会社売却先シミュレーション

大王製紙、トルコの衛生用品メーカーEITRを現地企業に売却

更新日:

大王製紙株式会社(3880)は、連結子会社であるElleair International Turkey Kişisel Bakım Ürünleri Üretim A.Ş. (トルコ、以下:EITR)の株式をEvyap Holding A.Ş.(トルコ、以下: Evyap社)へ譲渡することを決定した。

EITRは、衛生用品メーカーで、紙おむつ・ウエットワイプ・液体石鹸等の製造販売を行っている。
Evyap社は、パーソナルケア用品の製造販売を行っている。

背景・目的

大王製紙は、2020年5月にEITRの全株式を取得し、日本及びアジア市場で培った商品開発力・生産技術・営業力を活かし、MENA(中東・北アフリカ)からロシア及び周辺国を視野に入れた事業展開を進めてきた。

しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大やロシア・ウクライナ問題、トルコ市場の競争激化など、想定を大きく超える事業環境の変化により、当初計画の利益水準を下回っている状況である。

大王製紙は、2024年度より開始した第5次中期事業計画において、営業キャッシュ・フロー創出力の強化を目指し、H&PC海外事業の構造改革を進めており、今後のトルコの事業展開を検討した結果、Evyap社へEITR株式を譲渡することが、EITRにとっても事業継続と企業価値向上につながると判断した。

株式の状況

異動前の持分 議決権所有割合:100%
譲渡持分 議決権所有割合:100%
譲渡価額 譲渡先との契約により非開示
異動後の持分 議決権所有割合:0%

日程

株式譲渡実行日:2025年6月中旬(予定)

紙・パルプ・紙加工品製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

紙・パルプ・紙加工品製造業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、紙・パルプ・紙加工品製造業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

大王製紙に関連するM&Aニュース

大王製紙、連結子会社間で吸収合併へ

大王製紙株式会社(3880)は、連結子会社が合併することを決定した。株式会社EBS(東京都中央区)を存続会社、東京紙パルプインターナショナル株式会社(東京都中央区)を消滅会社とする吸収合併方式。大王製紙は、紙・板紙・パルプおよびその副産物、日用品雑貨、機能性フィルム、粘着シートおよび粘着剤等合成樹脂材料の製造加工・販売などを行っている。EBSは紙・板紙、パルプならびに業務用家庭紙の仕入販売、東京紙

大王製紙、ペット用品製造の大貴の株式取得、子会社化へ

大王製紙株式会社(3880)は、株式会社大貴(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化することを決定した。大王製紙は、紙・板紙・パルプおよびその副産物、日用品雑貨、機能性フィルム、粘着シートおよび粘着剤等合成樹脂材料の製造加工・販売などを行っている。大貴は、ペット用品・紙加工品等の開発および製造販売、リサイクル商品・産業廃棄物の再生処理業などを行っている。メーカーで規格外となった紙おむつ、壁紙、パル

大王製紙、連結子会社間で合併

大王製紙株式会社(3880)は、流通関連子会社である大王紙パルプ販売株式会社(東京都中央区)とエリエールビジネスサポート株式会社(東京都豊島区)の合併を決定した。大王紙パルプ販売を存続会社、エリエールビジネスサポートを消滅会社とする吸収合併方式。大王製紙グループは、紙・板紙製品および家庭紙製品の製造販売を主な事業内容とし、これに関連する原材料の調達、物流およびその他の事業活動を展開している。大王紙

大王製紙の子会社大王パッケージ、吉沢工業の全株式を取得、子会社化へ

大王製紙株式会社(3880)の子会社である大王パッケージ株式会社(東京都千代田区)は、吉沢工業株式会社(新潟県三島郡出雲崎町)の全株式を取得し、子会社化することを決定した。大王製紙グループは、紙・板紙製品および家庭紙製品の製造販売を主な事業内容とし、これに関連する原材料の調達、物流およびその他の事業活動を展開している。大王パッケージは、段ボール・ディスプレイ製品の製造、販売を行っている。吉沢工業は

この記事に関連するタグ

「株式譲渡・クロスボーダーM&A・事業ポートフォリオ」に関連するコラム

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

本記事では、クロスボーダーM&Aのスキームとして一般的な株式譲渡の場合に締結される株式譲渡契約書(英語ではSPA、SharePurchaseAgreementやStockPurchaseAgreementと表記されます。)について解説します。株式譲渡契約書(SPA)の一般的な内容一般的な株式譲渡契約書は概ね以下のような項目で構成されていることが多いです。売買の基本事項クロージング及びクロージング条

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

この記事では、クロスボーダーM&Aの手法として用いられることの多い株式譲渡について、基本的な事項をご紹介させていただきます。クロスボーダーM&Aとは日本企業が外国企業を譲り受けるIn-OutM&Aと外国企業が日本企業を譲り受けるOut-InM&Aを、国境をこえて行われるM&Aということで、クロスボーダーM&Aと呼びます。海外M&Aという呼ばれ方をする場合もあります。@sitelink株式譲渡とは株

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。まずは、買収の希望条件を登録してみませんか?法人の買収をご検討の方は、希望条件(地域、業種など)を登録することで、条件に合致した譲渡案件のご提案や新着案件情報を受け取ることができます。まずは登録から

会社売却の教科書!初心者向けに流れやメリット、事例を紹介【2025年版】

M&A全般
会社売却の教科書!初心者向けに流れやメリット、事例を紹介【2025年版】

会社売却とは、会社の経営権や事業を第三者に売却し、対価を受け取るプロセスを指します。近年は、後継者問題の解決や企業の成長促進を主な目的として、中小企業の会社売却が増加傾向にあります。現在様々な問題に直面している経営者はもちろん、そうでない方も、会社売却の手続きや税制、メリットなどについて知っておくことで、より柔軟な経営判断ができるようになります。本記事では、企業売却の流れや税金に関する基礎知識のほ

インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

海外M&A
インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

こんにちは、ジャカルタの安丸です。2025年におけるインドネシアのマクロ的な展望につき、私見を交えて解説させていただきます。(今回のこのコラムは、2025年1月8日に作成しています。)2024年の振り返り最初に2024年にインドネシアで起こった重要なイベントを、簡単に振り返ってみたいと思います。2024年はインドネシアにとって、重要なイベントが目白押しの1年でした。新大統領の就任10年振りの大統領

会社を売りたい。会社を売る際に知っておきたいポイントを解説

事業承継
会社を売りたい。会社を売る際に知っておきたいポイントを解説

事業を継いでくれる後継者が見つからない場合、残される選択肢は廃業、そして会社の売却です。本記事では、会社を売る際に知っておきたいポイントについて解説します。この記事のポイント2025年には70歳以上の経営者が245万社に達し、約127万社が後継者不在。M&Aによる会社の譲渡が成長加速の選択肢として注目されている。会社を売る主なメリットは存続、経営者の負担軽減、廃業コスト削減が挙げられる。一方で条件

「株式譲渡・クロスボーダーM&A・事業ポートフォリオ」に関連する学ぶコンテンツ

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2025年3月
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031

月別M&Aニュース

注目ニュースワード