会社売却先シミュレーション

伊藤忠エネクス、LPガス販売事業の子会社4社を10月に経営統合へ

更新日:

伊藤忠エネクス株式会社(8133)は、100%出資子会社である4社(下記参照)の経営統合を行うことを決定した。

伊藤忠エネクスは、ガス、石油、電力をはじめ、あらゆるエネルギー商材を扱い、国内外にエネルギー供給している。

経営統合の目的

国内の人口減少および少子高齢化は、ますます進んでいくことが予想され、国内におけるLPガス市場が縮小していく中、伊藤忠エネクスは、全国の顧客基盤・販売ネットワークの維持・拡大が、今後の大きな課題となっている。

また、液化石油ガス法に基づく取引適正化・料金透明化に関する新たな規制が導入されるなど、LPガス事業者にはガバナンス強化が求められている。

このような情勢の変化に迅速に対応し、事業競争力を強化するため、LPガス販売事業を主体とするグループ会社の4社を経営統合することとした。

統合概要

①統合方法:伊藤忠エネクス100%出資会社間の適格合併
②存続会社:伊藤忠エネクスホームライフ西日本株式会社
 消滅会社:伊藤忠エネクスホームライフ北海道株式会社
      伊藤忠エネクスホームライフ東北株式会社
      伊藤忠エネクスホームライフ四国株式会社
③統合期日:2024年10月1日

新会社概要

①商号 :伊藤忠エネクスホームライフ株式会社
②所在地:東京都千代田区
③資本金:450百万円
④株主構成 :伊藤忠エネクス株式会社 100%

建材・金属材料等卸売業界のM&A・事業承継の動向はこちら

伊藤忠エネクスに関連するM&Aニュース

エネクスフリート、自動車整備業の植田モータースを買収

エネクスフリート株式会社(大阪府大阪市)は、2025年10月1日付で、株式会社植田モータース(大阪府吹田市)の全株式を取得し、完全子会社化した。エネクスフリートは、伊藤忠エネクスグループにて石油小売事業を行っており、提携店を含め300カ所を超えるガソリンスタンドのネットワークを構築している。植田モータースは、自動車整備業(車検・点検・整備・リース等)を行っている。目的本件M&Aにより、エネクスフリ

伊藤忠エネクス、 船舶代理店業の関門海運を買収

伊藤忠エネクス株式会社(8133)は、2025年10月1日付で、関門海運株式会社(福岡県福岡市)の株式を取得し子会社化した。伊藤忠エネクスは、ガス、石油、電力をはじめ、あらゆるエネルギー商材を扱い、国内外にエネルギー供給している。関門海運は、博多港に4隻、関門エリアに2隻、大分港に1隻の燃料油供給船(小型タンカー)を配備し、船舶への燃料供給を、関門エリアでは船舶代理店業務および燃料供給時の立会業務

ニチレキ、伊藤忠エネクスとの資本業務提携、及び第三者割当増資による自己株式処分実施へ

ニチレキ株式会社(5011)は、伊藤忠エネクス株式会社(8133)との資本業務提携を行い、伊藤忠エネクスに対する第三者割当増資による自己株式処分の実施を決定した。業務提携の内容①ネットワークの活用による物流の合理化•双方の強みが生かせる地域での輸送網の共有および輸送の共同化による物流合理化を実行•最適な輸送体制構築による顧客および事業領域の拡大を推進②研究開発と新技術の活用•次世代燃料および再生可

伊藤忠エネクス、産業ガス販売事業を連結子会社の伊藤忠工業ガスに承継

伊藤忠エネクス株式会社(8133)は、会社分割により、ホームライフ部の産業ガス販売事業を連結子会社である伊藤忠工業ガス株式会社(東京都千代田区、IIG)に承継させることを決定した。会社分割の方式は、伊藤忠エネクスを分割会社とし、IIGを承継会社とする吸収分割。本会社分割は、連結親子会社間で行うため、再編に際して株式の割り当てその他の対価の交付は行わない。伊藤忠エネクスは、石油製品、LPG販売、産業

伊藤忠エネクス、タイでLPガス販売等を行うWP社と資本業務提携

伊藤忠エネクス株式会社(8133)は、WPEnergyPublicCompanyLimited(タイ・バンコク、WP社)と資本・業務提携契約を締結し、WP社の発行済株式の一部を取得した。伊藤忠エネクスは、ガス・石油・電力・熱供給・自動車・住まい・エコ等の事業を展開している。WP社は、LPガス販売および運送、太陽光発電事業、外食事業等を行っている。本提携により、伊藤忠エネクスは、豊富な事業経験を有す

この記事に関連するタグ

「合併・グループ内再編・経営統合」に関連するコラム

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

合併とは?企業買収との違い、種類、メリット、デメリットを解説

M&A全般
合併とは?企業買収との違い、種類、メリット、デメリットを解説

企業の合併は、競争が激化するビジネス環境において、成長戦略の一環として注目されています。合併を通じて、企業は資源の最適化や市場シェアの拡大、技術革新の促進を図ることができます。しかし、成功する合併には戦略的な計画と文化の統合が欠かせません。本記事では合併のメリットとデメリット、手続きなど、合併の概要を紹介します。この記事のポイント企業の合併は、2つ以上の企業が統合し新しい法人を形成することを指す。

M&Aのスキームの種類とは?それぞれの特徴やメリット、選び方を解説

M&A全般
M&Aのスキームの種類とは?それぞれの特徴やメリット、選び方を解説

M&Aは、企業の成長戦略や事業承継の手段として広く活用されています。M&Aは、事業承継や経営資源の補完、新規市場への参入など、さまざまな目的で実施され、その目的や状況に応じて選択すべきスキーム(手法)は異なります。本記事では、代表的なM&Aスキームである株式譲渡や会社分割、事業譲渡、株式交換のほか、第三者割当増資、合併について解説します。この記事のポイントM&Aは、その目的に応じて、株式譲渡・事業

株式移転とは?メリット、手続きの流れ、税務をわかりやすく解説

M&A実務
株式移転とは?メリット、手続きの流れ、税務をわかりやすく解説

株式移転とは?株式移転とは、企業が自社の発行済み株式の全てを新設の会社に取得させる組織再編手法※の1つです。経営効率化や組織再編の迅速化などを図るために用いられます。株式の移動により、新会社は企業の完全親会社(持株会社)となります。元々の企業の株主は完全親会社が新たに発行する株式の割り当てを受けて、完全親会社の株主になります。本記事では、株式移転のメリットやデメリット、手続きの流れなどを解説します

子会社とは?グループ会社との違い、設立のメリットを解説

M&A全般
子会社とは?グループ会社との違い、設立のメリットを解説

子会社化とは?子会社とは、親会社により100%または過半数が所有されている法人(※)を指します。子会社は独立した法人格を持ちながら、親会社の戦略に基づいて運営されることが一般的です。子会社には「完全子会社」「連結子会社」「非連結子会社」の3種類があります。※50%未満の保有率でも、議決権の総数に対する議決権の数の保有割合とその他の一定の事由から子会社と判断される場合もあります。この記事のポイント子

経営統合とは?合併との違いやメリットを解説

M&A全般
経営統合とは?合併との違いやメリットを解説

経営統合とは経営統合は、企業が持株会社を設立し、その持株会社が複数の子会社を所有・管理する形態を指します。親会社となる持株会社は各子会社の株式を保有し、戦略的な意思決定や資源配分を行います。各子会社は独立した法人格を持ちながらも、持株会社の下で協力し合い、シナジーを生み出すことが目的です。リスクの分散、経営資源の最適化、各事業の専門性を活かして経営効率の向上を期待できる一方で、統合の過程での文化の

「合併・グループ内再編・経営統合」に関連する学ぶコンテンツ

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード