会社売却先シミュレーション

三井化学、DNAチップ研究所に対しTOB実施

更新日:

三井化学株式会社(4183)は、株式会社DNAチップ研究所(2397)の普通株式を、公開買付け(TOB)により取得することを決定した。

DNAチップ研究所は、TOBに対して賛同を表明している。TOB完了後、DNAチップ研究所は上場廃止となる見通し。

三井化学は、ライフ&ヘルスケア・ソリューション事業、モビリティソリューション事業、ICTソリューション事業、ベーシック&グリーン・マテリアルズ事業を行っている。

DNAチップ研究所は、次世代シークエンス等を用いた高度な遺伝子解析技術を強みとし、がん等の疾患を対象に遺伝子診断サービスを提供する「診断事業」や、大学や研究機関、企業向けに実験解析サービスを提供する「受託事業」を展開している。

目的

三井化学とDNAチップ研究所は、2023年より資本業務提携を通じて、新規テーマの開発推進や、両社の検査・診断事業の拡大を検討してきた。

今後の両社のさらなる成長を目指すにあたり、DNAチップ研究所を三井化学の完全子会社とすることで、三井化学の経営資源の効率的かつ積極的な投入や、一体で綿密に連携した事業運営を狙う。

買付予定の株券等の数

株券等の種類 買付予定数 買付予定数の下限 買付予定数の上限
普通株式 5,823,062(株) 3,119,000(株) ―(株)

買付け等の期間

2025年2月5日(水曜日)から2025年4月7日(月曜日)まで(41営業日)

買付け等の価格

普通株式1株につき、1,100円

買付代金

6,405,368,200円

(注)買付代金は、本公開買付けにおける買付予定数(5,823,062株)に、1株当たりの本公開買付価格(1,100円)を乗じた金額。

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A・事業承継の動向はこちら

三井化学に関連するM&Aニュース

三井化学、ポリオレフィン用助触媒製造販売の日本アルキルアルミを完全子会社化

三井化学株式会社(4183)とKetjenNetherlandsHoldingsB.V.(オランダアムステルダム、以下:Ketjen)は、両社で共同保有・運営している日本アルキルアルミ株式会社(東京都千代田区)の株式売買契約を締結した。2025年10月1日付で、三井化学は、Ketjenが保有する日本アルキルアルミの全株式を取得し、完全子会社とする。三井化学は、ライフ&ヘルスケア・ソリューション事業

三井化学、中国の持分法適用関連会社SSMCを中国石化上海高橋石油化工へ売却

三井化学株式会社(4183)は、持分法適用関連会社である上海中石化三井化工有限公司(中国上海市、以下:SSMC)の持分の全てを、中国石化上海高橋石油化工有限公司(中国上海市、以下:高橋石化)に譲渡することを決定した。SSMCは、フェノール及び誘導品の製造・販売(フェノール、アセトン、ビスフェノールA、クメン)を行っている。高橋石化は、石油化学事業を行っている。背景・目的三井化学グループでは、フェノ

三井化学、DNAチップ研究所へのTOBが成立

三井化学株式会社(4183)による、株式会社DNAチップ研究所(2397)の公開買付け(TOB)が、2025年4月7日をもって終了した。応募株券等の総数(3,669,512株)が買付予定数の下限(3,119,000株)以上となったため成立している。DNAチップ研究所は、東京証券取引所スタンダード市場に上場しているが、所定の手続を経て上場廃止となる見込み。

三井化学、活材ケミカルの保有株式を田中藍ホールディングスに譲渡へ

三井化学株式会社(4183)は、連結子会社である活材ケミカル株式会社(東京都中央区)の保有株式を、田中藍ホールディングス株式会社(福岡県久留米市)に譲渡することを決定した。三井化学は、大手総合化学メーカー。ライフ&ヘルスケア・ソリューション事業、モビリティソリューション事業、ICTソリューション事業等を行っている。活材ケミカルは、三井化学グループの化学プラントから発生する副産物を原材料に活用、ウレ

前田工繊、土木建築資材などの三井化学産資を買収

前田工繊株式会社(7821)は、三井化学株式会社(4183)から完全子会社である三井化学産資株式会社(東京都文京区)の全株式を取得することを決定した。前田工繊は、建築資材、土木資材および各種繊維を原料とした産業資材の製造・販売を行っている。三井化学産資は、合成樹脂製品、土木資材、建築資材及び配管資材の製造・加工・販売を行っている。株式の取得の理由前田工繊は、本件M&Aを通じて、土木資材分野における

この記事に関連するタグ

「買収・TOB」に関連するコラム

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

TOB(株式公開買付け)は、市場外において上場企業の株式を直接買い付けるM&A手法の一つです。近年では、経営権の取得や企業再編、グループ化、MBOの手段としても注目されています。この記事では、TOBの基本的な仕組みやほかのM&A手法との違い、メリット・デメリットのほか、TOBの具体的な流れなどについて、わかりやすく解説します。この記事のポイントTOBは、市場を通さずに不特定多数の株主から株式を直接

M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A全般
M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A業界の経験豊富な2人が、世の中の企業のM&Aニュースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は「2024年のM&Aニュースの振り返りと2025年のM&A動向の予測」をテーマに解説します。※本記事はYouTube動画の内容を編集してご紹介します。解説のポイント2024年のM&A市場は大きく変化し、特にTOBやMBO案件が目立つ年であった。特に「同意なき買収提案」が多く見られた。第一生

同意なき買収(敵対的買収)とは?対応方針や事例を解説

M&A全般
同意なき買収(敵対的買収)とは?対応方針や事例を解説

同意なき買収(敵対的買収)とは同意なき買収とは、経営権の獲得を目的に、対象会社の経営陣や株主などの合意を事前に得ることなく行う買収を指します。英語のhostiletakeoverに相当する買収が含まれます。同意なき買収が行われる背景には、企業の成長戦略や競争力強化の動機、株主の期待、経営陣と株主との対立、市場状況などが挙げられます。この記事のポイント同意なき買収(敵対的買収)は、企業の経営権を獲得

ポイズンピルとは?2種類の手法やメリット・デメリット、導入事例を解説

M&A全般
ポイズンピルとは?2種類の手法やメリット・デメリット、導入事例を解説

ポイズンピルとは?ポイズンピルと(PoisonPill)は、企業が敵対的な買収者以外の株主に対し、あらかじめ新株を市場価格より安く取得できる新株予約権を付与する買収防衛策です。敵対的買収が仕掛けられた際には株式を大量発行して敵対的買収者の持株比率を引き下げ、結果的に支配権の獲得、買収を断念させます。正式名称は「Shareholderrightsplan」であり、日本では「ポイズンピル」または「ライ

MBIとは?MBOとの違いやスキーム、活用するメリットを解説

M&A全般
MBIとは?MBOとの違いやスキーム、活用するメリットを解説

経営状態が振るわない企業に、外部の専門家を送り込み経営の立て直しを行う方法をMBIと言います。本記事ではMBIのスキームやメリット・デメリットを紹介するとともに、似た名称であるMBOやTOB、LBOとの違いについても説明します。MBIとは?MBI(ManagementBuyIn)とは、投資家・ファンド・金融機関等が企業を買収し、経営権を握った後に経営の専門家を送り込み、企業の立て直しや、企業価値向

日立のM&Aプレスリリースから読み解く!価格交渉の背景とは?

M&A全般
日立のM&Aプレスリリースから読み解く!価格交渉の背景とは?

日本M&Aセンターの中で特に業界での経験豊富な二人のスペシャリストが、世の中の企業のM&Aの動き、プレスリリースを中心に解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は前回に引き続き日立製作所による日立物流の売却をテーマに解説します。(本記事ではYouTube動画の概要をご紹介します。)日立製作所と日立物流が正式発表へ西川:前回(日立製作所が日立物流を売却へ!M&Aの狙いとは)につづき日立物流パート2

「買収・TOB」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード