[M&A事例]グループ企業の技術を活用することで製品提供がスムーズになり、販売経路も全国に広がりました

株式会社市川ソフトラボラトリー

譲渡企業情報

  • 社名:
    株式会社市川ソフトラボラトリー(千葉県)
  • 事業内容:
    受託開発ソフトウェア業
  • 売上高:
    4.3億円※
  • 特長:
    カメラ業界向け画像処理ソフトの開発・販売や、フォトレタッチソフトや学習用お絵描きソフトの開発・販売を手掛ける。画像処理に関する数多くの特許技術を持ち、大手電機メーカーや光学機器メーカーで採用される高い技術力が強み。
  • M&Aの背景:
    後継者不在及び成長戦略を理由にM&Aを決断。

※M&A実行当時の情報

大学在学中に起業し、以来、経営者と同時に技術者としてものづくりにのめりこんできた市川芳邦社長。ところがあるとき、ご自身の経営者としての“限界”に直面されます。55歳、経営者としてもまだこれからという年齢ながら、後継者不在の課題も抱えていたため、単独での成長ではなく資本提携が最良の選択だとのお考えに至ります。2021年6月30日に株式譲渡をした市川社長に、M&A後の変化をお話いただきました。

譲渡からわずか3カ月で展示会に4つのブースを出展できたことで
ここまで製品開発の方向性が同じだったかと驚く

今年(21年)の9月29日・30日に名古屋で行われたテクノホライゾングループの展示会には、正直、驚きました。会社を譲渡してまだ3カ月しか経っていない市川ソフトラボラトリーが、グループ企業として参加し製品ブースを4つも出すことができたのです。
教育関連の「ピクチャーキッズクラウド」、ECサイト向けの画像編集ソフト「ECフォトアシスタント」、リアルタイム視線補正&画質調整技術「WATCH Me」、自動車関連の車輛の周辺を自動検知するADASカメラです。
私は、あまりに準備期間がなさすぎると展示会参加は辞退しようと思っていました。ところが「サンプル程度でもいいから、絶対に出展してほしい」というテクノホライゾンの野村社長の強い勧めで出展を決めたのです。

市川ソフトラボラトリーは短期間で4つのブース出展を間に合わせた
市川ソフトラボラトリーは短期間で4つのブース出展を間に合わせた

市川ソフトラボラトリーは短期間で4つのブース出展を間に合わせた

私がM&Aの譲渡先として考えていたのは、当社の技術を認めてくれ、シナジー効果が期待できる企業でした。自分の会社が短期間にこれだけの提案ができたことで、同社とはここまで製品開発の方向が同じだったのか、と改めて実感できました。

自らの衰えを感じ、“50が限界の歳だな”と思うように

私が市川ソフトラボラトリーを起業したのは、大学在学中でした。1988年のことです。まだパソコンの黎明期でした。
パソコンで何ができるのか。誰もが手探りしていました。当社も、世界が驚く大きなことをやりたいと、仲間が集まって作った会社でした。会社を大きくすることよりも、新しい技術の開発に夢中になっていました。
なかでも画像処理技術に特化したのは、写真が好きだったからです。デジタルでも絹のようになめらかで自然な写真を表現できないだろうか。そんな思いで、当社を代表する写真現像ソフト「SILKYPIX」シリーズをはじめ独自の画像加工ソフト、高速ビューアソフトなどを作ってきました。
そうした技術を元に、企業向けイメージング開発事業、一般向けソフト事業、教育ソフト事業の3分野で市場を拡大してきたのです。

ところが、いつの頃からか “50が限界の歳だな”と思うようになりました。AIが騒がれた時も、その未来を見通せない。企業のトップは世の中を見通せないといけないと思うし、技術の方向性を間違ってはいけない。そういう部分で、自らの衰えを感じてきたのです。
50歳を一つの区切りにしよう。そう思って会社の行く末を考えた時、目の前に選択肢が3つあると思いました。1つ目は自社の努力でIPO(新規株式公開)まで持っていく。2つ目は後継者の候補を地道に育てる。そして3つ目がM&Aです。現実的な選択肢はM&Aしかないと考え、M&Aのセミナーに参加していました。いままであった壁を壊すこと、そして新たな成長シナリオを手に入れることこそが、M&Aの目的であり、そのためにはシナジー効果は極めて重要、さらにそのためには情報収集力が大切です。日本M&Aセンターにお願いしようと思ったのは、最大手で情報収集力が高く、シナジー効果の期待できる相手企業を見つける上で最も信頼できる会社だと感じたからです。

相手探しから契約までが1年弱という驚きのスピード感。お相手とも目指す方向、文化が近く意気投合

相手企業探しに着手してもらってから契約まで、1年弱、そのスピード感に驚きました。TOP面談で野村社長とお会いしたのが2021年3月26日。目指している方向が似ていて、文化も近いところが非常に魅力的でした。野村社長の父君、テクノホライゾンの創業者も「世の中にないものを作らないと駄目だ」とおっしゃっていたそうです。
テクノホライゾングループに入ったことで、それまで自分たちが感じていた限界を突破できるようになったと実感しています。

まず 、当社が持つさまざまな画像処理技術を生かすことができる光学機器がグループ内にたくさんあります。従来は、カメラなどのハードウェアを手掛けることは不可能でしたが、今後はグループ内のカメラ製品に優秀なソフトウェアを搭載し、画期的な製品を連続的に生み出していける体制が整いました。
さらに、当社の持つ学校向け教育ソフトウェア製品は、学校向け電子黒板でトップシェアのエルモと一体となって販売することで、全国津々浦々まで営業することができる他、全国の販売網から上がってくるお客様の意見を製品開発に活かせるようになりました。
いままで、なかなか計画できなかった大規模なプロモーションや営業、そして研究開発も手掛けられるようになり、早速、幕張だけでなく、新横浜にも開発拠点をオープンすることができたのです。
従来あった壁がいとも簡単に崩れ去り、未来の光が差し込んでいます。M&Aを選択して本当に良かったと思っています。

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