会社売却先シミュレーション

塩野義製薬が米Apnimedとの合弁解消、同国Shionogi-Apnimed Sleep Scienceを完全子会社化

更新日:

塩野義製薬株式会社(4507)は、持分法適用関連会社であるShionogi-Apnimed Sleep Science, LLC(米国マサチューセッツ州、以下:SASS社)を連結子会社とするとともに、Apnimed, Inc.(米国マサチューセッツ州、以下:Apnimed社)との間で、同社が保有するSASS社の持分の取得に関する持分譲渡契約を締結した。

塩野義製薬は、大手製薬企業として、医薬品、臨床検査薬・機器の研究、開発、製造、販売等を行っている。

SASS社は、塩野義製薬とApnimed社が2023年に設立した合弁会社。医薬品の研究・開発を行っている。

背景・目的

SASS社は、塩野義製薬の有する低分子創薬力とFirst-in-class / Best-in-classの化合物創出力、およびApnimed社の有する知見やトランスレーショナルリサーチを合わせ、睡眠障害に対する有望なソリューションの創出を目指して活動してきた。

その中で、SASS-001、SASS-002(Sulthiame)といった治療薬候補の開発を進めるとともに、複数の新規創薬プログラムを立ち上げるなど、着実な成果を上げている。

今後、これらの成果を発展させ、患者に新たな治療選択肢をより早期に提供するためには、これまで培ったノウハウとケイパビリティの最大限の活用と迅速な意思決定が必要不可欠である。

こうした背景のもと、Apnimed社と協議のうえ、本合弁事業に塩野義製薬が単独で取り組むことが最適であるとの結論に至った。

子会社化の方法

SASS社は、塩野義製薬およびApnimed社が50%ずつ出資をしている。
塩野義製薬は、Apnimed社との間で持分譲渡契約を締結することにより、Apnimed社が保有するSASS社の持分を全て取得し、SASS社を持分比率100%の連結子会社とする。

本契約によって獲得・強化される主な資産・機能

  • SASS-001、SASS-002および創薬プログラムに関連する知的財産と情報・ノウハウ
  • SASS-001、SASS-002および創薬プログラムのグローバルにおける独占的な研究・開発・販売、ならびに迅速な意思決定プロセス

持分の状況

取得前の持分 50.0%
取得する持分 50.0%(Apnimed社の保有する持分)
取得価額 100百万ドル(日本円換算金額:15,952百万円※)
※1米ドル=159.52円で換算
取得後の持分 100%

日程

契約締結日:2026年3月23日
持分取得日:2026年4月6日(予定)

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