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三井化学、中国の持分法適用関連会社SSMCを中国石化上海高橋石油化工へ売却

更新日:

三井化学株式会社(4183)は、持分法適用関連会社である上海中石化三井化工有限公司(中国上海市、以下:SSMC)の持分の全てを、中国石化上海高橋石油化工有限公司(中国上海市、以下:高橋石化)に譲渡することを決定した。

SSMCは、フェノール及び誘導品の製造・販売(フェノール、アセトン、ビスフェノールA、クメン)を行っている。
高橋石化は、石油化学事業を行っている。

背景・目的

三井化学グループでは、フェノール事業を含むベーシック&グリーン・マテリアルズ事業(以下:B&GM)について、再構築・高機能化・グリーン化により、日本の産業を支える強靭なグリーンケミカル事業に変革することを目指して取り組んでいる。

B&GMを取り巻く事業環境は、海外での大型プラント新増設が続く一方、国内では人口減少等に伴う需要漸減等により、厳しい収益状況にあり、今後数年間この状況が継続する見通しであるため、ナフサクラッカーのダウンサイジング、フェノールやポリオレフィンを始めとした誘導品の再構築・高機能化等に取り組んでいる。

その中でフェノール事業についても、収益変動低減のための再構築を進めており、国内においては縮小する需要に合わせた供給能力の最適化のため、市原工場の生産設備を2025年10月末に停止することを予定している。

また、海外においては、ベストオーナーの探索を視野に入れた合理化を進めており、2023年にはシンガポールでフェノール事業を展開する連結子会社の全株式を譲渡した。

中国上海でフェノール事業を展開するSSMCについても同様に合理化の検討を進めてきたが、コスト競争力や既存設備との一体運営によるシナジー発現等を考慮の上、中国最大の石油製品および石油化学製品の製造・販売企業である中国石油化工集団(SINOPEC)子会社であり、SSMCのJVパートナーである高橋石化に対して、持分の全てを譲渡することが最善との結論に至った。

持分の状況

異動前の持分割合:50%
譲渡持分割合:50%
異動後の持分割合:0%

日程

株式譲渡日:2025年10月(予定)

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