会社売却先シミュレーション

GFA、再生医療のベンチャー企業のルミライズを買収へ

更新日:

GFA株式会社(8783)は、株式会社ルミライズ(東京都千代田区、以下:ルミライズ社)の株式51%を取得し、子会社化することを決定した。

GFAは、メタバース事業、金融サービス事業を行っている。

ルミライズ社は、日本大学が開発した「DFAT」を使った新たな治療法を共同研究し、独自の人間向け・動物向けの治療法の開発する再生医療のベンチャー企業。

背景・目的

GFAは、2024年7月17日付けで再生医療事業・細胞培養事業に関して、ルミライズ社と戦略的業務連携を推進している。

そのなかで、ルミライズ社の研究チームが細胞の神経リプログラミングに重要な化合物を明らかにし、遺伝子導入フリーのヒト体細胞の神経リプログラミングシステムを開発した。

この同社が開発した神経リプログラミングシステムによって作成した神経細胞による神経機能再生は、有効な治療法がない脳梗塞(慢性脳梗塞を含む)や脊椎損傷、パーキンソン病などの中枢神経系の疾患や障害に対する有効な治療法となることが大きく期待できる。

動物治療に関しては、DLA適合のイヌドナーを選択する方法の国内特許を2023年1月27日に、国外特許を2024年1月26日に出願しており、既にイヌ、ウマの治療を進めている。

GFAは、ルミライズ社との業務連携を見据えた資本業務提携を検討していくなかで、本件の特許申請が新たな再生医療の治療法として期待するものであり、特にルミライズ社の再生医療開発における将来的な事業の蓋然性を高くするものであることから、GFAを含むグループ企業や人的ネットワーク及び事業パートナー等との連携による多角的な取り組みによって、高いシナジー効果が期待されると判断し、GFAがルミライズ社の株式を取得する方向で両社協議を行っている。

GFAは、本件M&Aにより、ルミライズ社が手掛けていく動物医療の分野に関して、安全性試験や様々なテスト実施、新たな医療方法の提供のためにかかる資金供給をバックアップしながら、GFAはそのリソースを活用し、これまでに自社で培った美容医療経営ノウハウを注入することにより、両社で再生医療事業の推進を図っていく。

株式の状況

異動前の所有株式数 0株(議決権の数:0個)(議決権所有割合:0%)
取得株式数 3,540株(議決権の数:3,540個)
取得価額 現在、取得価額を算定中(11月締結予定の株式譲渡にて決定)
異動後の所有株式数 3,540株(議決権の数:3,540個)(議決権所有割合:51%)

日程

取締役会決議日  :2024年10月18日
基本合意契約締結日:2024年10月18日
譲渡契約締結日  :2024年11月29日(予定)
株式譲渡実行日  :2024年11月29日(予定)

證券・投資・その他金融業界のM&A・事業承継の動向はこちら

GFAに関連するM&Aニュース

abc、ニューピースから「comcom Analytics」事業を取得

abc株式会社(8783)は、株式会社ニューピース(東京都港区)が運営する「comcomAnalytics」事業を譲り受けることを決定した。abcは、メタバース事業、金融サービス事業、空間プロデュース事業、サイバーセキュリティ事業、BPOサービス事業、SDGs事業、GAME&e-sports事業、Web3サービス及びブロックチェーン技術に関するコンサルティング業務等を行っている。ニューピースは、ブ

GFA、マレーシアのMetabit社の買収に向け基本合意締結

GFA株式会社(8783)は、Metabit.SDN.BHD.(マレーシアジョホール州、以下:Metabit社)との間で、株式取得に向けた基本合意を締結したことを発表した。GFAは、メタバース事業、金融サービス事業を行っている。Metabit社は、ブロックチェーン開発事業を行っている。目的GFAは、Metabit社と将来的な事業連携の強化を両社で見据えて、両社の強みを生かした事業連携は包括的にも親

GFA、リサイクルブランド品販売のbet買収に向け基本合意締結

GFA株式会社(8783)は、株式会社bet(東京都港区)の株式を取得することについて、基本合意を締結することを決定した。GFAは、メタバース事業、金融サービス事業を行っている。betは、東京・大阪を拠点に、香港、ドバイにおいて、ロレックス等の高級時計、エルメスをはじめとした高級ブランド品の買取販売を行っている。目的GFAは、主に既存事業領域においてシナジーが見込める企業とのM&Aを抜本的な財務体

GFA、クラフトコーポレーション買収に向け基本合意締結

GFA株式会社(8783)は、アークサービス株式会社(東京都港区)から、株式会社クラフトコーポレーション(広島県広島市)の株式を取得することについて基本合意を締結することを決定した。GFAは、メタバース事業、金融サービス事業を行っている。クラフトコーポレーションは、総合ビル管理運営、指定管理業務の受託やホテル運営等を行っている。背景・目的GFAは、主に既存事業領域においてシナジーが見込める企業との

GFA、運送事業フィフティーワンの保有株式をアークサービスに譲渡

GFA株式会社(8783)は、持分法適用関連会社である株式会社フィフティーワン(東京都江東区、以下:51社)のGFA保有株式の25%を、アークサービス株式会社(東京都港区)譲渡することを決定した。フィフティーワンは、一般貨物自動車運送事業等を行っている。51社は、一般貨物自動車運送事業等を行っている。アークサービスは、不動産コンサルティング事業、金融サービス事業を行っている。背景・目的本株式譲渡に

この記事に関連するタグ

「買収」に関連するコラム

M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&A全般
M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&Aの失敗には、投資対効果の未達、のれんの減損損失、デューデリジェンスの不備、人材流出などがあります。原因や失敗事例を通して、対策法を解説します。M&Aは企業成長を加速させる成長戦略の一つですが、必ずしも期待どおりの効果が得られるとは限りません。当初の目標を下回り、失敗とみなされるケースもあります。M&Aを成功に導くには、失敗事例を知って対策を講じることが不可欠です。本記事では、M&Aが失敗とみ

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

TOB(株式公開買付け)は、市場外において上場企業の株式を直接買い付けるM&A手法の一つです。近年では、経営権の取得や企業再編、グループ化、MBOの手段としても注目されています。この記事では、TOBの基本的な仕組みやほかのM&A手法との違い、メリット・デメリットのほか、TOBの具体的な流れなどについて、わかりやすく解説します。この記事のポイントTOBは、市場を通さずに不特定多数の株主から株式を直接

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。この記事のポイントM&Aによる企業買収は、経営陣が他社の株式を取得し、経営権を獲得する手法で、目的には競争力強化や事業多角化がある。企業買収には友好的買収と同意なき買収があり、前者は経営陣との合意を

個人でもM&Aはできる?メリット・活用サービス・契約の流れを解説

M&A全般
個人でもM&Aはできる?メリット・活用サービス・契約の流れを解説

経営者の高齢化や後継者不足といった社会背景を受け、近年では中小企業の事業承継が深刻な課題となっています。その中で注目されている個人でのM&Aは、従来の起業と比較して、初期投資や事業リスクを抑えて独立を実現できる点が特徴です。一方で、契約関係のリスクや従業員・取引先との関係構築といった課題も伴うため、適切な知識とサポートが求められます。本記事では、個人M&Aが注目される背景から、具体的なメリット・デ

M&Aのメリット・デメリットは?買い手・売り手別に解説

M&A全般
M&Aのメリット・デメリットは?買い手・売り手別に解説

M&Aは、企業成長や事業承継の有効な手段として注目されていますが、買い手・売り手それぞれにメリットとデメリットがあります。本記事では、M&Aの買い手・売り手双方の視点から、そのメリット・デメリットを詳しく解説するとともに、成功のためのポイントをご紹介します。さらに、M&Aが従業員や取引先、地域社会に与える影響と適切な対策についても触れ、M&Aを検討している経営者の方々が失敗を避けるための実践的な情

「買収」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード