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キユーピー、フルーツ加工品の製造販売のアヲハタを株式交換により完全子会社化

更新日:

キユーピー株式会社(2809)とアヲハタ株式会社(2830)は、株式交換を行うことを決定し、両社間で株式交換契約を締結した。

キユーピーを株式交換完全親会社、アヲハタを株式交換完全子会社とする株式交換方式。

また、本株式交換の効力発生日(2025年11月1日予定)に先立ち、アヲハタの普通株式は、株式会社東京証券取引所スタンダード市場において、2025年10月30日付で上場廃止(最終売買日は2025年10月29日)となる予定。

キユーピーは、「マヨネーズソース」その他一般ソース類の製造販売、各種瓶缶詰食料品その他各種食料品の製造加工販売を行っている。

アヲハタは、フルーツ加工品の製造販売および輸出入、調理食品の製造販売および輸出入を行っている。

背景・目的

2014年のキユーピーによるアヲハタの連結子会社化以降、両社は協業体制を築いてきたが、近年、上場企業のガバナンスに関しては、構造上の利益相反リスクとその対応策強化を求める動きが高まっている。

これまで以上にアヲハタと情報、人的資源の共有を図り、経営資源を相互に結集し、両社がさらに発展していくためには、柔軟かつ迅速な意思決定体制のもとで推進できる環境が、グループ全体の企業価値を将来にわたり最大化させる最善の方法であるとの結論に至り、筆頭株主のキユーピーが25年3月に株式交換を提案した。

アヲハタの完全子会社化が、両社の企業価値向上に資するとの認識で一致した。

ブランド価値の最大化や経営資源の相互活用などのシナジー効果を想定している。

本株式交換に係る割当ての内容

本株式交換に係る割当比率
 キユーピー(完全親会社):1、アヲハタ(完全子会社):0.91

本株式交換により交付する株式数:キユーピーの普通株式4,154,001株(予定)

日程

本株式交換契約締結日(両社):2025年7月3日
最終売買日(アヲハタ):2025年10月29日(予定)
上場廃止日(アヲハタ):2025年10月30日(予定)
本株式交換の実施予定日(効力発生日):2025年11月1日(予定)

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