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経営者の高齢化は業績の悪化要因?

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本記事の概要

社長の年齢と企業業績は逆相関の関係にあり、社長が高年齢ほど増収企業および増益企業の割合は低くなっています。 また経営者の交代の有無によって経常利益率水準に違いが見られます。

社長の年齢と企業業績は逆相関

東京商工リサーチが2017年2月3日に公表した「2016年 全国社長の年齢調査」によれば、社長の高齢が高いと増収企業割合・増益企業割合は低下するという結果となっています。 ●社長の年齢と企業業績は逆相関

社長年齢別の企業業績

※東京商工リサーチ「2016年 全国社長の年齢調査」より加工(個人事業主を含むデータ)

経営者の交代と経常利益率の変化

経営者の交代があった中小企業は、交代のなかった中小企業よりも経常利益率が高いことがわかっています。 ●経営者交代による経常利益率の違い

経営者交代による経常利益率の違い

※出典:中小企業庁「事業承継ガイドライン」

まとめ

社長の年齢と業績の逆相関について、上記東京商工リサーチのレポートは「社長の過去の成功体験が時代に即した経営の妨げとなったり、後継者が不在の場合は新規の投資意欲を削ぎ、付加価値や競争力が減退し業績悪化に繋がっていることを意味している」と推測しています。 もちろん、社長様が60代、70代の企業でも事業意欲が旺盛で成長を続ける企業はたくさんあります。 今後もぜひ頑張っていただきたいですね。

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中小企業庁「事業承継ガイドライン」

東京商工リサーチ「2016年 全国社長の年齢調査」

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M&A マガジン編集部

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