
大林組、米国の建設会社を買収
株式会社大林組(1802)は、グループ会社であるウェブコー(米国カリフォルニア州)を通じて、GCON, Inc.およびそのグループ会社2社(米国アリゾナ州、以下3社総称して:GCON社)の全株式を取得することで合意した。
大林組は、国内外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、これらに関するエンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業等を行っている。
ウェブコーは、米国カリフォルニア州にて、住宅、病院、教育施設などの建設事業を行っている。
GCON社は、アリゾナ州をはじめ米国10州で、データセンター、半導体製造、ヘルスケア、航空、商業、高等教育、公共事業分野における建設事業を行っている。
背景・目的
米国におけるデータセンターや半導体製造施設などの建設・改修といったクリティカルエンバイロメント(※1)分野の建設市場は、AIの普及による需要拡大を受けて急拡大しており、成長市場である。
特にアリゾナ州をはじめとする南西部は、その集積地として旺盛な投資が行われている。
GCON社は、クリティカルエンバイロメント分野の豊富な施工実績を有しており、GCON社が拠点とするアリゾナ州では、半導体製造施設の改修工事実績で高く評価されているほか、コロケーター向けデータセンター(※2)の建設でも実績を持つ。また、同社は、設備工事分野の技術人材を多数抱え、その多くがクリティカルエンバイロメント分野の実務経験を備えている。
大林グループは、日本やアジア諸国でクリティカルエンバイロメント分野での施工実績を有している。
本件M&Aにより、ウェブコーの子会社としてGCON社を取得することで、ウェブコーの経営基盤に加えGCON社の現地ネットワーク、顧客基盤、施工実績を活用し、米国のクリティカルエンバイロメント分野に本格参入するとともに、ウェブコーの拠点であるカリフォルニア州に隣接するアリゾナ州へ事業領域の拡大を図る。
株式の状況
株式取得比率 :100%
日程
株式譲渡契約締結日:2025年10月2日
株式譲渡予定日:2025年11月中旬以降(米国HSR承認次第)
(※1)クリティカルエンバイロメント
研究施設、データセンター、病院、製造施設など、高度な環境管理が要求される施設
(※2)コロケーター向けデータセンター
複数のユーザーがスペースを共有し、サーバーやネットワーク機器などを設置するデータセンター












