
カゴメ、英国のトマト一次加工品など仕入販売のSilbury Marketingを子会社化
カゴメ株式会社(2811)は、Silbury Marketing Ltd(英国オックスフォードシャー州、以下:Silbury社)の全株式を取得し、連結子会社化することを決定した。
カゴメは、調味食品、保存食品、飲料、その他の食品の製造・販売、種苗、青果物の仕入れ・生産・販売、健康サポートサービスの開発・販売を行っている。
Silbury社は、トマト一次加工品・二次加工品・油製品の仕入販売を行っている。
概要
- カゴメは、2026年1月5日(英国時間)に、Silbury社の株式100%を取得し、連結子会社とする予定。
- カゴメは、2026年4月を目途に、カゴメが保有する連結子会社Holding da Industria Transformadora do Tomate, SGPS S.A.(ポルトガル・パルメラ市、以下:HIT社)の株式をSilbury社に譲渡する。これにより、Silbury社はHIT社の親会社となる。この再編を通じて、欧州において、マーケティング、開発、生産、販売といった各機能を密接に連携できる体制を構築する。
※HIT社は、トマト一次加工品・二次加工品の製造・販売を行っている。
■資本関係の遷移

引用元:カゴメ株式会社「Silbury Marketing Ltdの株式取得(連結子会社化)に向けた株式譲渡契約締結に関するお知らせ」
背景・目的
カゴメの国際事業は、トマト加工事業において、「加工用トマト栽培」「一次加工」「二次加工」の機能を有しており、それぞれの機能において顧客ニーズに応える付加価値を創出できることが強み。
現在は、米国、ポルトガル、豪州、台湾、インドの事業拠点を中心に、各地域およびグローバルに展開するフードサービス企業や食品製造業などに向けてトマト加工品等を生産・販売している。カゴメの連結業績に占める国際事業の割合は年々高まっており、中長期的な成長を見据え、同事業のさらなる拡大を推進している。
欧州のトマト加工品市場は、今後もフードサービス企業を中心に継続的な成長が見込まれる。
同市場は、主な生産地(イタリア・ポルトガル・スペインなど)と主な消費地(英国・フランス・ドイツなど)が、地理的に分かれているという特徴を有している。加えて、消費地においては、地域に根差したローカルフードサービスがその中心を占めていることも特徴。
このため、同市場での事業拡大を進める上では、消費地のニーズを的確に捉え、生産地と効果的につなげることができるディストリビューターとの連携が極めて重要となる。
カゴメは、長年にわたり関係を築いてきたSilbury社を連結子会社化し、HIT社の親会社とすることで、欧州においてマーケティング、開発、生産、販売の各機能を効果的に連携できる体制を構築し、欧州市場における競争力を高め、事業の拡大を図る。
Silbury社の持分の状況
| 異動前の所有持分 | 0% |
| 取得持分 | 100% |
| 取得価額 | 25,077千ポンド 〔5,015百万円〕(概算額) |
| 異動後の所有持分 | 100% |
※〔〕内の円換算額は、1ポンド200円で換算した参考値となる。
※上記の他、投資関連費用(デューデリジェンス、弁護士費用など170百万円(概算値))を見込んでいる。
日程
株式譲渡契約締結日:2025年11月21日
株式取引実行日:2026年1月5日(予定)







