M&Aニュース

ダイヘン、ロボットシステムインテグレータの豪Rolan Robotics BV社を買収

更新日:

株式会社ダイヘン(6622)は、2024年3月28日開催の取締役会において、オランダのロボットシステムインテグレータ(SIer)Rolan Robotics BV 社(オランダ ズワーグ、以下「ローラン社」)の全株式を取得し、完全子会社化することについて決定した。

ダイヘンは、変圧器や溶接機、産業用ロボット、半導体製造装置用高周波電源など産業用製品の開発を手掛けるメーカー。

ローラン社は、アーク溶接を含む金属加工自動化と食品梱包パレタイズや物流を中心とするハンドリング自動化システムの設計・製造・販売およびアフターサービスを行う。

株式取得の背景

モノづくりの先進地域である欧州における溶接・接合機器・ロボットメーカーとしての地位確立は、同地域での販売拡大に留まらず、アジア圏をはじめとするグローバル市場での事業展開の大きな推進力となる 。欧州でのロボットビジネス拡大には大手自動車メーカー向けの大規模システムだけでなく、農機・建機業界の大型構造物の生産に適した中・大規模システムから中小企業向けの小規模システム・協働ロボットまで幅広くラインアップすることが重要となる 。

ダイヘンは1983年に欧州の第一弾拠点としてダイヘンヨーロッパ社を設立、その後バストロイ社・ラゾテック社・フェミテック社・ローヒ社を計画的に買収しラインアップを拡充してきたが、今般、一般産業向け中規模カスタムシステムを得意とするローラン社を買収することで製品ラインアップが揃い、欧州市場のあらゆる自動化ニーズへの対応が可能となる 。

本件買収により西欧・南欧・東欧の主な産業集積地に加えベネルクス3国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)の重要顧客もカバー可能となる。ローラン社を加えた欧州グループ拠点とローヒ社が持つ約400社の販売代理店網を活用することで欧州全土でのビジネス拡大を加速、欧州売上高200億円達成を当初計画から1年前倒しする(当初計画2026年→2025年)。

日程

株式譲渡契約締結、株式譲渡実行  2024 年4月5日(予定)

業務用・産業用機械製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

業務用・産業用機械製造業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、業務用・産業用機械製造業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

ダイヘンに関連するM&Aニュース

ダイヘン、ドイツ溶接機メーカのローヒ・シュヴァイステクニック社を完全子会社化へ

株式会社ダイヘン(6622)は、LorchSchweißtechnikGmbH(ローヒ・シュヴァイステクニック社:ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州、以下LORCH社)を完全子会社化することを決定し、ドイツにて持分譲渡契約を締結した。ダイヘンは、変圧器、受変電設備、制御通信機器、分散電源機器、溶接機、切断機、産業用ロボット、プラズマ発生用電源などの製造・販売を行う。LORCH社は、ドイツ国内シェア

ダイヘン、東北電機製造の株式取得へ

株式会社ダイヘン(6622)は、東北電機製造株式会社(宮城県多賀城市)株式の70%を取得する、株式譲渡契約締結を決定した。今後、東北電力が持つ東北電機製造株式180,000株のうち73,080株、日立製作所が持つ東北電機製造の全株式を取得する予定。ダイヘンは、変圧器、受変電設備、制御通信機器、分散電源機器、溶接機、切断機、産業用ロボット、プラズマ発生用電源などの製造・販売を行っている。東北電機製造

ダイヘン、連結子会社ダイヘンテクノサポートを吸収合併へ

株式会社ダイヘン(6622)は、連結子会社である株式会社ダイヘンテクノサポート(兵庫県神戸市)の吸収合併を決定した。ダイヘンを存続会社、ダイヘンテクノサポートを消滅会社とする吸収合併方式。ダイヘンは、変圧器、受変電設備、制御通信機器、分散電源機器、溶接機、切断機、産業用ロボット、プラズマ発生用電源などの製造・販売を行っている。ダイヘンテクノサポートは、溶接メカトロ事業の国内販売子会社。溶接機、切断

ダイヘン、独ロボットシステムインテグレータのFemitec(フェミテック)を買収

株式会社ダイヘン(6622)は、FemitecGmbH(ドイツ・バイエルン、フェミテック)の買収を行った。ダイヘンは、変圧器をはじめとする電力機器、産業用ロボット、溶接機、高周波電源、ワイヤレス給電システムなどを提供している。現在、世界中の顧客の用途に応じた機器やシステムをトータルで提案するため、システムインテグレータ機能を拡充し、ロボットシステム事業の強化を進めている。フェミテックは、ロボットを

ダイヘン(6622)、ドイツのロボットシステムインテグレータであるLASOtech Systems GmbHを買収

株式会社ダイヘン(6622)は、ドイツのロボットシステムインテグレータ(SIer)であるLASOtechSystemsGmbH(ドイツ・テューリンゲン州、ラゾテック社)を買収した。ダイヘンは、変圧器をはじめとする電力機器や、産業用ロボット、溶接機、高周波電源、ワイヤレス給電システムなどを提供するメーカーで、自動車の生産などに欠かせないアーク溶接技術を得意としている。ラゾテック社は、ロボットを活用し

この記事に関連するタグ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連するコラム

キリンの海外事例から読み解く!M&Aポイント解説

海外M&A
キリンの海外事例から読み解く!M&Aポイント解説

国内外のM&Aに精通するDr.(ドクター)Mが、身近なM&A事例を用いて、独自の視点でポイントをわかりやすく解説する新企画「Dr.MのM&Aポイント解説」。第1回で取り上げる企業は「キリンホールディングス」。国内ビール業界の中でも海外展開を積極的に進めてきたキリンで、いま何が起きているのでしょうか。|*概要*||-------------------------------------------

小さく生んで大きく育てる ベトナムM&A投資の特徴

海外M&A
小さく生んで大きく育てる ベトナムM&A投資の特徴

本記事では、ベトナムでのM&Aの特徴と代表的な課題について解説します。(本記事は2022年に公開した内容を再構成しています。)比較的に小粒である、ベトナムM&A案件ベトナムのM&A市場は、ここ数年は年間平均300件程度で推移、Out-Inが全体投資額の約6~7割を占め、その中で日本からの投資件数はトップクラスです(2018年:22件、2019年:33件、2020年:23件)。興味深いことに、1件当

インドネシアM&AにおけるPMIのポイント

海外M&A
インドネシアM&AにおけるPMIのポイント

本記事では、クロスボーダーM&Aで最も重要であるPMIについて、インドネシアの場合を用いてお話しします。(本記事は、2022年に公開した記事を再構成しています)M&Aのゴールは“成約”ではありません。投資側の日本企業と投資を受ける海外の現地企業両社が、思い描く成長を共に実現できた時がM&Aのゴールです。特にインドネシア企業とのM&Aは、他のASEAN諸国と比較しても難易度は高く、成約に至ってもそれ

海外M&Aとは?目的やメリット・デメリット、日本企業による事例まで解説

海外M&A
海外M&Aとは?目的やメリット・デメリット、日本企業による事例まで解説

近年アジアなど成長著しい市場をターゲットに、海外M&Aを検討する中堅・中小企業は増えております。しかし、海外M&Aでは日本国内で実施するM&A以上にノウハウが不足していることが多く、海外M&Aを実施するハードルが高いと言わざるを得ません。そこで本記事では、日本M&Aセンター海外事業部の今までの経験を踏まえて、海外M&Aの内容や実施される目的、またメリットや注意点・リスクなどさまざまなポイントについ

タイでM&Aを検討する際に留意すること

海外M&A
タイでM&Aを検討する際に留意すること

本記事ではタイでのM&Aにおいてよく問題となる、タイ特有の留意点について解説します。(本記事は2023年2月に公開した内容を再構成しています。)※日本M&Aセンターホールディングスは、2021年にASEAN5番目の拠点としてタイ駐在員事務所を開設、2024年1月に現地法人「NihonM&ACenter(Thailand)Co.,LTD」を設立し、営業を開始いたしました。タイ王国中小企業M&Aマーケ

ベトナムM&Aの競争環境 引くてあまたの現地優良企業を獲得するには

海外M&A
ベトナムM&Aの競争環境 引くてあまたの現地優良企業を獲得するには

Xinchào(シンチャオ:こんにちは)!本記事では、ベトナムでのM&A投資における問題のひとつ、「厳しい競争環境」に関してお話させて頂きます。(本記事は、2022年11月に公開した記事を再構成しています。)独占交渉権とは「独占交渉権」とは、買手である譲受企業と売手である譲渡企業との間で、一定の間に独占的に交渉することができる権利の事です。一般的に買収ターゲット企業の選定後に、初期的な面談(対面/

「買収・クロスボーダーM&A」に関連する学ぶコンテンツ

M&Aで失敗したくないなら、まずは日本M&Aセンターへ無料相談

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年3月
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31

月別M&Aニュース

注目ニュースワード