コラム

感動の調印・成約式はM&A成功へのスタートライン

森山 隆一

日本M&Aセンター 執行役員 営業企画部長

M&A全般
更新日:

⽬次

[表示]

調印・成約式は結婚式

日本M&Aセンターでは株式譲渡契約を締結する「調印・成約式」を、極めて重要視しています。M&Aを人間の恋愛に例えるのであれば、調印式は結婚式と同じですから、当然ですね。 本日3/30は今年度最後の大安吉日、社内が非常におめでたい雰囲気に包まれています。
当社は日本全国に拠点がありますが、すべての拠点で調印・成約式にふさわしい会場をご用意しています。
(会場のほかにも、お客様にとってゆかりのある場所などご希望に応じて行っています。)
調印・成約式の企画や準備、や当日の運営は、ブライダルやホテルなどで研鑽を積んだ専任のセレモニストがフルサポートを行います。

専任のセレモニストが式の企画から当日のサポートを行います

調印・成約式にはサプライズも

調印・成約式の流れは一般的には以下の通りです。

  • 株式譲渡契約書の最終確認と捺印
  • 譲渡企業のご挨拶
  • 譲受け企業のご挨拶
  • シャンパンによる乾杯
  • 写真撮影

場合によってはサプライズを用意します。奥様からの手紙や、お子様からの手紙には社長様がこれまでで一番感動していただきました。創業から一緒に苦楽を共にしてきた奥様の言葉は、実に深く、温かみがあり、社長によっては涙を流したり、涙を流すまいとずっと右上を見てこらえていたりと、一緒にいる我々も、涙なくしてはその場にいられない状況がよくあります。またこのほか、社長が創業されてから今日に至るまでのムービーを制作し、放映することもあります。

人を動かす、調印・成約式ムービー

当社では、当事者様のご希望により調印式の様子を撮影し10分位の映像にまとめてプレゼントしています。人の結婚式では、必ずムービーや写真などを記念に撮りますが、それと同じです。しかしM&Aの世界では、このムービーは後で懐かしむためだけに撮影している訳ではありません。これは後のディスクロージャーの時にも活用してもらっています。特に譲受け企業の社員に見てもらい、今回のM&Aについて、理解し、少しでも早くシナジーが創出できるようにという目的です。 なぜなら、M&Aは極めて限られた関係者で進めることが通常です。買い手も、社長と意思決定にかかわる取締役のみしか知りませんので、買い手の一般社員からすれば、M&Aは知らない間に会社が意思決定したことと、どこか他人事に映るでしょう。そういう社員が、このムービーを見たらどうでしょうか?

  • 売り手社長がどのような想いでその会社を創業し、育て、譲る決断をしたのか?
  • 買い手社長がどのような戦略、シナジーを想定して、その会社を譲り受ける決断をしたのか?

これらのことが、映像なので直接、見ている人の感情に訴えかけます。セレモニーの厳かな雰囲気と、人生で大きな決断をした経営者たちの涙は、人の心を動かします。これが「調印式ムービー」の威力です。これを見ることで、買い手社員の当該M&Aに対する理解が一気に深まり、その後の「PMI」へとつながっていくのです。

よい調印・成約式はよいPMIへとつながる

最後に

当然ですが、中小企業のM&Aは成約することがゴールではありません。成約し、その後シナジーが創出され、Win-Winの関係が作られ、「成功する」ことがゴールです。その成功が一日でも早く訪れるようなM&Aにするため、このような門出を祝うサービスにも注力しています。

<関連ページ>
日本M&Aセンターが考える成約式とは

著者

森山 隆一

森山もりやま 隆一りゅういち

日本M&Aセンター 執行役員 営業企画部長

1978年兵庫県生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業後、2001年に東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。 2007年日本M&Aセンターに入社。2016年ダイレクト・マーケティング部を立ち上げ部長に就任。2017年執行役員に就任し、2021年からは金融法人部長として、大手証券会社との提携を牽引。ホテルインターコンチネンタル東京ベイ等成約実績多数。 2023年4月より現職。

この記事に関連するタグ

「成約式・調印式」に関連するコラム

【600名中顧客満足度1位】トップM&Aコンサルタントが考える誠実な顧客対応の極意

M&Aを支える匠
【600名中顧客満足度1位】トップM&Aコンサルタントが考える誠実な顧客対応の極意

「最高のM&A」の実現に向けて顧客満足度の向上に取り組む日本M&Aセンター。M&A成約後、譲渡・譲受け企業にお送りしているアンケートでは、M&Aを検討したきっかけや仲介会社を選んだ決め手、担当コンサルタントの対応についての満足度を伺っています。そのアンケートで、2022年度上半期に担当した4案件において全項目で100点満点の評価を獲得し、同社所属の全600名のM&Aコンサルタント中、2022年度上

【M&A成約式】将来的な後継者不在を解決し、社長と従業員の夢を実現するM&A

広報室だより
【M&A成約式】将来的な後継者不在を解決し、社長と従業員の夢を実現するM&A

「自分たちが設計したものを、見て触って動かしたい」という譲渡企業の社長と従業員の夢を実現するM&Aが成立しました。機械設計事業・制御設計事業を行うアイドラス株式会社(以下、アイドラス、山梨県中央市)は、省人化設備・自動化設備などの製造業を営む株式会社鳥取メカシステム(以下、鳥取メカシステム、鳥取県鳥取市)と資本提携を結びました。両社の所在地である山梨県と鳥取県は直線距離で実に約400キロ離れていま

[M&A成約式]業界内で存在感のある富山と大阪の企業が手を組み更なる成長を目指す

広報室だより
[M&A成約式]業界内で存在感のある富山と大阪の企業が手を組み更なる成長を目指す

抜型設計製造業界に大きなインパクトを与えるM&Aとなりました。この度、抜型製造のパイオニアとして業界屈指の技術力とプレゼンスをもつ株式会社たから抜型工業(富山県)は、同じく業界上位の大創株式会社(大阪府)と資本提携を結びました。両社は2022年7月1日、富山県内のホテルにて成約式を執り行いました。固い握手を交わすたから抜型工業の石瀬文陽会長(左)と大創の大塚雅一社長(右)譲渡企業、譲受け企業双方が

社長夫人がM&A成約式でつづった感謝の手紙

広報室だより
社長夫人がM&A成約式でつづった感謝の手紙

受験、就職、結婚、出産と人生には数々の節目が存在します。節目に感謝の気持ちと、今の思いや願いを伝える代表格が手紙です。M&Aの最終合意日に執り行われる成約式では、経営者のご家族も出席して長年連れ添ったパートナーをねぎらい、ご両親への感謝を手紙にして朗読する機会があります。いつしか会社同士の調印式は、結婚式のような感動的なひと時として心に刻まれることになります。今回は成約式で、M&Aで事業譲渡された

成約式で読まれる”手紙”

広報室だより
成約式で読まれる”手紙”

「お父さん、長い間、社長業おつかれさまでした」M&A成約式で契約書に調印したあと、オーナー経営者に向けて、ご家族から手紙が読まれることがあります。その日、会社を譲渡するオーナー経営者へ、奥様や息子さん、娘さんが、長年の苦労をねぎらい、感謝の気持ちを述べる手紙です。手紙の内容を聞く社長の目には、涙が浮かぶことも数十年にもわたって、家族と二人三脚で経営してきた社長や、家庭を顧みず経営に集中してきた社長

感動の沖縄でのM&A成約式~譲渡企業の思いをつなぐ創業の地で~

M&A全般
感動の沖縄でのM&A成約式~譲渡企業の思いをつなぐ創業の地で~

みなさん、M&A成約式という言葉をご存じでしょうか?M&A成約式とは、譲渡企業様と譲受企業様がお互いの企業文化を理解し、これから共に新たな一歩を踏み出す日に行うセレモニーのことです。日本M&Aセンターは、セレモニー専任の担当者が全国各地でM&A成約式を執り行っています。今回は、そのM&A成約式をいろいろな方に知っていただくためのコラム第3弾「感動の沖縄でのM&A成約式」をご紹介いたします。日本M&

M&Aで失敗したくないなら、まずは日本M&Aセンターへ無料相談

コラム内検索

人気コラム

注目のタグ

最新のM&Aニュース