東証一部上場 証券コード 2127
No.2127

中堅・中小企業のM&A仲介実績No.1

M&A成功事例インタビュー

~後継者問題解決M&A~

地域で親しまれてきた伝統の味を引き継ぐ

株式会社ショージアンドケー&株式会社バル.ジャパン

当社がお手伝いをして2015年にM&Aを実行された株式会社ショージアンドケー 小林昌司前社長・株式会社バル.ジャパン 藤野豊代表取締役に、M&Aを決意された経緯や心境、現在の様子などをお聞きしました。

M&A成功事例:ショージアンドケー&バル.ジャパン
2015年の株式譲渡契約調印式にて
(左から2番目)株式会社ショージアンドケー 前社長 小林昌司様
(右から2番目)株式会社バル.ジャパン 代表取締役 藤野豊様 
譲渡企業

株式会社ショージアンドケー

  • 東京都
  • 飲食店(鰻)経営
  • 売上高:約3億円 ※M&A実行当時
譲受け企業

株式会社バル.ジャパン

  • 東京都
  • 複数の飲食店経営
  • 売上高:約15億円 ※M&A実行当時

株式会社ショージアンドケーのご紹介と、M&Aを検討した経緯をお教えください。

小林 ショージアンドケーは東京・浅草で30年以上愛されてきた鰻屋「浅草うな鐵」を2店舗経営している会社です。私は大学卒業後、企業に就職し外食事業部にて焼き鳥・鰻店のチェーン展開を手掛けました。その中に浅草うな鐵もありました。その後、1984年に個人で浅草うな鐵を引き継ぎ、現在で創業31年になります。「いつでも誠実、基本に忠実」をモットーに、東京で初めて開拓した江戸仕立ての浅草ひつまぶしや塩ひつまぶしといった名物商品も展開してきました。

うな鐵の味を残すために―従業員への技の承継

小林 子供たちはいましたが、息子は大企業に勤めていて事業承継には至らず、娘に継ぐことはできませんでした。そして自身に病気が見つかったのをきっかけに、会社を次の世代に引き継ぐことを考えるようになりました。自分ひとりで経営していくことの限界を体力的・精神的に感じていましたね。そのため、まずは従業員への技の承継に取り組みました。鰻は「割き5年、串打ち3年、焼き一生」といわれるくらいその技は深いものです。5~6年の経験が必要なので、自分が元気なうちに自分がいなくなっても店が回る状態を作ろうと思いました。

それと合わせて事業承継そのものはどうするか、検討していました。その時に日本M&Aセンターさんが講師のセミナーに参加したことが、M&Aを検討し始めたきっかけです。それまではM&Aに関する知識は全くなかったのですが、セミナーを聞いて「事業承継にはこんな解決方法があるんだ」と感じました。まさに目からうろこの気分でした。

店舗外観
うな鐡 浅草駅前本店
店を離れる寂しさより、 事業を託せる人が見つかった喜び

M&Aに際し、いくつかのオファーの中から株式会社バル.ジャパン様に決めた要因は?

小林 面談し、バル.ジャパン様が社員を大切にする会社であることや、藤野社長が非常に勉強熱心であることを感じました。一番の決め手となったのは、藤野社長の店舗経営方針です。藤野社長は人に任せて見守りながら店を成長させていく方針をとっていました。これはワンマンで経営してきた自分とは一番異なる点です。浅草うな鐵は、第二次創業の時期に来ていますから、私が離れて従業員が自立して店を成長していけることは重要でした。藤野社長の下なら、私なしでも浅草うな鐵は成長していけると思ったのです。

お店のこれまでの歴史を噛み締め、引き継ぐ

バル.ジャパン様がショージアンドケー様とのM&Aを決意された理由を教えてください。

藤野 私たちバル.ジャパンは“地元の方に愛されるお店作り”をモットーに専門業態を展開しながら地域に根差した店舗経営をしています。

うな鐵は当社の現在の事業展開にない業種で、相乗効果が見込めたので譲り受けを検討しました。実際に小林様とお会いした結果、その人柄にも共感し譲り受けたいと強く思いました。浅草で歴史を刻んできたうな鐵を引き継ぐ責任は、非常に重いものです。今後もお客さまに永く愛され続けられるよう、歴史をしっかり噛み締めて、成長していけたらと思っています。

成約式の様子
成約式では小林様が焼いた鰻が振舞われ、和やかな雰囲気の中、まさに今引き継がれる伝統の味を皆で味わいました。
“生み”の時期は今日まで、 これからの“育ち”の時期を迎えて

小林 従業員に発表する時も申し上げたのですが、浅草うな鐵はこれからも成長していきます。しかし、それは私が成長させていくということではない。浅草うな鐵を支える従業員みんなが成長させていく時代になるのです。浅草うな鐵がさらなる成長を遂げる上での最高のパートナーに巡り合えたと思っています。

ショージアンドケー社員ディスクローズ風景
社員ディスクローズの場にも映像撮影カメラが入り、社員皆様の思いを記念DVDに収録しました。
M&Aをしたからこその、嬉しい変化

現在の浅草うな鐵の様子はどうですか?

藤野 私自身、うな鐵に根付く「小林イズム」を大切にするよう心がけています。従業員も最初こそ戸惑いがありましたが、責任感と使命感が一層強まったようです。また、変化の中で自ら楽しみを見出しつつあると感じています。日本には昔から「守・破・離」という言葉があるように、「小林イズム」を受け継ぎながら、彼らと一緒に“新しいイズム”を作り上げていきたいと思っています。

小林 先日新年会に呼んでもらった時、「従業員が成長したな」と感じました。これまでの繁忙期はトップである自分も店に出ていましたが、今年は従業員だけでお店を回すことができたそうです。自分たちだけで忙しい時期を乗り越えたことが自信につながり、変化として表れたのでしょう。これこそ、M&Aをしたからこその嬉しい変化ですよね。

小林さんの近況はいかがですか?

小林 時間ができたので、身体のメンテナンスなど今までやってこなかったことをしています。会社の引継ぎが完全に終わったら、夫婦2人で何をしようか現在計画中です。

 

<日本M&Aセンター仲介担当者より>

日本M&Aセンターでは、M&Aの仲介に当たり譲渡企業担当者・譲受企業担当者・サポートする専門家(会計・法律・税務面)などで構成される3~5名のプロジェクト体制で、お客様のサポートを行っています。ご相談からお相手探し、スキーム構築、最終契約まで、すべての方のメリットをかんがみ、効果創出のための最大公約数を見つけ出す作業を行います。

  • 日本M&Aセンター 澤田隆

    業界再編部 澤田 隆(ショージアンドケー様 担当)

    小林様は、ご自身よりも「従業員」や「取引先」、「地元」を優先して考えており、まさに経営者の鑑でした。我々の打ち合わせでは、どんなお相手を選ぶのがみんなにとって最も良いか何度も話し合い、時間をかけて答えを出されました。その上でトップ面談に臨まれたため、同じベクトルをもったバル.ジャパン様とはその後の商談もスムーズに進みました。
    経営者の立場から離れ、小林ご夫妻の第二の人生がこれからますます充実されることを祈念しております。

  • 日本M&Aセンター 三上隆史

    金融法人部 三上 隆史(バル.ジャパン様 担当)

    「人の口が減る」と書いて人口減、飲食業界においては現在競争環境が激化しています。その環境下でも「浅草うな鐵」は抜群の知名度と高い収益力を誇る素晴らしいお店です。一方でバルジャパン様は「最大となるを望まず、最良となるを望む」を理念とする、筋肉質且つ高い組織力を誇る優良企業。オーナー様同士の相性も良く、業態ポートフォリオを見ても相乗効果が発揮できる非常に良い組み合わせです。
    名店の事業承継に関与できたことを光栄に思っています。益々の発展を祈念いたしております。

日本M&Aセンター広報誌「M&A」Vol.43

本件M&A成功インタビューは、日本M&Aセンター広報誌「M&A vol.43」にも掲載されています。

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