
クラレ、中国のメタクリル樹脂シート生産子会社を同国の江蘇双象集団に売却
株式会社クラレ(3405)は、連結子会社である可楽麗亜克力(張家港)有限公司(中国・江蘇省)について、クラレが保有する全株式を、江蘇双象集団有限公司(中国・江蘇省)に譲渡することを決定し、株式譲渡契約を締結した。
可楽麗亜克力(張家港)は、中国市場において、メタクリル樹脂キャストシートの製造・販売を行っている。
江蘇双象集団は、メタクリル酸メチル(以下:MMA)、PMMA、ゴム・プラスチック機械、合成皮革などの製造・販売を行っている。
背景・目的
可楽麗亜克力(張家港)は、中国の不動産市況の低迷により主力用途であるアクリル浴槽向けの販売が減少し、業績が悪化していた。
クラレは、中期経営計画において事業ポートフォリオの高度化を掲げており、メタクリル事業においてもMMAの生産能力削減などによる事業最適化を進めている。
中国の市場環境が大きく変化する中、これまで蓄積してきた技術を生かしながらキャストシート事業の発展を目指せる道として、中国最大級のMMA生産規模を有する江蘇双象集団に同事業を譲渡することが最善であると判断した。
なお、クラレが日本市場で販売する〈パラグラス®〉については、売却後も変わらず日本向けに供給を続ける。
日程
譲渡時期: 2026年2月中旬~3月上旬







