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富士通(6702)、ソレキア(9867)をTOB。完全子会社化へ

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富士通(6702)は、ソレキア(9867)の普通株式に対する金融商品取引法による公開買付け(TOB)の実施を決定した。取得価額は最大で2,573,749,500 円。

富士通は、現在、ソレキア株式の2.71%を所有している。本件は、富士通がソレキアの全株式を取得し完全子会社化することを企図しており、ソレキア株式は上場廃止となる可能性がある。

買付価格は1株3,500円。富士通は、買付予定数の下限を446,045株としており、上限は設けていない。株券等の数の合計が買付予定数の下限に満たない場合には、応募株券等の全部の買付け等を行わない。

ソレキア取締役会は、本件TOBに対し賛同の意見を表明している。

ソレキアに対しては、2月3日にフリージア・マクロス(6343)取締役会長の佐々木ベジ氏がTOBを実施を表明したが、ソレキア取締役会は3月10日に反対の意見を表明していた。

ソレキアは、富士通の最古参の販売代理店の1社。富士通製品と自社製品及びサービスを組み合わせることで、企画立案からシステム設計、システムの運用、保守に至るまで、総合的なコンサルテーションサービスを提供するICT企業。

本件TOBにより、富士通は、従来のパートナーシップ及び取引規模の維持を図るとともに、ソレキアの持つ先端のICT技術並びにサービスを取り入れることで、シナジーを創出し、相互の企業価値向上を目指す。

●今後のスケジュール
届出当初の買付け等の期間 平成29年3月17日から平成29年4月28日

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