在せず、最終的な価格は売り手と買い手の交渉によって決まることが特徴です。M&Aの価格は、業種や企業の規模、人材の質、財務状況、ブランド力、将来性、市場環境など、多岐にわたる要素によって変動します。そのため、個別の状況を考慮しながら価格が算出されることになります。
M&Aの価格算定にはいくつかの評価方法がありますが、その中の一つに「取引事例法」があります。取引事例法は、過去のM&A事例の中から、事業内容や地域、財務指標が似ている企業の売買実績を基に価値を評価する方法です。取引事例法において重要なのは、類似の取引事例を参考にすることですが、類似条件を見つけるためには、相当数の事例を蓄積する必要があります。非上場企業のM&Aの多くが非公開情報であることから、他社の実績を参考にすることはハードルが高い方法でもあります。その点、日本M&Aセンターでは、M&Aにおいて成約実績10,000件超、M&A成約件数で世界No.1*のギネス世界記録™に5年連続で認定されるなど、豊富な実績があります。事業内容や地域、財務指標に基づく似た会社の売買事例を選定し、一定のルールに従って公正な価値評価を行うことが可能です。こちらから当社の株価算定シミュレーションを体験することができます。

※ギネス世界記録™:M&Aフィナンシャルアドバイザリー業務の最多取扱い企業 2020~2023年に続き、5年連続でギネス世界記録™に認定

あなたの会社の評価額はいくら?

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あなたの会社が現在どう評価をされるか、ぜひ見てみませんか?

次に、より高い評価を得て会社を高く譲渡売却するためには、よりシナジーのある買い手を見つけることが重要です。M&Aの最終価格は、売り手企業と買い手企業の交渉によって決まるため、買い手が「この会社が欲しい」と思う要素を増やしていく必要があります。例えば、現在、理美容業界の市場では人材不足が全体的な問題となっており、若くて優秀な人材を採用できる利点がある場合、買い手企業にとってM&Aの魅力が増します。
さらに、コンプライアンスやガバナンスに関する問題も重要な要素です。具体的には、顧客とのトラブルが存在しないか、社会保険への適切な加入状況が確認されることが求められます。これらの問題があると、潜在的な費用や負債として見なされ、価格交渉において不利な要因となり得ます。これらの要素が事前にクリアである場合、買い手企業も安心してM&Aを進めることができ、価格交渉もスムーズに進行しやすくなる傾向があります。
最後に、M&Aを成功させるためには、総合的に企業の魅力を高める努力が欠かせません。これは、価格評価への影響だけでなく、交渉の流れにも深く関わる要素であるといえるでしょう。

なお、実際には個別の業種や取引環境等によって価格相場は変動しますし、場所や経営状態によっても大きく左右されます。初期的なご相談や、簡易的な株価診断は無料にておこなっておりますので、よりくわしく評価や課題について聞きたい方は、弊社コンサルタントから詳細をご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

株式会社日本M&Aセンター

業界別M&Aレポート編集部

株式会社日本M&Aセンター

業界別M&Aレポート編集部は、日本M&Aセンターの社員によって執筆・運営されています。各業界・業種のM&Aや事業承継に関する情報、トピックをお届けします。

理美容業界の
最新M&A事例を解説

近年に実施されたM&Aから理美容業界に関する事例をご紹介します。理美容業界におけるM&Aは、後継者不足や規模の拡大、サービスの多様化などを目的として活発化しています。

理容業×美容業
美容室チェーンのアルテジェネシス、グランド理美容の理容事業を買収

譲渡企業
グランド理美容株式会社(大阪府大阪市)
譲受け企業
株式会社ニューヨーク・ニューヨーク(京都市伏見区)、株式会社アルテジェネシス(神奈川県横浜市)

M&Aの概要

スキーム:事業譲渡 実行時期:2024年12月21日

2024年12月21日、株式会社アルテジェネシスのグループ会社である株式会社ニューヨーク・ニューヨークは、グランド理美容株式会社より、理容事業を事業譲り受けしました。今後は、GRANDブランドの宝塚南口店、学園都市店、ラクザ大阪店、京都店の4店舗のリブランディング、運営・管理をアルテグループが行っていくことになります。

アルテグループは、4つのブランド別事業会社と、経営全般・人材育成・プロダクト開発・店舗開発支援などを行うホールディングスの組織で、約350店舗の美容室チェーン等を展開しています。
株式会社ニューヨーク・ニューヨークはアルテグループの子会社で、数年前よりダブルライセンスとして「理容師」免許取得を推進していました。
グランド理美容は、大阪・京都・神戸で展開している理容室・美容室の老舗ブランド「GRANDブランド」を展開しています。

M&Aの目的

フリーランスや業務委託など働き方の選択肢も広がり、デザイン系やメンテナンス系、特化型など様々な美容室の形態がある中、アルテグループでは、単一業態に偏らず、まつげ&眉毛サロンなども含めた複数のブランドサロンを展開する『全方位戦略』をとっています。
それによりグループ全体としての事業の安定と「生涯美容師」で働き続けられる環境の構築が実現できると考えており、目まぐるしく変わるトレンド・世代や考え方で移り変わる顧客ニーズに柔軟に対応しながら、ライフスタイルに変化がある美容師が働き続けられる組織であること、その多様性を追求した全方位型こそがアルテグループの唯一無二の特徴としています。その一環として、理容事業、特にクラシカルメンズ市場にはかねてから注目しており、本事業譲受により、理容事業に参入することになりました。
今回譲受した4店舗については順次、人材・プロダクト・資金等を投資し、GRANDブランドの再興と、事業成長を図っていきます。

美容業×システム開発
エム・エイチ・グループ、SCAT社との資本業務提携を強化

資本提携
SCAT株式会社(3974)、株式会社エム・エイチ・グループ(9439)

M&Aの概要

スキーム:資本提携、第三者割当増資 実行時期:2024年6月6日

株式会社エム・エイチ・グループは、SCAT株式会社との間で資本業務提携の強化によるSCAT株式の追加取得、及び割当予定先に対する第三者割当による新株式の発行を、2024年5月13日に決議しました。
エム・エイチ・グループは、ヘアサロン「モッズ・ヘア」の運営管理、ヘアメイクアップアーティストのマネジメント業務、「モッズ・ヘア」プライベートブランド商品の開発を行う企業です。
SCATは、理美容業界向けにPOSレジ顧客管理システムの販売、美容予約システムなどの各種WEBコンテンツサービスの提供により、美容サロンの経営のサポートを行っています。

資本業務提携を強化する目的と理由

エム・エイチ・グループでは、美容室支援事業の新たな取り組みとして理美容業界向けBtoBクレジット決済サービスに注力していました。日本国内においてもキャッシュレス決済の普及はより加速し、企業間のBtoBクレジット決済においてもそのニーズは高まっています。
SCATの有するソリューション技術、ネットワークと相互協力を図ることで、BtoBクレジット決済サービスの促進に加え、理美容業界の環境経営推進、DX推進等、課題解決のコンテンツ開発及びサービス領域の拡大を狙います。

業務提携の内容(拡充)

① 両社のサービスを連携することによる事業拡大の検討等
② 両社の保有する各種アセットを活用した新規事業の検討・開発等
③ 理美容サロンと美容ディーラーとのBtoBクレジット決済事業の拡大とシステム連携
④ 理美容業界への持続可能な環境経営支援(SDGs)への取り組み

資本提携の内容

① エム・エイチ・グループは、第三者割当増資の方法により新株式を150,000株発行し、SCATがこれを取得する予定。(新株式発行後のSCATの発行済株式総数に対する所有割合は2.66%となる予定)
② SCATは、自己株式処分により、SCATの普通株式65,000株をエム・エイチ・グループに割り当て、エム・エイチ・グループがこれを取得する予定。(本自己株式処分後のエム・エイチ・グループの発行済株式総数に対する所有割合2.81%となる予定)

理美容業界の
M&Aニュース

理美容業界のM&Aニュースを表示します。

理美容業界のM&Aニュース一覧

理美容業界の
M&A仲介実績

日本M&Aセンターが仲介・支援して成約した理美容業界のM&A案件をご紹介します。
※現在、2025年9月までの実績を掲載しています。次回の更新(2025年10月~12月分)は2026年1月30日以降の予定です。

譲渡・売却企業 譲受け・買収企業
2025年9月 理美容(北海道・東北) セールスプロモーション(関東)
2025年9月 測量・地質調査(中国・四国) 建築工事(中国・四国)
2025年9月 測量・地質調査(中国・四国) 舗装工事(九州・沖縄)
2025年9月 産業廃棄物処理(東海・北陸) 産業廃棄物処理(関東)
2025年9月 産業廃棄物処理(関東) 産業廃棄物処理(関東)
2025年9月 法人向けサービス(関東) 会計事務所(関東)
2025年9月 エンターテインメント(中国・四国) エンターテインメント(中国・四国)
2025年9月 法人向けサービス(関東) 自動車小売(関西)
2025年9月 理美容(九州・沖縄) 理美容(関東)
2025年9月 法人向けサービス(関東) 理美容(関東)

理美容業界を含むその他サービス業のM&A仲介実績一覧

サービス業界の
最新のM&A事例インタビュー

当社の仲介によりM&A・事業承継された事例を、経営者様へのインタビュー形式でご紹介します。

理美容業界のM&A事例インタビュー一覧

理美容業界の
セミナー情報

当社では、M&Aや事業承継をはじめ、経営に役立つさまざまセミナーを開催しております。ぜひご参加ください。

理美容業界向けセミナー一覧

業界別M&A・事業承継の動向

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