メタバースでIT業界とM&Aを解説!日本M&Aセンター初の試み

広報室だより
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注目を集めるメタバースを活用して最新情報をお届けしました。日本M&Aセンター 業種特化事業部 IT業界専門グループはIT業界にフォーカスした書籍『The Story [IT業界編]業界を勝ち抜くために知っておきたい秘密業界動向・業界再編・M&A』の出版を記念した真夏のITメタバースセミナー「M&Aを活用したIT企業の勝ちパターン」を8月23日から3日間の日程で開催しました。

メタバースとは人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」や「マインクラフト」などに代表されるインターネット上の仮想空間のことです。今回は参加者が選んだアバターを操って、実際に展示場会場を味わえるセミナーとなりました。

初日は事業承継に成功したオーナー3人によるセミナーを開催。事業承継の背景や譲渡後の企業の近況についてお話いただきました。2日目の24日は、国内有力ベンチャーキャピタルから3人が登壇し、スタートアップのトレンドや選ぶべき戦略を紹介しました。最終日の25日は譲受け経験のある3社の担当者を招き、M&Aの戦略やPMI(Post Merger Integration、M&A後の統合プロセス)のコツを解説しました。

メタバース上のセミナー会場

買収企業向け、事業承継向け、スタートアップ向けと目的別にブースを出展

ブースへ移動すると各種説明の閲覧や問い合わせが可能

事業承継と企業成長の二兎を追う、M&Aを決断した背景とは

23日はM&Aによる事業承継を果たした3社の創業者が登壇。株式会社コンピューターシステムハウスの薮内利明様と、株式会社マイクロギアの中島将樹様、株式会社ワクトの星山雄史様をお招きし、M&Aの背景やその後の企業の成長などを伺いました。

「後継者不在を解消するため」、「会社を拡大させるため」などそれぞれ体験談から会社を譲渡した背景をご紹介。共に成長を目指せる相手とM&Aをした点が共通点として浮かび上がりました。大手企業のグループ傘下となったことで新規開発に結び付いた事例や、組織強化のための環境整備が進んだ実体験などをお話いただきました。

成長するスタートアップ VC(ベンチャーキャピタル)はどう見ているか

24日は国内有力VC3社によるパネルディスカッションを実施。DIMENSION株式会社 取締役 鈴木修様、株式会社マネーフォワード 取締役執行役員CFO 金坂直哉様、イーストベンチャーズ株式会社 夏目英男様をゲストに迎え、国内スタートアップのトレンドや経営環境の変化、資金調達の可能性について解説いただきました。

スタートアップがイグジットとして目指すIPOは進展しているものの、海外から国内スタートアップへの資金流入が増加傾向にあることから、上場せずとも資金を調達しやすい環境になりつつあるとの分析も紹介しました。

PMIをスムーズに進めるコツ「譲渡企業に気を遣わせず良い所を伸ばしたい」

最終日は株式会社シャノン 代表取締役社長 中村健一郎様、ジャフコグループ株式会社 事業投資部長 兼 マネージング・ディレクター 南黒沢晃様、オリックス株式会社 事業投資本部 事業投資グループシニアマネージングディレクター 谷村栄治様を迎えて、M&Aにおける譲受企業の選定ポイントやM&A後のPMIで意識する点、中長期的な戦略などをディスカッションしました。

左から中村様、南黒沢様、谷村様

複雑で細分化したサービスが増えたIT業界。クライアントはどの企業に何を頼むべきか判断が難しくなり、複合的なサービスを提供できるIT企業が選ばれるようになりました。
M&Aを実行した理由は、IT業界の需要の変化にあわせ既存の企業をグループ化し、サービスを充実させるためとの意見が上がりました。
自社単独の企画開発は莫大な時間とコストがかかり、資金等を回収できることも難しいとされています。M&Aを活用することで開発技術などを効率的に獲得できる点が決め手になったといいます。

M&Aは投資行為そのもので、グループ化した企業の優れた点を成長させるため、PMIについては「劇的に会社を変えることはしない」との考え方も示されました。登壇者は譲渡企業の従業員との面談を通じて、将来的なビジョンを共有し、丁寧にコミュニケーションを取っていく姿勢が重要と語りました。

3日間のセミナーは、譲渡企業、スタートアップ、譲受け企業のそれぞれの体験談やトレンドを解説する内容となり、ウェブメディアでも紹介されました。メタバースを取り入れた新しいセミナー手法は、技術革新が進むIT業界の可能性を知るイベントとなりました。

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