
ナトコがトウペを完全子会社化へ
ナトコ株式会社(4627)は、日本ゼオン株式会社(4205)より株式会社トウペの発行済株式の100%を取得し、完全子会社化することを決定した。
ナトコは、工業用塗料を中心とする各種塗料の製造のほか、蒸留事業、ファインケミカル事業を手がけている。
トウペは、塗料全般の製造販売を行う総合塗料メーカー。建築や建材、皮革、道路、防食用等、幅広い分野で塗料製品を取り扱っている。なお、トウペが手掛けるアクリルゴム事業は本譲渡の対象外であり、株式取得に先立ち会社分割によりトウペから切り離される予定。
譲渡元の日本ゼオンは、合成ゴム等の化学工業製品の製造、加工及び売買等を手掛けている。
本M&Aは、ナトコグループにおける塗料事業領域の拡大と製品供給体制の再構築を目的としている。ナトコのみよし本社工場は竣工後50〜60年程度が経過し、老朽化対策として全面リニューアルが課題となっていたが、空きスペースの不足等から代替適地確保が困難な状況にあった。
トウペは三重工場、茨城工場に広大な工場敷地を有し、ナトコと類似の製品も生産しているため、ナトコ製品の生産も可能と判断したという。また、本社(大阪府堺市)、九州工場、北海道に倉庫・調色工場を有しており、物流や調色業務の効率化も視野に入れることが可能となる。
工業用塗料や粉体塗料分野では両社の事業重複があるものの、生産体制の再構築と物流・調色業務の効率化の検討余地が創出されるほか、その他の塗料分野、蒸留事業、ファインケミカル事業では事業重複がなく相互補完関係にあるため、シナジー創出が期待できるとしている。
今後の予定:
取締役会決議日・株式譲渡契約締結日:2026年5月11日
株式譲渡実行日:2026年11月2日(予定)








