
日本特殊陶業、米Wells社の自動車向け修理用電子部品事業を譲渡 自動車部品事業から撤退
日本特殊陶業株式会社(5334)は、米国子会社の修理用部品事業をWells Vehicle Electronics AEM, LLCに譲渡した。
対象となったのは、米国のWells Vehicle Electronics Holdings Corp.およびWells Vehicle Electronics, L.P.(以下:総称してWells社)。日本特殊陶業は、あわせてWells社の自動車部品事業から撤退する方針を決定した。
日本特殊陶業は、セラミックスを中心とした技術基盤を持つ企業。スパークプラグや排気センサなどの自動車関連部品のほか、半導体製造装置向け部品などを手がけている。
Wells社は、米国で100年以上にわたり事業を展開する老舗の自動車関連部品メーカー。スイッチやイグニッションコイル、圧力センサなど、修理用部品市場向けと新車組付市場向けの幅広い製品ラインアップを有している。
譲渡先のWells Vehicle Electronics AEMは、Omega Acquisition Corpが対象事業の譲受を目的として設立した子会社。Omega Acquisitionは、米国アフターマーケット市場で乗用車・大型車・特殊車両等向けカーエアコンおよび関連製品を販売している。
日本特殊陶業は、2025年11月に「中期経営計画 2030」を公表している。同計画では「モビリティ」「半導体」「環境・エネルギー」の3分野に絞り込み、コア・アセットを最大活用できるドメインに経営資源を集中する方針を掲げている。
Wells社については、2015年に日本特殊陶業が全株式を取得し、グローバルでの販売網を活用した拡販により自動車関連事業の強化を目指してきた。しかし市場環境の激化によって業績の伸び悩みが継続しており、将来的にも当初想定していた収益およびシナジーを見込むことは困難と判断した。
加えて、中期経営計画の事業ポートフォリオ最適化の方針に照らし、本事業への経営資源の継続的な投入は全社戦略と合致しないと判断したことから、今回の撤退および一部事業譲渡に至った。
今後の予定:
事業譲渡契約締結日:2026年8月7日(米国現地時間)
事業譲渡実行日:2026年8月7日(米国現地時間)





