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最年少TPM上場社長 アーバンライクの吉野悟社長インタビュー

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日本M&AセンターがJ-Adviserとして上場支援した、住宅販売や不動産業を手掛けるアーバンライク(本社・熊本県荒尾市)が2021年7月28日に、東京証券取引所のプロ投資家向けの「TOKYO PRO Market」(TPM)に上場を果たしました。TPM史上最年少の39歳で上場した吉野悟社長に、経営哲学や上場を目指した理由を伺いました。

日本M&Aセンターは、大手証券会社のIPO業務経験者だけでなく、公認会計士やM&Aのスペシャリストが、TOKYO PRO Marketへの上場はもちろん、その後の成長や一般市場へのステップアップをご支援します。詳しくはコンサルタントまでお問合せください。

年30%成長を続ける社員と会社

―上場セレモニーの感想は?

これがよくテレビで見るものかと思い、打鐘に心を込めました。東証のティッカー(円形の電光掲示板)に社名が流れ、上場した実感が湧きました。

―アーバンライクが「毎年30%成長」できている要因は?

2008年の創業時から成長率は大事にしているポイントで、「社会的意義がある会社になりたい」、「働いている社員にしっかりとポストをつくっていける環境にしたい」といった想いがありました。そういった想いから、継続して成長し続ける会社であるためにも“毎年30%成長”を掲げ、事業を展開してきました。「社員の成長とともに会社も成長していく」。そんな会社でありたいと思っています。

高い顧客満足度は付加価値の証

―経営のビジョンや心掛けていることは?

住宅メーカーとして起業し、今でも住宅販売はメイン事業で、顧客満足度は業界平均の4倍以上を誇っています。ただ単にお客様に喜んでもらうだけではなく、感激以上の付加価値が求められています。口コミを大事にし、多くのお客様に満足してもらうことで、ほかのお客様をご紹介してもらえています。何よりお客様が大事だという考えが社員に浸透できているからこそ、高い成長力が生まれています。

経営に透明性と緊張感をもたらすために

―上場のきっかけは?

会社が成長を続ける過程で、社員数も多くなり、透明性のある経営をしていきたいと思っていました。社内のガバナンスを整えて、社会にとって必要な会社になっていくためには上場が良い選択だと思って決意しました。上場することで経営者がより緊張感を持って経営でき、社会的信用の獲得と採用面でもプラスになると考えています。

―上場の反応は?

予想以上に周りの方や従業員に喜んでいただきました。あまり反応がないと思っていたので、大変びっくりしました。上場日には会社にたくさんの電報や花束が届き、多くの人々に祝福していただきました。今回の上場にあたって、当社の株を多くの会社様に持っていただきました。その中で、「これからお互いパートナーシップを深めて伸びていきましょう」といったお話しもでてきましたし、すごく良い機会になったと思っています。

地元の代表企業として事業と雇用で地域活性化に貢献

―これからTPM上場を目指す経営者にメッセージ

単に事業の規模拡大や業績が良いだけでは上場はできません。上場のためにしっかりと準備をしないといけません。今すぐにでも準備に手を付けることが大事だと思います。上場に会計は欠かせない分野です。当社では経理の管理職に新たに入社してもらえましたが、どこから会計や経理の人材を引っ張ってくるかは難しい問題。だからこそ早めの準備が求められていると感じました。

―熊本初のTPM上場企業として今後の目標は?

住宅メーカーとして起業しましたが、今後はライフスタイル全般を扱えるように新しい事業をつくっていきたいです。住宅会社改め、ライフスタイル創造企業に成長して、世の中になくてはならない企業を目指していきます。TPMの上場をきっかけに、地域の代表企業として各地で雇用を広げ、地元の活性化につなげていきます。一般市場も目指して頑張ります。

TOKYO PRO Market 特別インタビュー

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日本M&Aセンターは、より多くの企業の成長を支援するために、2019年7月にTOKYO PRO Marketの上場支援業務を行うJ-Adviser資格を取得しました。

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