会社売却先シミュレーション

石原産業の欧州子会社IBE、三井物産の欧州子会社と株式交換

更新日:

石原産業株式会社(4028)の欧州子会社ISK Biosciences Europe N.V.(ベルギー、IBE)は、三井物産株式会社(8031)の欧州子会社Certis Europe B.V.(オランダ、Certis) との株式交換に関する契約の締結を決定した。

IBEは、持分法適用関連会社である欧州の農薬販売会社Belchim Crop Protection N.V.(ベルギー、BCP)の株式27.98%をCertisに現物出資し、Certisが発行した新株15.27%を取得する。
また同時に、石原産業の持分法適用関連会社からBCPが外れ、Certisが石原産業の持分法適用関連会社となる。

石原産業は、無機化学事業(酸化チタン他)、有機化学事業(農薬)、有機化学事業(医薬、動物用医薬品)を分野に事業を展開している。
欧州子会社IBEは、欧州農薬事業統括および農薬の製剤・販売を行っている。
BCPは、欧州農薬事業における最大のディストリビューター。農薬の輸出入・登録・普及・販売などを行っている。

三井物産は、全世界に広がる営業拠点とネットワーク、情報力などを活かし、多種多様な商品販売とそれを支えるロジスティクス、ファイナンス、さらには国際的なプロジェクト案件の構築など、各種事業を多角的に展開している。
欧州子会社Certisは、農薬の輸出入・登録・普及・販売などを行っている。
三井物産の欧州子会社Mitsui Agriscience International N.V.(ベルギー、MASI)は、2021年に BCPの62%の株式を取得し、BCPを子会社としている。

石原産業は、Certisを欧州における戦略提携パートナー兼最重要ディストリビューターと位置付け、欧州における更なるプレゼンス強化を図る。

・今後のスケジュール
本株式交換契約の締結日 2022 年 3 月 22 日(予定)
本株式交換の効力発生日 2022 年 3 月 22 日(予定)

総合・その他専門卸業界のM&A・事業承継の動向はこちら

三井物産に関連するM&Aニュース

三井物産と商船三井、英国の洋上風力発電基地港湾事業を買収へ

三井物産株式会社(8031)と株式会社商船三井(9104)は、共同で、ジーイージーホールディングス(GEG(Holdings)Limited、英国スコットランド)が保有するスコットランド北東部のニグ港及び一部事業を買収することに合意し、株式売買契約を締結した。本買収は、2025年夏ごろの完了を予定。今後買収対象事業は、三井物産が51%、商船三井が49%出資するグローバルエナジーサービスホールディン

三井物産、チリ最大手フリートマネジメント事業会社を完全子会社化

三井物産株式会社(8031)は、InversionesMittaSpA(チリ、以下:Mitta社)を完全子会社化した。同社への出資比率を2021年に60%、2022年に80%へ段階的に引き上げ、今般残りの全株式を取得した。三井物産は、大手総合商社として、金属資源から化学品、食料と多種多様な商品を販売し、事業を多角的に展開している。Mitta社は、自動車オペレーティングリース(BtoB)を鉱業、エネ

三井物産、欧州タンクターミナル事業会社ITC Rubisを完全子会社化

三井物産株式会社(8031)は、子会社を通じ現在50%株式を保有するITCRubisTerminalAntwerpNV(ベルギー、以下:ITCRubis)の株式50%を追加取得し、完全子会社化することを欧州時間4月2日に決定し、株式取得契約を締結した。三井物産は、大手総合商社として、金属資源から化学品、食料と多種多様な商品を販売し、事業を多角的に展開している。ITCRubisは、液体化学品等のタン

三井物産、物産フードサイエンスをポラリスに売却

三井物産株式会社(8031)は、事業ポートフォリオ再構築の一環として、100%子会社である物産フードサイエンス株式会社(愛知県知多市)の全株式を、ポラリス・キャピタル・グループ株式会社(東京都千代田区)の傘下であるPTCJ-7ホールディングス株式会社(東京都千代田区)に売却することを決定し、株式譲渡契約を締結した。物産フードサイエンスは、糖アルコールを中心とする機能性食品素材、医薬品素材、化学品素

三井物産、米ハヴィグループより日本・台湾の計3社を譲受け

三井物産株式会社(8031)は、TheHAVIGroup,LP(米国イリノイ州、以下:ハヴィグループ)より、傘下の日本事業会社のHAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社および台湾事業会社のHAVILogistics(Taiwan)LtdとHongJinTransportationCompany,Ltdの全持分を取得することを決定した。必要な許認可取得などを経て、2025年3月期

この記事に関連するタグ

「株式交換・子会社・クロスボーダーM&A・持分法適用関連会社化」に関連するコラム

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

分社化とは?子会社化との違い、メリット・デメリットを解説

M&A全般
分社化とは?子会社化との違い、メリット・デメリットを解説

分社化は、企業が成長を遂げるための重要な戦略の一つです。特に、複雑なビジネス環境においては、柔軟性や迅速な意思決定が求められます。本記事では、分社化の概要、メリットやデメリットについて整理し、実際に分社化する際のポイント等について詳しく解説します。この記事のポイント分社化は、企業が事業の一部を切り離して独立した会社を設立する手法であり、業務効率向上や新規事業参入を目的とする。分社化には会社分割や事

M&Aのスキームの種類とは?それぞれの特徴やメリット、選び方を解説

M&A全般
M&Aのスキームの種類とは?それぞれの特徴やメリット、選び方を解説

M&Aは、企業の成長戦略や事業承継の手段として広く活用されています。M&Aは、事業承継や経営資源の補完、新規市場への参入など、さまざまな目的で実施され、その目的や状況に応じて選択すべきスキーム(手法)は異なります。本記事では、代表的なM&Aスキームである株式譲渡や会社分割、事業譲渡、株式交換のほか、第三者割当増資、合併について解説します。この記事のポイントM&Aは、その目的に応じて、株式譲渡・事業

【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

広報室だより
【M&A成約事例】兵庫とシンガポール企業のクロスボーダーM&Aを支援

富永商事ホールディングス(青果卸)がFreshmartSingapore(青果輸入卸)の一部株式を譲受け青果卸の富永商事ホールディングス株式会社(本社:兵庫県南あわじ市/代表取締役社長:富永浩司)は、シンガポールの青果輸入卸「FreshmartSingaporePteLtd」(本社:PandanLoop,Singapore/ManagingDirector:KohChoonKiat)をクロスボーダ

クロスボーダーM&Aとは?手法やメリット・デメリット、流れを具体的に解説

海外M&A
クロスボーダーM&Aとは?手法やメリット・デメリット、流れを具体的に解説

新しい市場への進出や事業の拡大を目指し、多くの企業がクロスボーダーM&A(海外M&A)に取り組んでいます。クロスボーダーM&A活況の流れは、近年中堅・中小企業にも幅広く及んでおり、新たな市場を目指してあらゆる企業がチャレンジしています。特にASEAN地域の企業とのM&Aの増加傾向は顕著です。しかし、海外とのM&Aについては経験やノウハウが少ない、あるいは全くない企業が大多数であるのが実態です。そこ

株式交換とは?メリット・デメリット事例をわかりやすく解説

M&A全般
株式交換とは?メリット・デメリット事例をわかりやすく解説

株式交換は、買収手法の一つで、企業同士のシナジー効果を最大化し、資本構成を柔軟に調整する手段として注目されています。本記事では、株式交換の仕組みやメリット・デメリット、実際の事例を通じて、この手法が企業戦略にどのように寄与するのかを詳しく探っていきます。[mokuji]株式交換とは?株式交換とは、買収する企業が、対象企業の株主に対して自社の株式を提供し、その対価として対象企業の株式を取得する手法で

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード