会社売却先シミュレーション

ロート製薬、オーストリアの製薬会社モノケムファームプロドゥクトに51%出資

更新日:

ロート製薬株式会社(4527)は、モノケムファーム プロドゥクト(オーストリア・ウィーン、Mono chem‐pharm Produkte GmbH、以下「モノ社」)の株式の51%を、モンドピヒラー・ノー ルドゥン民間財団(オーストリア・ウィーン、MONDPICHLER‐NOORDUNG‐PRIVATSTIFTUNG、以下「MNP」)から取得することを決議し、株式譲渡出資契約を締結した。

ロート製薬は、医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売を行っている。

モノ社は、オーストリアの製薬会社。医薬品・医療機器 等の製造・卸・販売・輸出を行っている。

MNPは、資産管理財団である。

本株式取得の理由

株式取得は、ロート製薬とMNPが共同出資するオーストリアの特別目的会社(SPC)により行われる。

ロート製薬は、オーストリア市場でロートドライエイド点眼薬の販売を開始しているが、地域別売上高に占める欧州比率は5.1%で、事業拡大余地があると判断した。

モノ社の高品質な生産力とロート製薬の研究技術開発力・商品力を融合させ、 欧州の中心地における製造・販売拠点を活用することで、欧州における革新的な事業の創出とアイケア事業の拡大を狙う。

取得割合、取得価額及び取得前後の所有株式の状況

本株式取得前にMNPが所有するモノ社株式    :100%(議決権所有割合:100%)
本株式取得前にロート製薬が所有するモノ社株式 :0%(議決権所有割合:0%)
本株式取得でロート製薬が取得するモノ社株式  :51%(議決権所有割合:51%)
本株式取得の想定取得価額           :30百万ユーロ(約51億円、1EUR =170円で換算)

日程

取締役会決議日  :2024年6月5日
株式譲渡契約締結日:2024年6月5日 (中央ヨーロッパ夏時間)
株式譲渡実行日  :2024年7月末(予定)

バイオ・医薬品製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

ロート製薬に関連するM&Aニュース

ロート製薬、事業変革を促進するAIソリューション開発のRecursiveと資本業務提携

ロート製薬株式会社(4527)と、株式会社Recursive(東京都渋谷区)は、2024年6月14日付けで資本業務提携を締結した。ロート製薬は、医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売を行っている。Recursiveは、AIの研究開発およびサステナビリティに関連するソリューションの提供を行っている。目的最先端のAI技術を最大限活用し、一人一人異なるヘルスデータを有効利用できるように収集分析するなど、

ロート製薬と三井物産、共同でシンガポール漢方薬製造販売企業ユーヤンサンを約880億円で買収

ロート製薬株式会社(4527)は、三井物産株式会社(8031)らと共同で、シンガポール漢方薬製造販売企業のユーヤンサン(シンガポール、以下「EYS」)の発行済普通株式の約86%をRighteousCraneHoldingPte.Ltd.(シンガポール、以下「RCH」)から取得することを決議し、2024年4月4日付で株式譲渡契約を締結した。本株式取得の完了後、EYSの発行済普通株式の残り14%を対象

ロート製薬、ヘルステックベンチャーのFiNC Technologiesへの出資・戦略的パートナーシップ構築に合意

ロート製薬株式会社(4527)は、ヘルステックベンチャーの株式会社FiNCTechnologies(東京都千代田区)との間で、3月28日付けで出資及び戦略的パートナーシップの構築について合意した。背景と狙いロート製薬は、ヘルスケア領域のみならず食や地域、健康経営等色々な領域でのWell-beingの実現に向けて取り組みを行っている。FiNC社は、ヘルスケアアプリの開発と健康データを利活用するための

バタフライピー研究所とロート製薬が、資本業務提携を締結

株式会社バタフライピー研究所(沖縄県那覇市)と、ロート製薬株式会社(4527)は、資本業務提携を締結した。バタフライピー研究所が新規に発行する株式をロート製薬が取得する第三者割当増資。バタフライピー研究所は、バタフライピー※などを活用した食品、化粧品等の研究開発・販売を行っている。ロート製薬は、医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売を行っている。ウェルビーイングな社会実現を目指し、2013年より沖

ロート製薬、おいしいプラスと資本業務提携

ロート製薬株式会社(4527)は、株式会社おいしいプラス(東京都渋谷区)と、資本業務提携契約を締結した。おいしいプラスが新規に発行する株式を、ロート製薬が取得する第三者割当増資となる。ロート製薬は、医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売を行っている。おいしいプラスは、お弁当の製造・販売を行っている。ロート製薬は、「薬に頼らない」製薬会社として機能性食品や食品開発に取り組み、顧客の生活習慣と食習慣に

この記事に関連するタグ

「買収」に関連するコラム

M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&A全般
M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&Aの失敗には、投資対効果の未達、のれんの減損損失、デューデリジェンスの不備、人材流出などがあります。原因や失敗事例を通して、対策法を解説します。M&Aは企業成長を加速させる成長戦略の一つですが、必ずしも期待どおりの効果が得られるとは限りません。当初の目標を下回り、失敗とみなされるケースもあります。M&Aを成功に導くには、失敗事例を知って対策を講じることが不可欠です。本記事では、M&Aが失敗とみ

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

TOB(株式公開買付け)は、市場外において上場企業の株式を直接買い付けるM&A手法の一つです。近年では、経営権の取得や企業再編、グループ化、MBOの手段としても注目されています。この記事では、TOBの基本的な仕組みやほかのM&A手法との違い、メリット・デメリットのほか、TOBの具体的な流れなどについて、わかりやすく解説します。この記事のポイントTOBは、市場を通さずに不特定多数の株主から株式を直接

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。この記事のポイントM&Aによる企業買収は、経営陣が他社の株式を取得し、経営権を獲得する手法で、目的には競争力強化や事業多角化がある。企業買収には友好的買収と同意なき買収があり、前者は経営陣との合意を

個人でもM&Aはできる?メリット・活用サービス・契約の流れを解説

M&A全般
個人でもM&Aはできる?メリット・活用サービス・契約の流れを解説

経営者の高齢化や後継者不足といった社会背景を受け、近年では中小企業の事業承継が深刻な課題となっています。その中で注目されている個人でのM&Aは、従来の起業と比較して、初期投資や事業リスクを抑えて独立を実現できる点が特徴です。一方で、契約関係のリスクや従業員・取引先との関係構築といった課題も伴うため、適切な知識とサポートが求められます。本記事では、個人M&Aが注目される背景から、具体的なメリット・デ

M&Aのメリット・デメリットは?買い手・売り手別に解説

M&A全般
M&Aのメリット・デメリットは?買い手・売り手別に解説

M&Aは、企業成長や事業承継の有効な手段として注目されていますが、買い手・売り手それぞれにメリットとデメリットがあります。本記事では、M&Aの買い手・売り手双方の視点から、そのメリット・デメリットを詳しく解説するとともに、成功のためのポイントをご紹介します。さらに、M&Aが従業員や取引先、地域社会に与える影響と適切な対策についても触れ、M&Aを検討している経営者の方々が失敗を避けるための実践的な情

「買収」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード