
三菱電機、ポンプ向けモータ事業を荏原製作所に売却
三菱電機株式会社(6503)は、株式会社荏原製作所(6361、以下:荏原)に、三相モータおよびIPM(Interior Permanent Magnet:内部永久磁石)モータ事業と、タイの三菱電機子会社Mitsubishi Electric Automation (Thailand) Co., Ltd.が事業展開する産業用モータ、ポンプおよびダイカスト事業を譲渡することを決定した。
三菱電機は、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスなどの製品の開発、生産、販売、サービスを展開している。
荏原は、ポンプ、冷熱機器、送風機、コンプレッサ・タービン、都市ごみ焼却プラント、真空ポンプ、CMP装置などの開発、生産、販売、サービス&サポートを展開している。
目的
本件により、三菱電機は、FAデジタルソリューション事業、シーケンサ・サーボ・CNCなどのコアコンポーネント事業へ経営資源の集中を図る。
荏原では、ポンプ・送風機・冷熱機器の製造・販売・アフターサービスを手掛けており、本事業譲渡により、産業機械の重要コンポーネントであるモータに関する日本およびタイにおける生産設備などの資産や、設計・開発力、技術ノウハウを取得し、グローバル市場での成長を加速するとともに、モータおよび回転制御技術を一体化した圧倒的な省エネソリューションの提供を通じて脱炭素社会の実現に貢献していく。
譲渡対象事業
- 三菱電機 名古屋製作所 新城工場が製造する三相モータおよびIPMモータ事業
- タイの三菱電機子会社Mitsubishi Electric Automation (Thailand) Co., Ltd.が製造する産業用モータ、ポンプおよびダイカスト事業
- 現在、三菱電機が名古屋製作所 新城工場で生産しているCNC(数値制御装置)用主軸モータ・サーボモータ事業は譲渡対象外となり、三菱電機が荏原に譲渡した名古屋製作所 新城工場の一部を活用し、事業を継続する。
日程
基本合意日:2025年11月12日
譲渡完了日:2026年中(予定)






