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日本M&Aセンター成長の軌跡 日本型ブリッツスケール 

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15万人超を動員した「M&Aカンファレンス2021」において、急成長を続ける日本M&Aセンターの経営ノウハウを伝える講演「日本型ブリッツスケール 日本M&Aセンター成長の軌跡」がありました。1991年の当社設立から参画し、中堅・中小企業のM&A仲介業の草分け的な存在である日本M&Aセンター代表取締役社長の三宅卓が、長く当社社外役員として第三者の視点で経営を見つめたピー・アンド・イー・ディレクションズ代表取締役の島田直樹氏との対談形式で、ビジネスモデルや経営戦略を語りました。

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11期連続の増収増益で持続的な成長を実現

爆発的な成長を意味する「ブリッツスケール」。日本M&Aセンターは創業2期目から黒字経営を続け、現在11期連続で増収増益を達成し、時価総額は1兆2,000億円まで拡大しました。約3,800社の上場企業の中でもトップクラスの収益性を誇ります。持続的な成長と高い利益率を実現するビジネスモデルについて、島田氏は「圧倒的な情報収集力と品質・標準化、マッチング力が構築できている」と強調します。確固としたビジネスモデルを動かすためには、組織の力が必要だと説明。「ビジョン」「コミュニケーション」「モチベーション」の三要素から日本M&Aセンターの成長を解説しました。

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ベクトルを合わせるビジョンの重要性

2008年から社長として陣頭指揮を執る三宅は「社員のベクトルを合わせるためには明確なビジョンが必要」と話します。上場企業の経営者は株主や投資家、マーケットに対してビジョンを語る必要性があります。「トップがビジョンにコミットすることが重要」と三宅。約束を破れば信用がなくなるように、トップもコミットメントする姿勢が求められています。ビジョンを語るのはトップだけではなく、社員一人ひとりもビジョンを設定し、それぞれコミットメントすることで、部下が上司を超えていく好循環が社内で生まれると語りました。

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コミュニケーションの徹底と夢を叶えるモチベーション

組織を動かすために欠かすことのできないコミュニケーション。三宅は「会社の一体感や連帯感をつくることを重視している」と強調します。トップが社員に対して常に発信することは当然のこととして、良き相談相手として社員と向き合い、成長を促す姿勢こそが双方向のコミュニケーションにつながります。

社員の士気は企業の業績に直結する要素です。「モチベーション」の観点から日本M&Aセンターでは会社、家族、個人の充実をマネジメントする「3KM(スリーケーエム)」の考え方が推奨されています。三宅は「社員に夢を見させ、その夢を叶えるための制度設計に知恵を絞ってきた」と振り返ります。自社株のストップオプションをはじめ、社員持株会など社員のモチベーションと会社の業績が連動する仕組みを整えてきました。また社員の幸せと会社の業績を両立させるため「人材ファースト」の考え方で人材活用も進めています。

島田氏は「ビジョン、コミュニケーション、モチベーションの重要性は一般的に当たり前のように語られていますが、日本M&Aセンターは当たり前のことを当たり前に徹底できていることが強みとなっています」と総括します。最後に三宅は「トップが5年同じ取り組みを続けることで会社の文化やDNAになる」と、継続性の意義を伝えました。

【M&Aカンファレンス2021】のアーカイブ視聴はこちらから

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M&A マガジン編集部

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