会社売却先シミュレーション

古河電気工業、光ファイバ・ケーブル事業のグループ内組織再編へ

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古河電気工業株式会社(5801)は、同社の完全子会社(名称未定、以下「新会社」)を設立し、会社分割吸収分割)の方法により、同社の光ファイバー・ケーブル事業及び完全子会社であり光ファイバー・ケーブル関連事業を行っている株式会社正電成和(東京都品川区)の発行済株式の全部を、新会社に継承させることを決定した。

別途、完全子会社(名称未定、以下「持株会社」)を設立し、新会社、完全子会社であるOFS Fitel,LLC(米国、以下「OFS」)及びFurukawa Electric LatAm S.A.(ブラジル、以下「FEL」)の株式(持分)を現物出資することにより、これら3社は、持株会社の完全子会社になる予定である。

古河電気工業は、メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波の4つのコア技術を強みに、インフラ分野、自動車部品分野等の多岐にわたる技術・製品・サービスを提供している。

正電成和は、通信インフラ用土木製品、クロージャ・キャビネット等の接続収納製品、単芯・多芯光コネクタ、光線路監視関連製品等の製造販売を行っている。

OFSは、特殊ファイバを製造・販売を行っている。

FELは、光ファイバケーブル、FTTx・LANソリューション関連製品、OPGW(光複合架空地線)の製造・販売を行っている。

吸収分割の目的

古河電工グループの光ファイバ・ケーブル事業は、古河電気工業ファイバ・ケーブル事業部門(日本)、OFS(米国)及びFEL(ブラジル)の3事業ユニットで構成、それぞれの地域で各ユニットが異なる事業特性及び強みを活かし事業を展開してきた。今般これら3事業ユニットを統合し、効率的に事業運営を行い、同市場内での収益拡大を図る。

持株会社は、日本に成立予定。柔軟なカバナンス設計が可能な合同会社形態を採用する。

分割する部門の事業内容

光ファイバ・ケーブルに係る開発、製造及び販売に関する事業

新会社(承継会社)

名称   :未定
所在地  :東京都千代田区
資本金  :未定
設立年月日:未定

吸収分割の日程

吸収分割承認の取締役会決議日:2024年7月11日
吸収分割契約締結日     :2024年8月30日(予定)
吸収分割予定日(効力発生日):2025年4月1日(予定)

図解

引用元:古河電気工業株式会社
「光ファイバ・ケーブル事業のグループ内組織再編に伴う会社分割(簡易吸収分割)等のお知らせ」

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