コラム

「負ののれん」とは?発生する原因や会計・税務上の処理を解説

「負ののれん」とは?発生する原因や会計・税務上の処理を解説

M&A実務

「負ののれん」とは、買収価格が対象企業の純資産額より低い金額で成立した場合の差額を指します。「負ののれん」が発生する主な原因には、簿外債務や訴訟リスク、その他事業リスク等が挙げられます。本記事では「負ののれん」が企業に与える影響や、適切な対処方法について解説します。「負ののれん」とは?M&Aにおいて算出する買収対象企業の価値は、企業が保有する有形資産(土地、建物、機械等)だけでなく、無形資産(ブラ

【徹底解説】東京プロマーケット上場企業の実例が満載の新書籍を発売

【徹底解説】東京プロマーケット上場企業の実例が満載の新書籍を発売

広報室だより

「東京プロマーケット」上場のリアルがわかるケーススタディがまとめられています。日本経済新聞出版から2023年11月8日に書籍「今こそ『東京プロマーケット上場』~売上10億円を超えたら取り組む中小企業の新・成長戦略~」が出版されました。日本M&AセンターTOKYOPROMarket事業部にとって、2年半ぶりの新作で多くの上場企業の実例が盛り込まれています。著者の日本M&Aセンター上席執行役員で成長戦

M&A事例から読み解く空調工事業界・管工事業界のM&A動向と経営課題

M&A事例から読み解く空調工事業界・管工事業界のM&A動向と経営課題

業界別M&A

株式会社日本М&Aセンター工事業界担当の松島です。当コラムは日本М&Aセンターの管工事チームのメンバーが業界情報を執筆しております。今回は松島が「空調工事業界の動向と課題」についてお伝えします。空調工事業の経営者の悩みや経営課題私もこの数年経営者の方々に話を聞くと、主に下記のような悩みを抱えています。人的な課題「仕事はあるが、人が足りていない」「若い従業員の育成ができない。」「苦労して採用したがす

IPO(新規公開株式)とは?上場するメリットやデメリット、審査基準を紹介

IPO(新規公開株式)とは?上場するメリットやデメリット、審査基準を紹介

経営・ビジネス

IPOを行った企業は、成長に向けて多くのアドバンテージを獲得できます。そのため多くの企業は、IPOを企業が目指すべき通過点の一つとして見据えています。本記事では、IPOの概要やメリット・デメリット、審査基準、IPOを成功に導くためのポイントについてご紹介します。※本記事のIPOに関する記述は、一般市場を想定しています。IPOとはIPOとは「InitialPublicOffering(※)」の略語で

今さら聞けない「PBR1倍割れ」とは?日本企業がとるべき対策は?

今さら聞けない「PBR1倍割れ」とは?日本企業がとるべき対策は?

経営・ビジネス

2023年3月、東京証券取引所(東証)から「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願いについて」が発表され、上場企業の多くで「PBR1倍割れ」が起きていること、資本収益性や成長性の観点で課題があることなどが指摘されました。東証が上場企業に対してこのような積極的な要請を行うのは異例として、大きな話題となりました。そして、東証が指摘したさまざまな課題のなかでも、特に注目を集めてい

リストラクチャリングとは?概要、企業事例を解説

リストラクチャリングとは?概要、企業事例を解説

経営・ビジネス

リストラクチャリングは組織が変化に適応し、持続的な成長を実現するための手段の一つです。本記事では、リストラクチャリングの概要、具体的な方法、メリットや注意すべき点、企業事例についてご紹介します。リストラクチャリングとはリストラクチャリング(restructuring)とは、経営の効率化や生産性向上を目指して、企業の改革や事業構造の再構築に取り組むことを指します。具体的には、不採算事業の撤退や縮小を

M&Aを学ぶ

M&Aにおける税務。ポイントを分かりやすく解説

M&Aにおける税務。ポイントを分かりやすく解説

M&Aの専門知識を学ぶ

「M&Aに興味はあるけど、どんな税金が課されるのか知りたい」、「M&Aって多額の税金が課されそうで心配」など、M&Aによる税金に関して疑問や不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。M&Aは、中堅・中小企業でも対価が大きくなる傾向があり、その実行時に課される税金も多額になることが想定されます。M&Aを行う際には、様々なコストがかかりますが、その中でもこの「税金」が一番のコストと言っても過言では

M&A検討の第一歩。譲受企業(買い手)の事前準備

M&A検討の第一歩。譲受企業(買い手)の事前準備

M&Aの流れを学ぶ

昨今、M&Aは企業を成長させる手法の一つとして注目を集めています。M&Aで買収を行う譲受企業(買い手)の目的は「売上企業の拡大・シェア向上」「事業の多角化・新規事業参入」「人材の獲得・技術力向上」など多岐にわたります。本記事では、譲受企業(買い手)の目線で、M&Aを検討し始めた際、事前に準備すべきことは何か、どういった相談先があるのか、大切なファーストステップについてご紹介します。譲受企業(買い手

M&A検討の第一歩。譲渡側(売り手)の事前準備

M&A検討の第一歩。譲渡側(売り手)の事前準備

M&Aの流れを学ぶ

はじめてのM&Aには不安が多いもの。具体的に着手する前、可能な限りの準備を進めておくことで、心に余裕をもってM&Aを開始できます。譲渡企業(売り手)にとって、理想的な事前準備とは何か?どのような状態にしておけばいいのか?あるべき姿から逆算した“スムーズなM&Aのための事前準備”をご紹介します。準備のポイント①資料収集候補企業探しは「企業概要書」からはじまるM&Aの相手を探すに際し、譲渡企業の実態を

M&Aにおける最終契約のフェーズ。押さえておきたいポイント

M&Aにおける最終契約のフェーズ。押さえておきたいポイント

M&Aの流れを学ぶ

最終契約書とは概要・目的最終契約書(DefinitiveAgreement、通称「DA」)とは、M&Aの最終段階において締結される、当事者間の最終的な合意事項を定めた最も重要な契約書です。基本合意書は、デューデリジェンス(買収監査)実施前における、交渉過程の確認や中間的な合意を確認するためのものであり、今後の交渉を阻害しないための約束事(独占交渉権限の付与や秘密保持義務の設定その他の一般条項)以外

契約締結前の最終条件調整。押さえておきたいポイント

契約締結前の最終条件調整。押さえておきたいポイント

M&Aの流れを学ぶ

最終契約に盛り込まれる事項は多岐に渡ります。ここでは、最終条件の交渉を行う上で、主要な事項及び細目事項をご紹介します。最終条件の交渉とは最終契約書が締結されて、M&Aは実行フェーズにうつります。株式譲渡のスキームにおいて締結される株式譲渡契約書は、株式と代金を交換して、経営権を移譲することを目的としています。また、それに伴いM&Aで譲渡側(売り手)、譲受側(買い手)がそれぞれ実現したいことを果たす

M&Aの企業価値評価(バリュエーション)とは?種類・メリット・デメリットを分かりやすく解説

M&Aの企業価値評価(バリュエーション)とは?種類・メリット・デメリットを分かりやすく解説

M&Aの専門知識を学ぶ

M&Aの企業価値評価(バリュエーション)とは?M&Aにおける『企業価値評価』とは、文字通り企業全体の価値を評価することを意味します。企業全体の価値とは、企業が保有する資産の価値のみならず、企業が今後創出するであろう収益力及びその源泉となる無形資産をも含めた価値となります。これを言い換えると、『事業価値』(企業の事業から創出される経済的価値)に非事業用資産(事業を営むうえで必要不可欠でない余剰資産な