株価算定シミュレーション

タカラバイオ、空間解析用試薬開発の米Curio社を買収

更新日:

タカラバイオ株式会社(4974)の100%子会社であるTakara Bio USA Holdings, Inc.(米国カリフォルニア州、以下:TBUSH社)は、Curio Bioscience, Inc.(米国カリフォルニア州、以下:Curio社)の株式取得を決定し、買収合意契約を締結した。

タカラバイオグループは、アカデミアや企業のバイオテクノロジー研究者向けに研究用試薬、理化学機器、受託サービスを提供している。

Curio社は、空間解析用試薬を開発する米国のベンチャー企業。独自技術であるDNAバーコードビーズを用いた高密度・高解像度な空間解析を可能とする試薬を提供している。

目的

本件M&Aにより、Curio社の空間解析の基本技術と、タカラバイオグループが培ってきた遺伝子工学技術・遺伝子解析技術とを組み合わせることで、シナジー効果の創出を図る。

様々なシングルセル解析装置等に適合する汎用試薬の開発、Curio社の製品とタカラバイオ製品とを組み合わせることによる高品質製品の開発と競合製品との差別化、Curio社の製品を用いた空間解析受託サービスの拡充などを推進していく。

株式の状況

異動前の議決権所有割合 0%
取得価額 買収合意契約締結時に40.5百万ドル(約63億円)を支払う。(注1)
異動後の議決権所有割合 100%(予定)(注2)

(注1)上記取得価額のほか、総額150百万ドル(235億円)を上限として、複数の開発マイルストーンおよび売上マイルストーンの達成時に対価を支払う。

(注2) TBUSH社が本株式取得のために設立した特定目的会社を、Curio社を存続会社とする形で同社に合併させることで実施。

日程

株式譲渡実行日(クロージング日):2025年1月15日

業務用・産業用機械製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

タカラバイオに関連するM&Aニュース

タカラバイオ、ウイルス安全性評価試験受託サービスの子会社ViSpotを吸収合併

タカラバイオ株式会社(4974)は、完全子会社であるViSpot株式会社(兵庫県神戸市)を吸収合併することを決定した。タカラバイオを存続会社とする吸収合併方式で、ViSpotは解散する。タカラバイオグループは、遺伝子工学・細胞工学技術をコアコンピタンスとし、独自の基盤技術開発を進めながら、ライフサイエンス研究支援分野や健康・医療関連産業支援分野を事業領域としている。ViSpotは、ウイルス安全性評

タカラバイオ、ウイルス安全性評価試験の受託サービスを展開するViSpotを買収へ

タカラバイオ株式会社(4974)は、ViSpot株式会社(兵庫県神戸市)の全株式を取得し子会社化すると発表した。同社の株式を保有するサンスター株式会社(大阪府高槻市)と株式譲渡契約を締結した。タカラバイオは、研究用試薬や理化学機器の製造販売および遺伝子研究受託サービス等を行っている。ViSpotは、抗体医薬などのバイオ医薬品の安全性を担保するための試験「ウイルス安全性評価試験」の受託サービスを提供

宝HD(2531)連結子会社のタカラバイオ(4974)、雪国まいたけにキノコ事業を譲渡

宝ホールディングス(2531)の連結子会社であるタカラバイオ(4974)は、株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)にグループのキノコ事業を譲渡することを決定した。タカラバイオグループは、進行中の中期経営計画において、バイオ産業支援事業、遺伝子医療事業、医食品バイオ事業の3つの事業部門を主軸に、グローバル企業かつ再生医療等製品企業としてのプレゼンス向上に取り組んでいる。キノコ事業については、関係会社

タカラバイオ(4974)、米国100%子会社が次世代シーケンス解析用試薬キット提供のRubicon社の全株式取得

タカラバイオ(4974)は、100%子会社であるTakaraBioUSAHoldingsInc.(米国カリフォルニア州、TBUSH社)がRubiconGenomics,Inc.(米国ミシガン州、Rubicon社)の全株式を取得し子会社化することについて買収合意書を締結した。タカラバイオグループは、近年利用が盛んな次世代シーケンサー(塩基配列解析装置)用試薬キットの開発に注力しており、特に独自技術で

タカラバイオ(4974)、研究用試薬・装置を製造販売する米企業を子会社化

タカラバイオ株式会社(4974)の100%子会社であるTakaraBioUSAHoldingsInc.(TBUSH社)がWaferGenBio-systems,Inc(アメリカ、WaferGen社)の株式を取得し、子会社化することについて買収合意書を締結した。タカラバイオグループは、バイオ研究社向けに研究用試薬、理化学機器、及び受託サービスを提供している。WaferGen社は、シングルセル解析(1

この記事に関連するタグ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連するコラム

キリンの海外事例から読み解く!M&Aポイント解説

海外M&A

国内外のM&Aに精通する専門家が、国内ビール業界の中でも海外展開を積極的に進めてきたキリンHDの海外M&A事例について解説します。(本記事の情報は2022年時点のものです)キリンHD、MyanmarBreweryの全株式譲渡、ミャンマー事業から撤退へ(2022年06月30日)2011年の民政化をうけ、長年にわたる経済制裁が緩和されたミャンマー。「アジア最後のフロンティア」として注目を集めていたこの

M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&A全般
M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&Aの失敗には、投資対効果の未達、のれんの減損損失、デューデリジェンスの不備、人材流出などがあります。原因や失敗事例を通して、対策法を解説します。M&Aは企業成長を加速させる成長戦略の一つですが、必ずしも期待どおりの効果が得られるとは限りません。当初の目標を下回り、失敗とみなされるケースもあります。M&Aを成功に導くには、失敗事例を知って対策を講じることが不可欠です。本記事では、M&Aが失敗とみ

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

TOB(株式公開買付け)は、市場外において上場企業の株式を直接買い付けるM&A手法の一つです。近年では、経営権の取得や企業再編、グループ化、MBOの手段としても注目されています。この記事では、TOBの基本的な仕組みやほかのM&A手法との違い、メリット・デメリットのほか、TOBの具体的な流れなどについて、わかりやすく解説します。この記事のポイントTOBは、市場を通さずに不特定多数の株主から株式を直接

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。この記事のポイントM&Aによる企業買収は、経営陣が他社の株式を取得し、経営権を獲得する手法で、目的には競争力強化や事業多角化がある。企業買収には友好的買収と同意なき買収があり、前者は経営陣との合意を

【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

広報室だより
【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

富永商事ホールディングス(青果卸)がFreshmartSingapore(青果輸入卸)の一部株式を譲受け青果卸の富永商事ホールディングス株式会社(本社:兵庫県南あわじ市/代表取締役社長:富永浩司)は、シンガポールの青果輸入卸「FreshmartSingaporePteLtd」(本社:PandanLoop,Singapore/ManagingDirector:KohChoonKiat)をクロスボーダ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード