
三菱マテリアルやJX金属など4社、銅の原料調達・販売事業を統合
三菱マテリアル株式会社(5711)、JX金属株式会社(5016)、三井金属株式会社(5706)および丸紅株式会社(8002、以下:丸紅、三菱マテリアル、JX金属、三井金属を総称して、4社)は、三菱マテリアルが営む、銅精鉱の購入および銅精鉱由来の電気銅・硫酸・その他銅製錬副産物の販売を行う事業(以下:対象事業)の統合に向けた基本合意書を締結したと発表した。
JX金属・三井金属・丸紅が出資するパンパシフィック・カッパー株式会社(東京都港区、以下:PPC)に統合する。
三菱マテリアルは、銅・金・銀・鉛・錫・パラジウム等の製錬・ 販売、環境リサイクル関連、銅加工品・電子材料等の製造・販売、超硬製品等の製造・販売、再生可能エネルギー関連の事業等を行っている。
JX金属は、薄膜材料事業、タンタル・ニオブ事業、機能材料事業、金属・リサイクル事業、資源事業を行っている。
三井金属は、機能材料・電子材料の製造・販売、非鉄金属製錬、資源開発、貴金属リサイクル等を行っている。
丸紅は、国内外のネットワークを通じて、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引のほか、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業活動を多角的に展開している。
背景・目的
日本国内の銅製錬事業は、海外製錬会社との競争が激化する中、鉱山会社から銅精鉱を購入する際の条件(溶錬費/精錬費)が大幅に悪化している。
4社は、本統合により一括調達体制を築くことで、国際競争力を強化するとともに、共通機能の集約や販売オペレーションの効率化によりコストを削減し、収益性の維持・向上を図る。
本統合の方法
三菱マテリアルの対象事業を、会社分割等の方法により、PPCに承継させたうえでPPCが設立する新会社に承継させる予定。
※現在PPCでは、JX 金属製錬株式会社および日比製煉株式会社に対して製錬委託を行っているが、本統合後は、PPCまたは新会社の製錬委託先に三菱マテリアルも加わる体制となり、PPCは、4社それぞれの持分法適用関連会社となる見通し。
日程
基本合意締結日:2025年11月11日
最終契約書の締結:2026 年3 月末頃を目途




