コラム

M&Aコラム(62ページ目)

企業の成長戦略とプライベート・エクイティ・ファンドの活用

M&A全般

近年PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)、とりわけバイアウト・ファンド(以下、ファンド)を活用した事業会社による成長戦略実行のケースが多くなってきている。日本の事業会社がファンドをどのように活用しているのか、ファンドはどのような動きを取っているのか、4つの潮流を以下、順を追って考察していく。\[1\]ファンド、事業会社間の「売り」・「買い」の絶対数の増加\[2\]国内大手企業の欧米フ

企業の成長戦略とプライベート・エクイティ・ファンドの活用

日本M&Aセンター成約事例にみる株式交換スキーム成功のポイント

M&A全般

中堅中小企業M&Aにおける株式交換スキームの活用状況日本M&Aセンターでは、上場企業が買い手となるM&A案件の成約を数多く支援している。そのうち株式交換スキームを用いたのは、2013年度で4件、その以前3年間で1件であったことを考えれば、株式交換スキームがここにきて注目を浴びてきていることがわかる。成約には至らなかったが、交渉過程で株式交換スキームを検討するケースは数多い。この背景には、やはり金庫

日本M&Aセンター成約事例にみる株式交換スキーム成功のポイント

企業買収における金庫株の戦略的活用

M&A全般

2001年に本格的に金庫株が解禁されて以来およそ13年が経過。積極的な事業投資の方向性が定まらない企業では、持ち合い解消の受け皿、自社株の買い支え、株主還元施策の一環といった、“余剰”キャッシュの消極的な活用方法の一つとしてこの制度が利用されてきた。一方で、アベノミクスの効果等による株式市場の活性化もあって、いまや様々な経緯で積みあがった金庫株は全体で16兆円と、上場株式の時価総額430兆円と比較

企業買収における金庫株の戦略的活用

M&Aにおける株式交換活用のメリットと法的規制のポイント

M&A法務

株式交換の仕組み株式交換とは、既存の会社間において100%親子関係を構築する組織再編手法であり、100%子会社(完全子会社)となる会社の発行済株式の全部を100%親会社(完全親会社)となる会社に取得させる行為をいう。すなわち、株式交換により、完全子会社となる会社の株主が有する全ての株式が完全親会社となる会社に移転し、それと引換えに、当該株主には完全親会社となる会社の株式等の財産が交付されることにな

M&Aにおける株式交換活用のメリットと法的規制のポイント

株式交換を利用したM&A事例~コムシスHD

M&A全般

コムシスHDの概要コムシスホールディングス株式会社(コムシスHD)は、日本最大の電気通信工事会社である。戦後、日本のライフライン構築が急務となり、全国を網羅する電気通信工事会社の設立が必要となった。そこで当時の経済界を代表するリーダー達が発起人となり設立されたのがコムシスHDである(日本通信建設株式会社として発足)。1951年、日本初の通信事業者である日本電信電話公社(現NTTグループ)設立の1年

株式交換を利用したM&A事例~コムシスHD

調剤薬局業界再編の今

M&A全般

調剤薬局業界の成約件数は倍増2013年4月より、調剤薬局業界特化のM&Aプロジェクトチームの責任者を拝命した。その後わずか1年弱の間に株式会社メディカルシステムネットワークと株式会社トータル・メディカルサービスの経営統合案件を含め、10件のM&A成約を支援させて頂いた。第1線のM&A担当者として、本業界にて再編が急速に加速していることを肌でひしひしと感じている。地場でトップクラスの調剤薬局が譲渡へ

調剤薬局業界再編の今

業界再編と企業戦略

M&A全般

調剤薬局業界のみならず、伝統的な業界から比較的新興の業界に至るまで、さまざまな業界で再編が行われている。業界再編が起きた代表的な業界における2000年頃から上位集中度の変化を下記図1にまとめた。業界再編は、プレイヤー数の減少と上位企業へのシェアの集中が特徴として見られる。本稿では、業界再編に関し、次の点を考察してみた。【A】業界再編はなぜ起きるのか(業界再編の背景・理由)【B】業界再編はどこで、ど

業界再編と企業戦略

上場企業オーナー経営者の主要株式の売却について

M&A全般

上場企業オーナー経営者の企業承継のためには、非上場企業とは異なる金融商品取引法(以下、「金商法」という)に基づき、株式公開買付け(TOB)によることが殆ど不可欠である。発行済み株式の3分の1超の株式の売買を伴うケースでは、オーナー経営者が予め特定の買受人(以下、「承継予定者」という)と相対で株式を売却する場合でも、TOBによることが金商法上必要になる。そこで、検討すべき実務上のポイントを、以下に説

上場企業オーナー経営者の主要株式の売却について

成熟化を背景に新たな再編期に入った調剤薬局市場

M&A全般

成長市場から成熟市場へ日本薬剤師会によると2012年度(2012年3月-2013年2月)の調剤点数は630,576,653千点、金額ベースで6兆3,057億6,653万円となった。前年比1.7%という伸び率は過去5年間で最低の数値であり、また、調剤件数、処方箋枚数、処方箋単価の伸び率も鈍化しており、ここへきて市場の成熟化が急速に進んだと言える。2014年度の調剤報酬改定も楽観できる状況になく、薬価

成熟化を背景に新たな再編期に入った調剤薬局市場

<FUTURE特別対談>調剤薬局業界(患者/病院/薬局/地域)の将来を考えた末、 戦略的な経営統合を決断した両経営トップ

M&A全般

現在、在宅の推進や点数誘導をはじめ、調剤薬局を取り巻く環境が大きく変わりつつある。本対談では、メディカルシステムネットワーク(以下「メディシス社」という)とトータル・メディカルサービス(以下「トータルメディ社」という)の先のM&Aについて、田尻稲雄社長と大野繁樹社長の両当事者に、実情と経緯、そしてM&Aの有効性について語ってもらった。(インタビュー:日本M&Aセンター企業戦略部西川大介)新事業展開

<FUTURE特別対談>調剤薬局業界(患者/病院/薬局/地域)の将来を考えた末、 戦略的な経営統合を決断した両経営トップ

調剤薬局業界におけるM&A事例

M&A全般

メディカルシステムネットワークとトータル・メディカルサービス両社の概要とM&Aの背景株式会社メディカルシステムネットワーク(以下、「メディシス社」という)は、札幌を本社とする調剤薬局事業を中核とする企業である。1999年創業と比較的若い企業であるが、282店舗を有する業界の準大手で東証一部に上場している。拠点である北海道では109店舗を有し圧倒的なドミナントエリアを形成しているとともに、関東や関西

調剤薬局業界におけるM&A事例

企業統合に関する改正会計基準の実務上の留意点

M&A実務

イエローハットは、ドライバースタンドの取得により、2,027百万円の負ののれん発生益を認識している(2014年3期及び2015年3期の有価証券報告書より)。当該負ののれんの一括収益認識は、2008年12月26日「企業結合会計基準」の一部改正によるものであり、20年以内の一定の年数で規則的に償却する処理から、一時の利益に計上する処理に改正された。負ののれんの一括収益認識は、国際財務報告基準(IFRS

企業統合に関する改正会計基準の実務上の留意点

インサイダー情報の取扱い~平成25年金商法改正の影響~

M&A法務

2012年、大手証券会杜から一部の投資家へインサイダー情報が漏えいしている問題が発覚し、世間の耳目を集めた。これまでの事例を踏まえ、2013年6月、金融商品取引法(金商法)が改正された。これまでは規制対象とされなかったインサイダー情報を他人へ伝達する行為(情報伝達行為)や、インサイダー情報があることを仄めかして取引を推奨する行為(「詳しいことは言えませんが、今のうちに当社の株を買ったら儲かりますよ

インサイダー情報の取扱い~平成25年金商法改正の影響~

<FUTURE特別企画> イエローハット 堀江社長インタビュー「成功させるM&Aのこつ」

M&A全般

(聞き手:日本M&Aセンター渡邊大晃)日本M&Aセンターで仲介させて頂いた株式会社ドライバースタンド(以下「ドライバースタンド社」)の買収後、約1年半が経過しました。その後の状況についてお聞かせ頂きたいと思います。堀江:お陰様で、ドライバースタンド社は、当社グループ入り以降も順調に業容を拡大しております。M&Aのシナジー効果を早くも大きく発揮しはじめたぞ、という感じです。シナジー効果はどのようなも

<FUTURE特別企画> イエローハット 堀江社長インタビュー「成功させるM&Aのこつ」

戦略の比較分析

M&A全般

イエローハットは、クルマ離れの背景などにより、縮小が続く市場環境下において、出店によるオーガニック戦略とM&Aによるレバレッジ戦略の両輪で成長を実現している。ここでは、本件をベースに、(I)イエローハットの戦略の考察(II)日米での自動車アフターマーケット需要の比較(III)日本における成熟・2強業界の戦略、の3点を考察したい。(I)イエローハットの戦略の考察イエローハットが推進してきた戦略は、下

戦略の比較分析

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