会社売却先シミュレーション

日本アンテナ、中国子会社の上海日安天線などの全持分を譲渡

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日本アンテナ株式会社(6930)は、2024年4月25日開催の取締役会において、同社の特定子会社である上海日安天線有限公司(中国 、以下「NAC」)並びにその100%中国子会社である日安天線(蘇州)有限公司(中国、「NAS」)の持分を、上海常福電子科技集団有限公司(中国、以下「上海常福電子」)及び上海常福電子の執行董事である常愛兵氏へ譲渡するとともに、NAC及びNASに対して債権放棄を行うことを決議した。

なお、2024年3月期期末においてNAC並びにNASは日本アンテナの連結の範囲から除外される予定である。

NACは、通信及び電子機器製品の開発、設計、関係技術コンサルティング及び販売を行う。

NASは、アンテナ、機器コンポーネント、電子部品の製造と販売を行う。

上海常福電子は、物品の輸出入、技術の輸出入及び技術コンサルティング会社。

譲渡及び債権放棄の理由

日本アンテナグループでは、中国での成長が期待される通信関連機器の需要へ対応するために、NACを中心とし、中国市場の開拓を推進し、その結果、新規事業の立ち上げや新規顧客の開拓など一定の成果を上げてきた。

しかしながら、円安の長期化や中国の景気の減速、人件費の高騰等の影響により、当拠点に期待する利益水準に至らず、厳しい状況が続いている。このような状況の中、収益性の改善に向け、日本アンテナの経営資源を再配分することが望ましいと考え、NAC及びNASの全持分を上海常福電子及び同社の執行董事である常愛兵氏へ譲渡することを決定した。

また、本持分譲渡を進めるにあたり、日本アンテナのNAC及びNASに対する長期貸付金及び未収利息について債権放棄することとした。

譲渡株式数、譲渡価額及び譲渡前後の所有株式の状況

(1)異動前の所有持分 議決権所有割合:100%
(2)取得持分:全ての持分を譲渡
(3)譲渡価額:0円
(4)異動後の所有持分:議決権所有割合 0%

債権放棄の内容(2024年3月31日現在)

NAC及びNASに対する債権の種類及び金額:
 長期貸付金 630 百万円、23 百万人民元(487 百万円) 計1,117 百万円 
 未収利息 8百万円、1百万人民元(22 百万円) 計31 百万円
 ※2024 年3月末現在の為替レート(1人民元=21.21 円)で計算。

日程

(1)取締役会決議日:2024年4月25日
(2)持分譲渡契約締結日:2024年4月25日
(3)株主権利移転日:2024年4月30日(予定)
 ※中国当局の許認可取得後に登記が完了する予定。

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