M&Aにおけるトラブルとは?主な要因や対策を解説

M&A全般
更新日:

M&Aは事業拡大など企業の成長戦略や、事業承継を実現する有効な手段の一つです。しかし、複雑な手続きが多く、思わぬトラブルが発生すると、企業として大きなリスクを負ってしまうかもしれません。リスクを回避するには、よくあるトラブルやその要因を事前に知って、対策しておくことが大切です。
本記事では、M&Aでのトラブル例とその要因、具体的な対策をわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • M&Aでは悪質な買い手・仲介会社による不正、情報漏洩や簿外債務の発覚、PMI(経営統合)に起因する対立と混乱などが発生することがある。
  • トラブルを防ぐには、信頼できるM&A仲介会社、支援機関を選び、デューデリジェンス(DD)の徹底のほか、契約条件を明確化し、弁護士による法的チェックを行う必要がある。
  • M&Aでトラブルが起きた場合は、早期に専門家へ相談し、証拠を確保した上で相手方と協議を進める。解決が難しい場合は法的手段を検討する。

日本M&AセンターはM&A・事業承継の成約実績No.1

日本M&Aセンターは
M&A・事業承継の成約実績No.1

全国に広がるM&Aネットワークで最適なお相手をお探しします

日本M&Aセンターは全国各地の金融機関・会計事務所等と連携することで豊富な案件情報を保有し、地域・業界にとらわれない最適な選択肢をご提案します。 まずは無料相談でお悩みを聞かせください。ご相談は無料、秘密厳守で承ります。

※ ギネス世界記録:2024年 M&Aフィナンシャルアドバイザリー業務の最多取扱い企業 2020年から5年連続でギネス世界記録™に認定されました。

⽬次

M&Aで起こりうるトラブルとは?

M&Aでは、売り手・買い手それぞれがリスクを負うような、さまざまなトラブルに直面する可能性があります。まずはトラブルの例を見ていきましょう。

【M&Aで起こりうるトラブル例】
・悪質な買い手・仲介会社による意図的な不正
・情報漏洩や簿外債務の発覚など典型的な問題
・PMI(経営統合)に起因する対立と混乱

悪質な買い手・仲介会社による意図的な不正

M&Aで深刻なトラブルの一つが、悪質な買い手や仲介会社による意図的な不正行為です。

買い手による不正の例では、買収後に会社の資金だけを取って連絡を絶ち、運転資金の枯渇により従業員の給与未払いや取引先への支払い遅延が発生するケースがあります。さらに、企業価値を意図的に下げた上で買収し、資産だけを取得して会社を倒産させる手口も存在します。

そのほか、契約時の債務保証の取り扱いにも注意が必要です。債務保証の解除を明記しないと、売却後も旧経営者が債務保証の責任を負い続け、買い手の行動次第では倒産や破産などの深刻なトラブルに発展することがあります。

また、仲介会社による不正も深刻です。着手金だけ受け取り実質的に動かない業者や、買い手と結託して売り手に不利な契約を進める事例もあります。

こうした不正を防ぐには、信頼できる買い手と仲介会社を選ぶことが欠かせません。M&A業界全体でも、国や一般社団法人 M&A支援機関協会などが不正を予防し、安心・安全にM&Aを推進できるような取り組みを正すための取り組みを継続的に行っており、健全なM&A市場の構築に向けた努力が続けられています。

※出典:中小企業庁「M&Aに関するトラブルにご注意ください

情報漏洩や簿外債務の発覚など典型的な問題

M&Aプロセスにおいて発生するトラブルには、情報管理の不備や財務面での問題も挙げられます。情報管理の不備としては、秘密保持契約が不十分なままや、関係者への情報管理の周知が不足したまま交渉を進めた結果、M&Aを検討している事実や企業の機密情報が外部に漏れる可能性があります。情報漏洩は企業価値の毀損だけでなく、従業員の不安や動揺を引き起こし、取引先との信頼関係悪化にもつながる深刻な問題です。

また、財務面での問題では、買収後に過去の未払い残業代や下請法違反などの法的問題、貸借対照表に記載されていない簿外債務などが発覚するケースもあります。隠れた債務が後から判明すると、買い手は予想外の負担を強いられることになります。

PMI(経営統合)に起因する対立と混乱

M&A成立後の経営統合プロセスであるPMI(Post Merger Integration)がうまくいかない場合、企業文化の衝突や情報伝達の不備により、人材の流出や業務フローに混乱が生じることもあります。

ビジョンや企業文化の違い、将来への不安が原因で、従業員のモチベーションの低下や離職につながったり、買収先の幹部をすべて交代させたことで旧体制の社員が一斉退職したりするといったケースも少なくありません。

そのほか、社内のITシステムや業務フローの統合がスムーズに進まず、日常業務に混乱が生じれば、業務効率の低下や顧客サービスの質の悪化が起こり、企業価値の毀損につながる可能性があります。

また、期待されたシナジー効果が生まれないこともトラブルの一つです。

M&Aでトラブルが発生する主な要因

M&Aでのトラブルは意図的な不正以外に、以下のような要因で起こることがあります。


【M&Aでトラブルが発生する主な要因】
・情報開示不足やデューデリジェンス(DD)の不備
・契約条件の認識の相違や交渉力の格差
・文化的な相違や社内の反発など統合後の要因

情報開示不足やデューデリジェンス(DD)の不備

売り手がマイナス情報を隠したり十分に情報を把握していなかったりすると、情報開示不足が生じます。これにより、買い手が想定外のリスクを負う可能性があります。

また、買収対象企業の財務状況や事業の健全性を調査するデューデリジェンスが不十分だと、負債や訴訟リスクが契約後に発覚し、損失が膨らむケースも少なくありません。

契約条件の認識の相違や交渉力の格差

契約条件の認識の相違や交渉力の格差もM&Aのトラブルを招く主な要因です。特に、売り手と買い手の責任範囲が曖昧だと、契約後に認識の相違が起きる可能性があるので注意が必要です。

また、売り手が財務や法務等に関する正確性を保証する「表明保証」で、事実と異なる内容が契約締結後に発覚すると、訴訟や損害賠償請求に発展するケースもあります。

そのほか、買収実行の前提条件が満たされずにクロージングに至らないケースや、交渉力の差によって不利な契約条件を押しつけられるケースもあります。

文化的な相違や社内の反発など統合後の要因

異なる企業文化を持つ組織が統合された際に、対応を誤ると従業員の混乱や内部対立が起こりやすくなります。特に、買収された側の社員が、働き方や意思決定プロセス、コミュニケーションスタイルなどの違いに反発すると、士気が下がり、組織全体の生産性低下につながりかねません。さらに優秀な人材が流出すると、企業の競争力維持にも深刻な影響を与える可能性があります。

M&Aでのトラブルを防ぐための主な対策

M&Aでのトラブルを未然に防ぐには、事前の準備と専門家の支援が欠かせません。以下の対策を徹底することでリスクを抑えるようにしましょう。


【M&Aでのトラブルを未然に防ぐ主な対策方法】
・信頼できるM&A支援機関を選ぶ
・デューデリジェンスを徹底する
・契約条件を明確化し、弁護士による法的チェックを受ける

信頼できるM&A支援機関を選ぶ

M&Aでのトラブルを防ぐには、信頼できるM&A仲介会社など支援機関のサポートが不可欠です。特に、自社の業界や地域に詳しく、豊富な実績を持つ仲介会社、支援機関なら、業界特有の課題や交渉のポイントを踏まえた支援が期待できます。

専門家を選ぶ際には、中小企業庁の「M&A支援機関登録制度」の登録を受け、ガイドラインを遵守している支援機関かどうかも確認しましょう。本制度の登録機関は一定の基準を満たした信頼性の高い支援機関として認定されています。

また、M&Aは長期間にわたるプロセスがあるため、情報共有や意思疎通が不十分だと、誤解や不信感が生じかねません。初回相談の段階から、料金体系や着手金の有無などに加えて、対応の丁寧さや速さなども見ることが大切です。また、着手金がゼロでも途中で放置されるケースがあるため、過去の実績もあわせて確認してください。

デューデリジェンスを徹底する

デューデリジェンスを徹底することは、M&Aでのトラブルを防ぐ上で重要です。財務、法務、税務、労務など多方面から専門家を交えて詳細に調査することで、簿外債務や法令違反などの隠れたリスクを事前に把握し、想定外のトラブル回避につながります。

売り手側は、情報の隠蔽が大きなトラブルの原因となるため、誠実な情報開示が必要です。ただし、売り手は買い手よりも先に情報開示が発生するため、開示内容や範囲については専門家と相談し、適切に進めることで不要なリスクを避けられます。

さらに、仲介会社が買い手寄りになるなどの利益相反が生じないよう、公正な調査体制が整っているか確認することも大切です。

契約条件を明文化し、専門家による法的チェックを受ける

M&Aのトラブルを防ぐには、契約条件を明文化し、弁護士など専門家による法的チェックを行うことが欠かせません。契約条件や責任の範囲、価格調整の方法などを明確にすると、解釈の違いや契約不履行による争いを防ぐことにつながります。契約書では、抽象的な表現ではなく、具体的な数値や条件で記述することが重要です。特に「努力義務」などの曖昧な表現は、当事者間で解釈が分かれる原因になるため注意が必要です。

専門家を介さずに契約を進めた結果、重要条項の見落としや不適切な条件設定により、損害を被るケースもあります。契約書はM&Aの成否を決める重要な要素です。十分な法的チェックを受け、安全で確実な取引を実現させましょう。

PMIに向けた準備を早期から着手する

PMIはクロージング後に本格化しますが、成功させるにはM&A交渉の初期段階から統合計画を準備しておく必要があります。準備が遅れると、統合時の混乱や予想外のトラブルにつながりかねません。

経営統合後の目的や目標、組織体制、役割分担を明確にし、経営者が事前に買収先の従業員に事前に説明することで、不安や反発を減らし、離職を防ぐ効果が期待できます。

さらに、内部統制やシステムの統合などを計画的に進めることで、業務の停滞を防ぎ、顧客や取引先への影響を最小限に抑えられるでしょう。

M&Aによるシナジー効果は短期間で実現するものではありません。長期的な視点で計画し、段階的に成果を積み上げていくものとして捉えておくことも重要です。

M&Aでトラブルが発生した場合の対応

M&Aでトラブルが発生した場合、対応が遅れるほどリスクが大きくなることがあります。内容を冷静に確認し、以下の対応を迅速に進めることが重要です。


【M&Aでトラブルが起きた場合の主な対応】
・事実確認を行い、証拠を確保した上で冷静に協議する
・早期に専門家へ相談する

事実確認を行い、証拠を確保した上で冷静に協議する

M&Aでトラブルが発生した場合、迅速に事実確認を行うことが重要です。まずメールや契約書、議事録など関連する記録や証拠を確保し、状況を正確に把握します。その上で、相手と協議の場を設け、契約内容や法的根拠を踏まえながら、双方が納得できる解決策を探ることが大切です。一方的な主張ではなく、相互理解を重視した話し合いを心掛けます。

なお、M&Aの取引において表明保証保険に加入している場合、売り手の表明保証違反による損失を保険でカバーできる可能性があります。表明保証保険は近年のM&A取引で注目されており、トラブル発生時の有効な解決手段となり得るため、加入についても検討しておきましょう。

早期に専門家へ相談する

M&Aトラブルが発生した際、当事者間だけで解決が難しい場合や、法的な判断が必要な場合は、早期にM&Aのトラブルに精通した弁護士など専門家に相談することが重要です。

早期に専門家の助言を得られれば、トラブルの長期化や経済的・時間的損失を最小限に抑えることができるでしょう。特にM&A特有の複雑な法的問題については、一般的な企業法務ではなく、M&A案件の実績が豊富な弁護士に相談することが大切です。トラブルが深刻化し、弁護士を交えた協議でも解決できない場合は、訴訟や仲裁などの法的措置を検討します。ただし、訴訟など法的手段の場合は解決まで数年かかり、弁護士費用や裁判費用も高額になる可能性があります。

そのため、トラブルの内容、相手方の資力、勝訴の可能性などを慎重に評価し、費用対効果を踏まえて最適な対応を選ぶことが重要です。

M&Aを安全に進めるには信頼できる相談先を探そう

M&Aで起こる多くのトラブルは、悪質な不正のほか、M&Aアドバイザーや仲介会社の選定ミス、情報不足、準備不足などが主な要因です。

M&Aを成功させるには、実績が豊富なM&A仲介会社、税理士、弁護士といった専門チームと連携し、透明性の高い情報開示を心掛けることが重要です。まずは信頼できるM&A仲介会社への相談から始めてみましょう。

日本M&AセンターはM&A・事業承継の成約実績No.1

日本M&Aセンターは
M&A・事業承継の成約実績No.1

全国に広がるM&Aネットワークで最適なお相手をお探しします

日本M&Aセンターは全国各地の金融機関・会計事務所等と連携することで豊富な案件情報を保有し、地域・業界にとらわれない最適な選択肢をご提案します。 まずは無料相談でお悩みを聞かせください。ご相談は無料、秘密厳守で承ります。

※ ギネス世界記録:2024年 M&Aフィナンシャルアドバイザリー業務の最多取扱い企業 2020年から5年連続でギネス世界記録™に認定されました。

よくある質問(FAQ)

M&Aではどういったトラブルが起こりえますか?

M&Aで起こるトラブルには、悪質な買い手が資金だけを取って倒産に追い込んだり、仲介会社が着手金だけ受け取って進めなかったりするなどの意図的な不正があります。そのほか、M&Aを検討している事実が外部に漏れて、従業員や取引先との信頼関係が悪化することや、契約後に売り手の債務が発覚することによって買い手が負担を強いられることもあります。また、PMI(経営統合)に起因する対立と混乱もトラブルの一つです。

詳しくは「M&Aでよくあるトラブルとは?」をご確認ください。

M&A後に思うような結果にならない要因は何ですか?

M&Aで思うような結果にならない要因として、「情報開示不足やデューデリジェンスの不備」「契約条件の認識の相違や交渉力の格差」「文化的な相違や社内の反発など統合後の要因」などが考えられます。M&Aを成功させるには、実績豊富で信頼性のあるM&A仲介会社や弁護士など専門家のサポートを受けることが大切です。

詳しくは「M&Aでトラブルが発生する主な要因」をご確認ください。

PMIでのトラブルを防ぐには何が重要ですか?

PMIでのトラブルを防ぐにはM&A交渉の初期段階から統合計画を準備しておくことが重要です。経営統合後の目的や目標、組織体制、役割分担を明確にし、経営者が事前に買収先の従業員に説明することで、不安や反発を減らし、離職を防ぐ効果が期待できます。

詳しくは「PMIに向けた準備を早期から着手する」をご確認ください。

日本M&AセンターはM&A・事業承継の成約実績No.1

日本M&Aセンターは
M&A・事業承継の成約実績No.1

全国に広がるM&Aネットワークで最適なお相手をお探しします

日本M&Aセンターは全国各地の金融機関・会計事務所等と連携することで豊富な案件情報を保有し、地域・業界にとらわれない最適な選択肢をご提案します。 まずは無料相談でお悩みを聞かせください。ご相談は無料、秘密厳守で承ります。

※ ギネス世界記録:2024年 M&Aフィナンシャルアドバイザリー業務の最多取扱い企業 2020年から5年連続でギネス世界記録™に認定されました。

著者

M&A マガジン編集部

M&A マガジン編集部

M&Aマガジンは「M&A・事業承継に関する情報を、正しく・わかりやすく発信するメディア」です。中堅・中小企業経営者の課題に寄り添い、価値あるコンテンツをお届けしていきます。

この記事に関連するタグ

「M&A」に関連するコラム

事業承継のタイミングとは?最適なタイミングを見極める際のポイント

事業承継
事業承継のタイミングとは?最適なタイミングを見極める際のポイント

事業承継は、多くの経営者にとって避けて通れない大きな課題です。承継のタイミングを誤ると、経営混乱や企業価値の低下など深刻なリスクを招きかねません。一方で、経営・業績が安定し、後継者の準備が整っている時期であれば、スムーズに事業承継を実現できるでしょう。本記事では、事業承継の最適なタイミングを見極めるポイントや、判断を誤った場合のリスク、専門家に相談すべき時期について解説します。この記事のポイント事

組織再編とは?会社法に定められた手法や目的、注意点を解説

M&A全般
組織再編とは?会社法に定められた手法や目的、注意点を解説

企業が成長を続けるためには、市場環境や競争状況の変化に応じて組織や事業の在り方を柔軟に見直すことが欠かせません。その代表的な手段の一つが組織再編です。この記事では、組織再編の基本的な定義や目的、会社法に定められた代表的な手法、実施する際のメリットと注意点、成功させるためのポイントについて解説します。この記事のポイント組織再編とは、企業の組織や事業体制を見直し、新たに編成し直す法的手続きのことで、企

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

TOB(株式公開買付け)は、市場外において上場企業の株式を直接買い付けるM&A手法の一つです。近年では、経営権の取得や企業再編、グループ化、MBOの手段としても注目されています。この記事では、TOBの基本的な仕組みやほかのM&A手法との違い、メリット・デメリットのほか、TOBの具体的な流れなどについて、わかりやすく解説します。この記事のポイントTOBは、市場を通さずに不特定多数の株主から株式を直接

事業承継・M&A補助金とは?対象者やメリット、申請方法を解説【最新】

事業承継
事業承継・M&A補助金とは?対象者やメリット、申請方法を解説【最新】

中小企業や個人事業主にとって、後継者不足や経営資源の分散は深刻な課題です。国が支援する「事業承継・M&A補助金」は、そのような課題を解決する制度として注目を集めています。本記事では、事業承継・M&A補助金の創設背景や活用時のメリット、注意点、補助される事業者と経費のほか、申請の流れについて解説します。この記事のポイント事業承継・M&A補助金は、中小企業や個人事業主がM&Aや事業引継ぎにかかる費用の

中小企業M&Aの現状、目的、手法から成功のポイントまで徹底解説

M&A全般
中小企業M&Aの現状、目的、手法から成功のポイントまで徹底解説

急速に高齢化が進み、2025年問題が目前に迫る中、中小企業によるM&Aの件数は増加傾向にあります。本記事では、中小企業のM&Aの現状とその目的、用いられる手法、中小企業のM&Aを成功に導くポイントについて紹介します。また、トピックごとに公式の調査データや事例も交え、より実践的で信頼できる情報をわかりやすく解説しますこの記事のポイント中小企業のM&Aが増加傾向にある背景として、経営者の高齢化による「

「M&A」に関連する学ぶコンテンツ

「M&A」に関連するM&Aニュース

ウエルシアホールディングス、子会社の現物配当により孫会社が異動へ

ウエルシアホールディングス株式会社(3141)の完全子会社であるウエルシア薬局株式会社(東京都千代田区)は、保有するウエルシア介護サービス株式会社(茨城県つくば市)の発行済全株式を、ウエルシアホールディングスへ現物配当することを決定した。これにより、ウエルシア介護サービスの発行済全株式を取得することとなり、同社はウエルシアホールディングスの完全子会社となる。ウエルシアホールディングスは、調剤併設型

日本エコシステム、テッククリエイトの全株式取得へ

日本エコシステム株式会社(9249)は、株式会社テッククリエイト(石川県金沢市)の全株式を取得し、グループ化することに関し、株主との間で株式譲渡契約を締結することを決定した。日本エコシステムは、環境、公共サービス、交通インフラに関する事業を行う。テッククリエイトは、北陸三県の鉄道線路・施設の保守点検、石川県内の工場・商業施設・公共施設などの給排水衛生設備、空調設備工事等を行う。テッククリエイトのグ

ニッスイのグループ会社、ニュージーランドの漁業会社IFL社を買収へ

株式会社ニッスイ(1332)のグループ企業であるSealordGroupLtd.(ニュージーランドネルソン市、以下シーロード社)は、インディペンデント・フィッシャリーズ(ニュージーランドクライストチャーチ市、以下IFL社)との間で、同社の買収契約を締結した。今後、同国の通商委員会および海外投資局の許可・承認を得ることなどを条件として、買収が成立する見通し。シーロード社は、ニッスイのグループ企業で、

コラム内検索

人気コラム

注目のタグ

最新のM&Aニュース