M&A業界〝最後の砦〟 マッチングのエキスパートが伝える お相手探しのコツとは?

M&A実務
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さまざまな事情からお相手を探すのに時間がかかっている譲渡企業を専門にマッチングを行う精鋭チーム、日本M&Aセンター「特務法人部」。
どうすれば最良のお相手に巡り合う確率を高めることができるのか。同部部長の後藤俊介が解説します。

※本記事は「広報誌 MAVITA Vol.04 2024 」の特集から抜粋・編集してご紹介します。

最後の砦である「特務法人部」とは?

日本M&Aセンターの特務法人部は2021年4月に設立した部署です。はじめに、その特徴を簡単にご紹介します。

特務法人

専門のチームが 高品質のマッチングを実現

日本M&Aセンター 特務チャネル部長 兼 特務法人部長 後藤 俊介

お相手探しをスタートしてから半年以上が経過した案件に特化し、成約を支援する。それが私たちのミッションです。

なかなかお相手が決まらない案件には、さまざまな理由があります。たとえば地方のニッチ業種や小規模企業の場合、同じ地域の同業以外には興味をもっていただきにくい。

また、譲渡企業オーナーのこだわりにより提案許可がおりなかったり、条件が厳しすぎて譲受け候補企業との交渉が成立しなかったり。会社分割して許認可を移動する必要があるといった、複雑なスキームを要するケースもあります。

ではこうした案件において、実際にどうお相手を見つけていくのか。大きな強みは、各プロセスを専門チームが担う点です。

「特務支援課」があらゆる角度からさまざまな可能性を再検討してマッチングを行い、譲渡企業オーナーから提案許可をいただきます。

その後、電話営業のプロである「インサイドセールス」がお相手候補の企業にアポイントを取り、今度は「特務法人課」のメンバーがお相手候補企業にご提案に行き、その先の交渉まで担います。

私たちが重視するのは、高い品質と丁寧な対応です。たとえば丁寧なマッチングを行うための「マッチングマニュアル」や、業種ごとの効果的なマッチングポイントがわかる「マッチングマップ」の作成、顧客ごとの譲受けニーズの登録および修正を行うことで、質の高いマッチングにつなげています。

また譲受け候補企業には、M&Aでどんなメリットやシナジーが得られるかをしっかりご提案し関心を持っていただくことも重要です。

マッチングに時間がかかっていたとしても、すべての企業には必ずその企業ならではの良さがあるはずです。だからこそ分業制にして、専門家が各プロセスを担う。豊富な経験と、深い洞察力や思考力・行動力を持つ専門家たちが、経営者をサポートします。

業界最大手の責務と社会的使命 「すべての会社にお相手を見つけたい」

私たちは、M&A業界の〝最後の砦〟といわれることがあります。その理由は、M&A仲介業界の構造にあります。

M&A仲介会社として売上を追求するのであれば、成約しやすい案件ばかりをどんどん受託したほうが効率的です。業界を見渡しても、私たちのようなミッションを持つ部門はほとんどないのではないでしょうか。

そんな中で日本M&Aセンターがあえて特務法人部を設けるのは、業界最大手としての責務と社会的使命によるところが大きいです。

最大手だからこその豊富な情報やネットワークを活かし、当社を頼ってくださった経営者を、一人でも多く助けたい。有用な事業を次につなげることで、地方創生、ひいては日本創生を果たしたい。そんな思いで業務にあたっています。

なかなかお相手が見つからず半ばあきらめていたオーナーの案件が成約し、大変な感謝をいただくこともあり、やりがいの非常に大きな仕事でもあります。

M&Aのプロに、まずは相談してみませんか?

日本M&Aセンターでは、ご相談からM&Aの成約まで、経験豊富なM&Aのプロが丁寧にサポートいたします。まずは無料相談でお悩みをお聞かせください。ご相談は無料、秘密厳守で承ります。

プロフィール

後藤 俊介

後藤ごとう俊介 しゅんすけ

大手証券会社を経て、2014年に日本M&Aセンター入社。主に譲受け企業のアドバイザーとして50件超の成約に携わる 。2021年に法人事業部 特務法人部 部長。2024年に現職。

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