株価算定シミュレーション

アミューズ、グループ内組織改編・会社分割を発表

更新日:

株式会社アミューズ(4301)は、2024年10月1日付の組織改編・会社分割を発表した。

中核事業であるアーティストマネージメント部門において社内カンパニー制を導入、注力事業については会社分割を通じて、新設する完全子会社及び既存の完全子会社へ承継する。

アミューズは、アーティストのマネージメント、映画・TV 番組等各種映像作品の制作及び販売、オリジナル舞台の制作等を行っている。

1.全体概要

  • アーティストマネージメント事業において9つの社内カンパニーを新設し、コーポレート部門を再編する。
  • IP開発事業、映像企画製作事業、舞台製作事業、海外ライブ制作事業、ビジネスアライアンス事業、スポーツ事業を、簡易新設分割により設立する完全子会社に承継する。(効力発生日:2024年10月1日)
  • グッズ制作事業を、簡易吸収分割により完全子会社である株式会社希船工房(東京都渋谷区)に承継し、同社の商号を株式会社アミューズプロダクトワークスに変更する。(効力発生日:2024年10月1日)
  • デジタルビジネス事業及びEコマース事業を、簡易吸収分割により完全子会社である株式会社Kulture(東京都渋谷区)に承継する。(効力発生日:2024年10月1日)
  • 山梨県西湖及び香川県豊島で取り組んでいるライフカルチャー事業は、2025年を目処とした法人化を見据え、株式会社アミューズ内に準備組織を設置する。
  • 組織階層の簡略化と経営の効率化を目的として、執行役員制度を廃止する。

2.社内カンパニー制導入の要旨

社内カンパニー制導入の目的

中核事業であるアーティストマネージメント部門に導入することで、多様なアーティストの才能を最大化する機動的な組織体制を強化、よりアーティスト活動を飛躍させるモノづくりに挑戦する。

新組織体制

9つの社内カンパニーを新設する。

日程

2024年10月1日

3.会社分割(新設分割及び吸収分割)の目的

近年取り組んできた注力事業を、会社分割により新設完全子会社及び完全子会社へ承継することで、グループ経営の効率化、意思決定の迅速化を図り、収益力の向上を目指す。

4.会社分割(新設分割)の概要

本会社分割の方式

アミューズを分割会社、以下の新設会社4社(2024年10月1日設立)を承継会社とする新設分割であり、新設会社はアミューズの100%子会社となる予定。

  • 株式会社アミューズクリエイティブスタジオ(東京都港区、資本金1,000万円)
  • 株式会社アミューズミュージックエンタテインメント(東京都港区、資本金1,000万円)
  • 株式会社アミューズコミュニケーションデザイン(東京都港区、資本金1,000万円)
  • 株式会社アミューズスポーツエージェンシー(東京都港区、資本金1,000万円)

本会社分割に係る割当の内容

新設会社は、本会社分割に際し普通株式200株を発行し、アミューズに対して当該普通株式全てを割当て交付する。

会社分割(新設分割)の対象となる事業

株式会社アミューズクリエイティブスタジオ IP開発事業
声優アーティストのマネージメント
映像作品の企画製作事業
舞台作品の企画製作事業
株式会社アミューズミュージックエンタテインメント 海外ライブ制作事業
株式会社アミューズコミュニケーションデザイン ビジネスアライアンス事業
株式会社アミューズスポーツエージェンシー アスリートのマネージメント事業
スポーツイベントの企画開催事業

会社分割(新設分割)の日程

新設分割計画承認取締役会決議日:2024年8月27日

分割期日(効力発生日)    :2024年10月1日(予定)

5.会社分割(吸収分割)の概要

本吸収分割の方式

完全子会社の「株式会社希船工房」「株式会社Kulture」を吸収分割承継会社とし、アミューズを吸収分割会社とする吸収分割方式。

分割する事業

株式会社希船工房 グッズの企画・制作・販売事業
株式会社Kulture デジタルビジネス事業
Eコマース事業

日程

吸収分割契約承認取締役会決議日:2024年8月27日

分割期日(効力発生日)    :2024年10月1日(予定)

2024年10月1日付 アミューズグループ組織図

引用元:株式会社アミューズ「組織改編・会社分割に関するお知らせ」

放送・出版・コンテンツ制作業界のM&A・事業承継の動向はこちら

アミューズに関連するM&Aニュース

アミューズ、A-Sketchをユニバーサル ミュージックに売却へ

株式会社アミューズ(4301)は、連結子会社である株式会社A-Sketch(東京都渋谷区)の全保有株式を、ユニバーサルミュージック合同会社(東京都渋谷区、以下:ユニバーサルミュージック)に譲渡することを決定した。A-Sketchは、アミューズとKDDI株式会社の合弁会社で、アミューズグループのレーベル事業を担ってきた。楽曲の制作・配信・管理、アーティストマネージメント等を行っている。アミューズは、

アミューズ、番組企画・映像制作の極東電視台を子会社化へ

株式会社アミューズ(4301)は、株式会社極東電視台(東京都港区)の株式を取得し子会社化することについて、基本合意書の締結を決定した。アミューズは、サザンオールスターズ、福山雅治氏、星野源氏などが所属する、大手芸能プロダクション。映像制作を手掛けている。極東電視台は、番組企画、映像制作、制作人材派遣、撮影機材レンタルなどを行っている。今回の株式取得によりアミューズは、所属アーティストのコンテンツと

アミューズ(4301)、北米でアスリートエージェント事業展開の米国Ortus Vaux Holdingsの株式取得、子会社化

アミューズ(4301)は、OrtusVauxHoldings(米国・カリフォルニア州)の株式を取得し、子会社化を決定した。OrtusVauxHoldingsは、2020年3月末までに社名を「AmuseSportsHoldings」に変更する。株式取得は第三者割当増資の引受けおよび既存株式の譲受により行う。議決権所有割合は51.0%となる。アミューズは、総合エンターテインメント事業を展開している。O

アミューズ(4301)、グローバル教育事業展開のGLOBAL EDUCATIONAL PARTNERSと資本業務提携へ

アミューズ(4301)は、株式会社GLOBALEDUCATIONALPARTNERS(東京都港区、GEP社)との資本業務提携に関して基本合意を締結した。アミューズは、GEP社の実施する第三者割当増資の引受け及び既存株式の譲受により、出資比率の20%以上を目途に株式を取得する予定。GEP社グループは、主に「GlobalStepAcademy」のブランド名で、インターナショナルスク―ル事業を実校舎及び

アミューズ(4301)、イベント運営サポート事業展開のテイパーズと資本業務提携へ

アミューズ(4301)は、株式会社テイパーズ(埼玉県川口市)との資本業務提携および合弁会社設立の基本合意について決定した。アミューズは、テイパーズ株式を取得し、同社を持分法適用会社化する。テイパーズは、グッズ製作・会場販売、ファンクラブ運営・管理、郵便物発送、チケット/会場ソリューション等の事業を手掛けている。アミューズとテイパーズは、アミューズの主要事業であるアーティストマネージメント事業におい

この記事に関連するタグ

「会社分割・グループ内再編・事業承継」に関連するコラム

事業承継のタイミングとは?最適なタイミングを見極める際のポイント

事業承継
事業承継のタイミングとは?最適なタイミングを見極める際のポイント

事業承継は、多くの経営者にとって避けて通れない大きな課題です。承継のタイミングを誤ると、経営混乱や企業価値の低下など深刻なリスクを招きかねません。一方で、経営・業績が安定し、後継者の準備が整っている時期であれば、スムーズに事業承継を実現できるでしょう。本記事では、事業承継の最適なタイミングを見極めるポイントや、判断を誤った場合のリスク、専門家に相談すべき時期について解説します。この記事のポイント事

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

事業承継・M&A補助金とは?対象者やメリット、申請方法を解説【最新】

事業承継
事業承継・M&A補助金とは?対象者やメリット、申請方法を解説【最新】

中小企業や個人事業主にとって、後継者不足や経営資源の分散は深刻な課題です。国が支援する「事業承継・M&A補助金」は、そのような課題を解決する制度として注目を集めています。本記事では、事業承継・M&A補助金の創設背景や活用時のメリット、注意点、補助される事業者と経費のほか、申請の流れについて解説します。この記事のポイント事業承継・M&A補助金は、中小企業や個人事業主がM&Aや事業引継ぎにかかる費用の

中小企業M&Aの現状、目的、手法から成功のポイントまで徹底解説

M&A全般
中小企業M&Aの現状、目的、手法から成功のポイントまで徹底解説

急速に高齢化が進み、2025年問題が目前に迫る中、中小企業によるM&Aの件数は増加傾向にあります。本記事では、中小企業のM&Aの現状とその目的、用いられる手法、中小企業のM&Aを成功に導くポイントについて紹介します。また、トピックごとに公式の調査データや事例も交え、より実践的で信頼できる情報をわかりやすく解説しますこの記事のポイント中小企業のM&Aが増加傾向にある背景として、経営者の高齢化による「

事業売却とは?会社売却との違いやメリット・デメリット、税金について解説

M&A全般
事業売却とは?会社売却との違いやメリット・デメリット、税金について解説

事業売却は、企業が特定の事業部門や資産を他の企業に譲渡するプロセスであり、戦略的な再編成や資金調達の手段として広く利用されています。この手法は、企業が不採算部門を整理し、主力事業へ経営資源を集中するなど、事業戦略の見直しを行う場面で活用されます。本記事では、事業売却のメリットやデメリット、手続きについてご紹介します。この記事のポイント事業売却の目的は資金調達、事業ポートフォリオの見直し、事業承継な

会社の休業とは?メリットやデメリット、再開の流れを詳しく解説

経営・ビジネス
会社の休業とは?メリットやデメリット、再開の流れを詳しく解説

会社を休業するには経営者が宣言するだけでは認められず、必要な手続きを経て、初めて休業とみなされます。本記事では、会社を休業させることのメリットや注意点、手続きの流れについて解説します。この記事のポイント会社の休業手続きには、異動届出書や給与支払事務所の廃止届出書などの提出が必要である。休業のメリットには、事業再開が容易であることや、維持コストが低く抑えられることがあるが、納税義務や役員変更登記の必

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード