株価算定シミュレーション

豊田通商、オギハラタイランドと、自動車用プレス部品を製造する合弁会社を南アに設立

更新日:

豊田通商株式会社(8015)のグループ会社であるToyota Tsusho Africa(南アフリカ、以下:豊田通商アフリカ)は、Ogihara Thailand Company(タイ、以下:オギハラタイランド)と、Ogihara South Africa(南アフリカ、以下:オギハラ南アフリカ)を設立した。

豊田通商アフリカは、自動車生産事業体向けサプライチェーンマネジメントを行っている。

オギハラタイランドは、自動車用プレス部品とプレス金型製造を行っている。

オギハラ南アフリカは、Toyota South Africa Motors(以下:南アフリカトヨタ)向けに自動車用プレス部品を製造する。

背景と目的

アフリカ最大の自動車生産国である南アフリカは、失業率の高さが社会的な問題となっている。

そのため南アフリカでは、2035年までに自動車生産部品の現地調達比率を現在の39%から60%まで高めることや、自動車産業関連の雇用者を現在の2倍に当たる24万人にすることなどが、同国の自動車産業政策に定められている。

こうした政府の方針を受け、トヨタ自動車株式会社の南アフリカにおける自動車生産拠点である豊田通商アフリカにおいても、部品の現地調達比率の向上を目指している。

このような背景にて、同国において南アフリカトヨタの生産を支えるビジネスを行っている豊田通商アフリカと、世界各国でプレス部品製造を行うオギハラタイランドは、合弁会社を設立し、南アフリカトヨタ向けプレス部品を同国内で製造することとした。

現在、南アフリカのダーバン市で工場の建設を進めており、2026年1月からプレス部品の製造開始を予定している。その後は、現地でのプレス部品の生産比率を段階的に高めていき、最終的にはオギハラ南アフリカでの完全現地生産を目指していく。

合弁会社の概要

会社名:Ogihara South Africa (Pty) Ltd.

設立:2024年1月

所在地:南アフリカ共和国 ダーバン

事業内容:プレス部品製造

資本金:350百万ランド

出資比率:OTC51%、TTAF49%

この記事に関連するタグ

「合弁企業の設立・クロスボーダーM&A」に関連するコラム

キリンの海外事例から読み解く!M&Aポイント解説

海外M&A

国内外のM&Aに精通する専門家が、国内ビール業界の中でも海外展開を積極的に進めてきたキリンHDの海外M&A事例について解説します。(本記事の情報は2022年時点のものです)キリンHD、MyanmarBreweryの全株式譲渡、ミャンマー事業から撤退へ(2022年06月30日)2011年の民政化をうけ、長年にわたる経済制裁が緩和されたミャンマー。「アジア最後のフロンティア」として注目を集めていたこの

【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

広報室だより
【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

富永商事ホールディングス(青果卸)がFreshmartSingapore(青果輸入卸)の一部株式を譲受け青果卸の富永商事ホールディングス株式会社(本社:兵庫県南あわじ市/代表取締役社長:富永浩司)は、シンガポールの青果輸入卸「FreshmartSingaporePteLtd」(本社:PandanLoop,Singapore/ManagingDirector:KohChoonKiat)をクロスボーダ

合弁会社とは?メリットや設立までの流れをわかりやすく解説

経営・ビジネス
合弁会社とは?メリットや設立までの流れをわかりやすく解説

合弁会社は、異なる企業が共同で出資し、新たな法人を設立する形態です。このモデルは、リスクの分散や市場への迅速な参入を可能にし、特に国際的なビジネス展開において重要な役割を果たします。本記事では、合弁会社のメリットや課題を探り、企業がどのようにして競争力を高めるかを考察します。この記事のポイント合弁会社は、複数の企業が資金や技術を共有し新規事業や海外進出を目指す手段である。一般的に株式会社や合同会社

クロスボーダーM&Aとは?手法やメリット・デメリット、流れを具体的に解説

海外M&A
クロスボーダーM&Aとは?手法やメリット・デメリット、流れを具体的に解説

新しい市場への進出や事業の拡大を目指し、多くの企業がクロスボーダーM&A(海外M&A)に取り組んでいます。クロスボーダーM&A活況の流れは、近年中堅・中小企業にも幅広く及んでおり、新たな市場を目指してあらゆる企業がチャレンジしています。特にASEAN地域の企業とのM&Aの増加傾向は顕著です。しかし、海外とのM&Aについては経験やノウハウが少ない、あるいは全くない企業が大多数であるのが実態です。そこ

インドネシア アンボン島出張記

海外M&A
インドネシア アンボン島出張記

皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員事務所の河田です。先日、とあるインドネシア企業の現地視察にて、インドネシア東部マルク州の州都であるアンボンに出張してきました。約17,000以上の島で構成されているインドネシアですが、アンボン島もその1つであり、アンボンは、そのアンボン島の主要都市です。なかなか馴染みが無いという人も多いと思いますので、今回はアンボン島と、今回視察してきたインドネシア企業につい

インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

海外M&A
インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

こんにちは、ジャカルタの安丸です。2025年におけるインドネシアのマクロ的な展望につき、私見を交えて解説させていただきます。(今回のこのコラムは、2025年1月8日に作成しています。)2024年の振り返り最初に2024年にインドネシアで起こった重要なイベントを、簡単に振り返ってみたいと思います。2024年はインドネシアにとって、重要なイベントが目白押しの1年でした。新大統領の就任10年振りの大統領

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード