会社売却先シミュレーション

資格学校運営のTAC、MBOで上場廃止へ

更新日:

TAC株式会社(4319)は、マネジメント・バイアウト(MBO)の実施を発表した。

TACの常務取締役が全株式を保有し、代表を務める特別目的会社(SPC)、株式会社JPEC(東京都目黒区)が公開買付け(TOB)によりTACの普通株式を取得する。

一連の手続きが完了すれば、TAC株式は上場廃止となる見通し。

TACグループは、大学生を対象に資格教育、実務教育を核とした人材育成事業として、個人教育事業、法人研修事業、出版事業、人材事業を展開している。

目的

既存の大手競合会社間の競争激化に加え、デジタル化を武器にした新興プレイヤーによる低価格サービスの台頭など、競争環境は厳しさを増している。

デジタル教材・学習管理システム・AI活用等のITへの投資を、TACの所有と経営を一体化させた上で、各施策を迅速かつ積極的に実行していくことが、最善であるとの考えるに至り、上場廃止を決めた。

買付予定の株券等の数

株券等の種類 買付予定数 買付予定数の下限 買付予定数の上限
普通株式 11,538,332(株) 5,943,700(株) ―(株)

買付け等の期間

2025年8月7日(木曜日)から2025年9月19日(金曜日)まで(30営業日)

買付け等の価格

普通株式1株につき、350円

教育・学習支援(学習塾を除く)業界のM&A・事業承継の動向はこちら

TACに関連するM&Aニュース

資格学校運営のTAC、MBOが成立し上場廃止へ

株式会社JPEC(東京都目黒区)が2025年8月7日から実施していた、TAC株式会社(4319)に対する公開買付け(TOB)が2025年9月19日をもって終了した。本公開買付けにおいて、応募株券等の総数(9,796,127株)が買付予定数の下限(5,493,700株)以上となったため成立している。本件は、マネジメント・バイアウト(MBO)の一環。TACは、東京証券取引所スタンダード市場に上場してい

TAC、完全子会社間で吸収合併実施へ

TAC株式会社(4319)の完全子会社である株式会社医療事務スタッフ関西(兵庫県神戸市)は、同じくTACの完全子会社である株式会社クボ医療(兵庫県神戸市)を吸収合併する。医療事務スタッフ関西を存続会社とする吸収合併方式。医療事務スタッフ関西は、関西圏を中心に医療事務に関する労働者派遣事業、および診療報酬請求事務の請負業務等を展開している。クボ医療は、同じく関西圏で、主に診療報酬請求明細書(レセプト

TAC(4319)、中国のシステム運用・管理会社の全持分を合弁相手に譲渡

TAC(4319)は、持分法適用関連会社である空橋克拉伍徳信息技術服務(大連)有限公司(中国・遼寧省)の持分を株式会社スカイアーチネットワークス(東京都港区)へ譲渡することを決定した。TACは、グループの各種システム関連コストの削減を目的として、2012年7月に空橋克拉伍徳信息技術服務(大連)有限公司をスカイアーチネットワークスとの合弁会社として設立した。出資比率はスカイアーチネットワークス70%

TAC(4319)、桐原書店の事業全部を譲り受け

TAC株式会社(4319)は、新たに100%子会社である株式会社TAC桐原書店(東京都千代田区)を設立し、株式会社桐原書店(東京都新宿区)の事業全部を譲り受けることを決定した。TACグループは、「TAC出版」や「Wセミナー」のブランドで、資格・検定試験対策書籍や実務書、ビジネス書、一般書等、幅広いジャンルで出版事業を行っている。桐原書店は、英語・国語の文部科学省検定教科書や学習参考書等の高校生向け

この記事に関連するタグ

「MBO・TOB」に関連するコラム

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

TOB(株式公開買付け)は、市場外において上場企業の株式を直接買い付けるM&A手法の一つです。近年では、経営権の取得や企業再編、グループ化、MBOの手段としても注目されています。この記事では、TOBの基本的な仕組みやほかのM&A手法との違い、メリット・デメリットのほか、TOBの具体的な流れなどについて、わかりやすく解説します。この記事のポイントTOBは、市場を通さずに不特定多数の株主から株式を直接

MBIとは?MBOとの違いやスキーム、活用するメリットを解説

M&A全般
MBIとは?MBOとの違いやスキーム、活用するメリットを解説

経営状態が振るわない企業に、外部の専門家を送り込み経営の立て直しを行う方法をMBIと言います。本記事ではMBIのスキームやメリット・デメリットを紹介するとともに、似た名称であるMBOやTOB、LBOとの違いについても説明します。MBIとは?MBI(ManagementBuyIn)とは、投資家・ファンド・金融機関等が企業を買収し、経営権を握った後に経営の専門家を送り込み、企業の立て直しや、企業価値向

M&Aのプロが解説!2025年上半期のM&A 振り返りと予測

M&A全般
M&Aのプロが解説!2025年上半期のM&A 振り返りと予測

M&A業界の経験豊富な2人が、世の中の企業のM&Aニュースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は「2025年上半期のM&A市場の振り返りと今後予測」について解説します。※本記事はYouTube動画の内容を編集してご紹介します。(2025年8月21日収録)[mokuji]2025年上半期のM&A市場を振り返る西川:今回は2025年上半期のM&A市場を振り返っていこうと思います。2025

【TOB事例インタビュー】ウェディング事業と 貸会議室事業の 意外なシナジー

広報室だより
【TOB事例インタビュー】ウェディング事業と 貸会議室事業の 意外なシナジー

ウェディング関連事業を運営するノバレーゼは、2024年11月14日、貸会議室を運営・管理するティーケーピーによるTOBに賛同する意思決定をしました。日本M&Aセンターは、ノバレーゼ側のファイナンシャル・アドバイザー(FA)として支援。ノバレーゼの増山様と福本様にTOB成立までの経緯を聞きました。(取材日:2025年6月16日)株式会社ノバレーゼ取締役執行役員経営戦略本部長増山晃年様経営戦略部長ビジ

M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A全般
M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A業界の経験豊富な2人が、世の中の企業のM&Aニュースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は「2024年のM&Aニュースの振り返りと2025年のM&A動向の予測」をテーマに解説します。※本記事はYouTube動画の内容を編集してご紹介します。解説のポイント2024年のM&A市場は大きく変化し、特にTOBやMBO案件が目立つ年であった。特に「同意なき買収提案」が多く見られた。第一生

バイアウトとは?目的や手法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

M&A全般
バイアウトとは?目的や手法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

企業が経営再建、事業継続を検討する手段のひとつにバイアウト(BuyOut)があります。本記事では、バイアウトの概要やそれぞれの手法の特徴、成功に導くためのポイントをご紹介します。バイアウトとは?バイアウト(BuyOut)とは、経営再建による事業継続や収益向上を目的に、経営者や従業員が自社の株式の過半数を取得し、経営権を握る買収手法を指します。一般的には、企業の経営陣や従業員が自身の資金や外部の投資

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード