会社売却先シミュレーション

日本特殊陶業、圧電セラミック関連事業を子会社2社に承継

更新日:

日本特殊陶業株式会社は、2024年1月31日開催の取締役会において、日本特殊陶業グループにおける産業用セラミック事業に関する組織変更に伴い、日本特殊陶業の連結子会社である株式会社NTKセラテック(宮城県仙台市)及び同じく連結子会社である株式会社南勢セラミック(三重県伊勢市)に対して、吸収分割により当社の圧電セラミックに関連する事業を承継させることを決議した。

日本特殊陶業は、スパークプラグ及び内燃機関用関連品の製造、販売、 ニューセラミック及びその応用商品の製造、販売等を行う。

NTKセラテックは、各種ファインセラミックス製品の製造、販売を行う。

南勢セラミックは、産業用セラミックの製造を行う。

・本組織変更の目的
日本特殊陶業グループでは、2020年4月よりスタートした長期経営計画「2030 長期経営計画 日特BX」において、“事業ポートフォリオの転換”と“安定的な成長”の両立を掲げている。

グループの成長事業として位置付けられる産業用セラミック事業では、圧電セラミック関連製品や窒化ケイ素関連製品をはじめとする多様な製品群を取り扱う。このたび、これらの製品群についてそれぞれの事業環境に適した体制のもと事業を推進すべく、2024年4月1日付で産業用セラミック事業に関する組織変更を実施することとした。

圧電セラミック関連製品については、より市場領域の近いNTKセラテックのもと事業を運営する体制とし、販売機能をNTKセラテックへ、開発等その他の機能を南勢セラミックへ移管するとともに、南勢セラミックをNTKセラテックの子会社とする。

窒化ケイ素関連製品については、事業フェーズに適した体制のもと開発・市場開拓を加速させるため、組織変更により新規事業関連部門に移管する。なお、窒化ケイ素関連製品の製造機能は、引き続き南勢セラミックが担う。

本組織変更を通じて各製品群の成長戦略の明確化と経営資源の最適配分を行い、競争力の強化を目指す。

■日本特殊陶業を分割会社、NTKセラテックを承継会社とする会社分割

・会社分割の方式
日本特殊陶業を分割会社、NTKセラテックを承継会社とする簡易吸収分割

・今後の予定
分割予定日(効力発生日)  2024年4月1日

■当社を分割会社、南勢セラミックを承継会社とする会社分割

・会社分割の方式
日本特殊陶業を分割会社、南勢セラミックを承継会社とする簡易吸収分割

・今後の予定
分割予定日(効力発生日)  2024年4月1日

窯業界のM&A・事業承継の動向はこちら

日本特殊陶業に関連するM&Aニュース

日本特殊陶業、デンソーのスパークプラグ事業・排気センサ事業を買収

日本特殊陶業株式会社(5334)は、株式会社デンソー(愛知県刈谷市)が運営するスパークプラグ事業および排気センサ事業の譲受を決定し、デンソーとの間で事業譲渡契約を締結した。日本特殊陶業は、スパークプラグおよび内燃機関用関連品の製造・販売、ニューセラミックおよびその応用商品の製造・販売等を行っている。デンソーは、自動車部品、システムおよび生活関連機器の開発・製造・販売を行っている。背景・目的日本特殊

日本特殊陶業、東芝マテリアルを約1500億円で買収

日本特殊陶業株式会社(5334)は、東芝マテリアル株式会社(神奈川県横浜市)の全株式を、株式会社東芝(東京都港区)から取得し、完全子会社化することを決定した。日本特殊陶業は、スパークプラグおよび内燃機関用関連品の製造・販売、ニューセラミックおよびその応用商品の製造・販売等を行っている。東芝マテリアルは、ファインセラミックス、蛍光材料応用製品、磁性材料部品、タングステン・モリブデンなどの部品・材料の

グローバル・ブレイン、日本特殊陶業と共同でファンドを設立

グローバル・ブレイン株式会社(東京都渋谷区)は、Niterraグループの日本特殊陶業株式会社(5334)と共同で「水素の森投資事業有限責任組合」(以下、本ファンド)を設立した。グローバル・ブレインは、ベンチャーキャピタル事業を行う。日本特殊陶業は、スパークプラグおよび内燃機関用関連品の製造・販売、ニューセラミックおよびその応用商品の製造・販売・その他を行う。背景および目的日本特殊陶業は、新たな取り

日本特殊陶業、デンソーの一部事業の譲受に関し基本合意

日本特殊陶業株式会社(5334)は、株式会社デンソー(愛知県刈谷市)が運営するスパークプラグ事業、および排ガス用酸素センサに係る事業の譲受に向けた、協議・検討を開始する基本合意書の締結を決定した。日本特殊陶業は、プラグやセンサなどの自動車部品の製造と、半導体部品やセラミック製品の卸売を行っている。デンソーは、自動車部品、システムおよび生活関連機器の開発・製造・販売を行っている。本譲受により日本特殊

日本特殊陶業、オンデマンドの在宅医療サービスを提供する米DispatchHealthへ出資

日本特殊陶業株式会社(5334)は、DispatchHealth,Inc.(米国コロラド州、以下DispatchHealth社)へ出資した。日本特殊陶業がペガサス・テック・ベンチャーズと共同で運営するCVCファンドを通じて行われる。日本特殊陶業は、点火プラグ、排気センサーの大手。DispatchHealth社は、救急医療ならびに30日間の入院代替医療など、様々なオンデマンドの在宅医療サービスを提供

この記事に関連するタグ

「吸収分割・会社分割」に関連するコラム

買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

M&A全般
買収とは?合併やM&Aとの違い、種類、プロセスを解説

買収は、企業の成長や事業承継の手法として広く活用されています。売り手側にも買い手側にもメリットがある一方で、リスクもあるため注意が必要です。本記事では、買収と合併、M&Aの違いをはじめ、買収の種類やプロセスをわかりやすく解説します。この記事のポイント買収とは、対象企業の事業や経営権を取得することで、「事業買収」と「企業買収」に分けられる。買収には「友好的買収」と「同意なき買収」があり、一般的に中小

会社分割とは?吸収分割、新設分割の違い、メリットや手続き、注意点を解説

M&A実務
会社分割とは?吸収分割、新設分割の違い、メリットや手続き、注意点を解説

会社分割とは、企業が事業の全てもしくは一部を切り離して別の会社に承継させるM&A手法の1つです。主に「新設分割」と「吸収分割」の2種類があります。本記事では会社分割の概要、種類、メリット・注意点についてご紹介します。この記事のポイント会社分割には新設分割と吸収分割があり、新設分割は新会社に事業を移転し、吸収分割は既存会社に事業を移転する。どちらも義務や権利が移転先に引き継がれる。会社分割のメリット

M&Aのスキームの種類とは?それぞれの特徴やメリット、選び方を解説

M&A全般
M&Aのスキームの種類とは?それぞれの特徴やメリット、選び方を解説

M&Aは、企業の成長戦略や事業承継の手段として広く活用されています。M&Aは、事業承継や経営資源の補完、新規市場への参入など、さまざまな目的で実施され、その目的や状況に応じて選択すべきスキーム(手法)は異なります。本記事では、代表的なM&Aスキームである株式譲渡や会社分割、事業譲渡、株式交換のほか、第三者割当増資、合併について解説します。この記事のポイントM&Aは、その目的に応じて、株式譲渡・事業

分社化とは?子会社化との違い、メリット・デメリットを解説

M&A全般
分社化とは?子会社化との違い、メリット・デメリットを解説

分社化は、企業が成長を遂げるための重要な戦略の一つです。特に、複雑なビジネス環境においては、柔軟性や迅速な意思決定が求められます。本記事では、分社化の概要、メリットやデメリットについて整理し、実際に分社化する際のポイント等について詳しく解説します。この記事のポイント分社化は、企業が事業の一部を切り離して独立した会社を設立する手法であり、業務効率向上や新規事業参入を目的とする。分社化には会社分割や事

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

月別M&Aニュース

注目ニュースワード