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ルネサス エレクトロニクス、タイミング事業を米SiTime Corporationへ売却

更新日:

ルネサス エレクトロニクス株式会社(6723)は、タイミング事業(以下:譲渡対象事業)(※)をSiTime Corporation(米国カリフォルニア州、以下:SiTime社)に譲渡することを発表した。

本件譲渡は、ルネサス エレクトロニクスの連結子会社であるRenesas Electronics America Inc.(米国カリフォルニア州)とSiTime社で、最終契約を締結した。

Renesas Electronics Americaは、半導体製品の販売および応用技術・ソフト開発・顧客サポートを行っている。
SiTime社は、精密タイミングソリューション(MEMS技術、アナログ回路、システム技術)を提供している。

(※)譲渡対象事業には、Renesas Electronics Americaのタイミング事業のほか、他のルネサス エレクトロニクス子会社が保有する当該タイミング事業に関連する資産が含まれる。

目的

本件譲渡は、中長期的な成長を見据え、事業の優先順位を明確にした上で、戦略的な取り組みに最大限の資源を投じることを狙いとしたもの。

今後の成長機会を総合的に勘案した結果、譲渡対象事業を最先端の技術力と投資力を有する企業へ譲渡することが最善と判断した。

また本件譲渡と併せて、両社は、SiTime社のMEMS共振器をルネサス エレクトロニクスのマイコンおよびSoCに統合するパートナーシップを検討するため、MoU(覚書)を締結した。

SiTime社のMEMS共振器は、ベアダイとして、マイコンやSoCのダイと単一パッケージ内で組み合わせることができ、基板上への個別の共振器の実装を不要とすることで、設計の簡素化や省スペース化を実現する。

両社は、ルネサス エレクトロニクスのコアである組み込みコンピュート技術とSiTime社の高精度のMEMSタイミング技術をシリコンレベルで統合した新たなソリューションの開発に向けた協業を検討する。

譲渡対象事業の内容

譲渡対象事業は、2019年に買収したIntegrated Device Technology, Inc.に端を発するルネサス エレクトロニクスのタイミング事業。

同事業は、無線インフラ、ネットワーク、AIおよびデータセンター、産業機器、自動車産業、民生機器といった市場を含む幅広い顧客にタイミングソリューションを提供してきた。

今回の譲渡対象事業は、ルネサス エレクトロニクスのタイミング製品群および関連技術、資産、人員で構成されている。

譲渡価額及び決済方法

  • 譲渡価額:3,000百万米ドル(約4,680億円)
    ※円換算値は、2026年2月3日時点の為替レート(1米ドル156円)を使用
  • 決済方法:現金1,500百万米ドルおよびSiTime社の普通株式413万株

譲渡対象事業の内容

契約締結日:2026年2月5日
譲渡実行日:2026年12月期

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