
新東工業、独ロバート・ボッシュ子会社のセラミック積層造形受託製造事業を買収
新東工業株式会社(6339)は、独ロバート・ボッシュ社(以下:Bosch)の完全子会社であるBosch Business Innovations GmbHが展開するテクニカルセラミック部品の積層造形(3Dプリンティング)を専門とする受託製造事業である「Bosch Advanced Ceramics」(独、以下:BAC)を買収した。
新東工業グループは、表面処理事業、鋳造事業、環境事業等を行っている。
BACは、スパークプラグにまで遡るBoschの長年の専門知識を活用しており、2016年に企業内のイノベーション事業として設立。高精度なセラミック部品の積層造形に特化し、プロトタイプから量産まで対応するカスタマイズ製造を提供している。
背景・目的
本買収により、新東工業はセラミック製品づくりのグローバル展開を加速させるとともに、BACが進めてきた積層造形によるセラミックの受託製造事業を引き続き展開する新会社(Sinto Advanced Ceramics Europe)をドイツ国内に設立し、2026年1月より事業を開始する。
新東工業は、「形づくり」「素材づくり」「表面づくり」の「3つのつくり」とそれを支える「5つの技術」にフォーカスをあてて事業の進化を図っている。
この「形づくり」において、従来工法では困難だった複雑形状の製造を可能にする積層造形技術は、今後のモノづくりにおける重要なソリューションと位置づけており、新東工業はセラミックスなど多様な素材を活用した3Dプリンタによる形づくりに挑戦している。
なかでもセラミック市場は、半導体製造装置の需要拡大に加え、医療、通信、エネルギー、SDGs関連分野においても成長が期待されており、今回買収する事業は、「形づくり」をセラミック3Dプリンティングで半導体・電子部品、航空・宇宙、医療、自動車(EV)分野等の成長市場に展開しており、今後のさらなる事業拡大を見込んでいる。







