会社売却先シミュレーション

ワタミ、米SONNY SUSHIから寿司加工・卸売事業を取得

更新日:

ワタミ株式会社(7522)は、2024年3月25日開催の取締役会決議に基づき、ワタミ連結子会社2社と、寿司の加工・卸売事業を展開するSONNY SUSHI COMPANY(米国 ネバタ州)との間で資産の取得(以下、「本資産譲受」)に係る資産売買契約を締結した。

ワタミは、国内外飲食事業及び環境並びに農業事業を行う。

SONNY SUSHI COMPANY は、米国ネバダ州内において、寿司の加工・卸売事業を手掛けている。

本資産譲受の理由

ワタミグループは、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」という経営理念のもと、再生可能エネルギーを利用した循環型6次産業モデルであるワタミモデルを推進し、SDGs達成を目指している。

現在、国内7カ所に 531ha の規模で農業・酪農を行っている有限会社ワタミファームで生産された農畜産物(1次産業)は、ワタミ手づくり厨房で加工(2次産業)され、ワタミグループの外食事業や宅食事業(3次産業)を通じて、全国のお客様に提供する。

さらに、再生可能エネルギー事業として風力発電設備の開発・建設・運転管理などにも取り組み、ワタミグループ全体への 100%再生可能エネルギーの電力供給を目指し、これら一貫した6次産業を推進している。

SDGsへの具体的な取り組みとしては、容器回収リサイクルによるサーキュラーエコノミーの実現、有機農業の促進、再エネ電力による脱炭素社会の実現、人権方針の策定と人権デューデリジェンスの仕組みの構築、食品リサイクルループの構築による循環型社会・環境配慮型農業の実現など、多岐にわたる活動を展開。これらの活動を通して、将来の持続可能でサステナブルな社会の実現を目指す。

SONNY SUSHI COMPANY は、本資産譲受により、国内外のサプライチェーン強化、海外への販路拡大を図るとともに、ノウハウの蓄積を通してワタミモデルをワールドワイドに展開することで企業価値向上及びワタミグループの持続的な成長・発展と持続可能な社会の実現に貢献していく。

譲受事業の概要

米国ネバダ州を拠点とした 寿司の加工・ 卸売

日程

契約締結日 2024 年4月6日
資産取得日 2024 年4月6日

飲食店業界のM&A・事業承継の動向はこちら

ワタミに関連するM&Aニュース

ワタミ、サブウェイ日本法人を買収

ワタミ株式会社(7522)は、マスターフランチャイズ契約の締結並びに日本サブウェイ合同会社(東京都品川区、SUBWAYJAPAN,G.K.)の持分を取得し、子会社化することを決定した。ワタミは、国内外飲食事業及び環境並びに農業事業を行っている。日本サブウェイ合同会社は、飲食店の経営、フランチャイズ方式による飲食店の経営を行っている。目的ワタミは、今回、世界的ブランドである「Subway」事業に参入

ワタミ(7522)、労働者派遣事業を運営するITbookホールディングス(1447)子会社のi-NEXTの全株式譲受

ワタミ株式会社(7522、ワタミ)は、ITbookホールディングス株式会社(1447)の子会社i-NEXT株式会社(大阪府大阪市)をワタミの子会社とする譲渡契約を締結、ワタミエージェント株式会社を設立した。ワタミは、国内外食事業、宅食事業など、多様な外食業態を展開している。ワタミは、4月13日から国内外食店舗約400店舗を休業し、休業する店舗の従業員は自宅待機となっている。緊急事態宣言が解除されて

ワタミ(7522)、ワタミ手づくり厨房白岡センターにおける食品製造販売事業を新東京デリカに承継へ

ワタミ(7522)は、ワタミ手づくり厨房白岡センターにおける食品製造販売事業を株式会社新東京デリカ(東京都港区)に、会社分割により承継させることについて基本合意書の締結を決定した。新東京デリカは、ワタミに対して940百万円の金銭を交付する。ワタミは、「手づくり感」を最大のコンセプトにおき、集中仕込みセンターである全国の「ワタミ手づくり厨房」で外食店舗、宅食営業拠点へ商品を提供している。中食市場の急

ワタミ(7522)、中国の海航集団傘下のHMVCFBグループと合弁/子会社の持分を一部譲渡

ワタミ(7522)および同グループの海外事業統括会社WatamiInternationalCo.Ltd(香港)は、中国大手航空会社海南航空グループを有する海航集団の一社であるHMVCulturalF&BGrouplimited(香港)が100%出資する特別目的会社(HMVCFBグループ)と合弁契約を締結することを決定した。なお、ワタミは、WatamiInternationalCo.Ltdの完全子会

この記事に関連するタグ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連するコラム

キリンの海外事例から読み解く!M&Aポイント解説

海外M&A

国内外のM&Aに精通する専門家が、国内ビール業界の中でも海外展開を積極的に進めてきたキリンHDの海外M&A事例について解説します。(本記事の情報は2022年時点のものです)キリンHD、MyanmarBreweryの全株式譲渡、ミャンマー事業から撤退へ(2022年06月30日)2011年の民政化をうけ、長年にわたる経済制裁が緩和されたミャンマー。「アジア最後のフロンティア」として注目を集めていたこの

M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&A全般
M&Aが失敗する要因とは?対処法や事例も紹介

M&Aの失敗には、投資対効果の未達、のれんの減損損失、デューデリジェンスの不備、人材流出などがあります。原因や失敗事例を通して、対策法を解説します。M&Aは企業成長を加速させる成長戦略の一つですが、必ずしも期待どおりの効果が得られるとは限りません。当初の目標を下回り、失敗とみなされるケースもあります。M&Aを成功に導くには、失敗事例を知って対策を講じることが不可欠です。本記事では、M&Aが失敗とみ

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

TOB(株式公開買付け)は、市場外において上場企業の株式を直接買い付けるM&A手法の一つです。近年では、経営権の取得や企業再編、グループ化、MBOの手段としても注目されています。この記事では、TOBの基本的な仕組みやほかのM&A手法との違い、メリット・デメリットのほか、TOBの具体的な流れなどについて、わかりやすく解説します。この記事のポイントTOBは、市場を通さずに不特定多数の株主から株式を直接

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。この記事のポイントM&Aによる企業買収は、経営陣が他社の株式を取得し、経営権を獲得する手法で、目的には競争力強化や事業多角化がある。企業買収には友好的買収と同意なき買収があり、前者は経営陣との合意を

【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

広報室だより
【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

富永商事ホールディングス(青果卸)がFreshmartSingapore(青果輸入卸)の一部株式を譲受け青果卸の富永商事ホールディングス株式会社(本社:兵庫県南あわじ市/代表取締役社長:富永浩司)は、シンガポールの青果輸入卸「FreshmartSingaporePteLtd」(本社:PandanLoop,Singapore/ManagingDirector:KohChoonKiat)をクロスボーダ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード