東証一部上場 証券コード 2127
No.2127

中堅・中小企業のM&A仲介実績No.1

M&A成功事例インタビュー

~後継者問題解決・成長拡大のためのM&A~

譲渡後もお相手企業の幹部に毎月参加させて頂いており、良好な関係を築くことができています

中央流通研究所&サティス製薬

2009年12月、当社がお手伝いしてM&Aを実行された2社をお迎えし、M&Aを決意された理由や当時の心境などをお聞きしました。

写真:中央流通研究所&サティス製薬
株式会社サティス製薬 代表取締役社長 山崎智士様(左から2番目)、取締役 野崎恵一様(左)、株式会社中央流通研究所 相談役 中川友次郎様(中)、代表取締役会長 中川綾子様(右から2番目)、代表取締役社長 中川牧人様(右)(※職称は当時のもの)
譲渡企業

株式会社中央流通研究所

  • 埼玉県入間郡
  • 化粧品・食品の包装請負
  • 売上高:約3億円
  • 従業員数:80名(パート含む)
譲受け企業

株式会社サティス製薬

  • 埼玉県吉川市
  • 化粧品原料の研究開発・OEM受託製造
  • 売上高:約10億円
  • 従業員数:80名(パート含む)

中川会長、中央流通研究所様のご紹介と日本M&Aセンターへ相談した経緯をお教え下さい

中川 当社は、1973年8月に設立された化粧品・食品の包装梱包請負業です。まだアウトソーシングという言葉が一般的ではなかった時代に、当社相談役(譲渡時)で主人である中川友次郎が脱サラして会社を立ち上げました。以来納期と高品質をきちんと守ることで得意先様からの信頼を獲得し、少しずつ仕事量を増やしてまいりました。2001年に、当時社長をしていた主人が病気になり第一線を退いた後は、私が代表取締役社長として経営してまいりました。化粧品製造免許を取得し、大手の化粧品メーカーとの取引も増え、おかげさまで安定した顧客基盤と収益の出る体制を築くことができました。

2009年4月には長男の中川牧人を代表取締役社長とし、周りからは、後継者がいる順調な会社と評価され、実際に良い形で経営を譲ることができました。ただ長期的な将来展望を考えると、当社にも課題がありました。社長の中川牧人には子供がおらず、長い目で見ると後継者問題を抱えております。加えて、会社の事業規模を拡大させ、安定的な体力基盤を築き、一生懸命働いている従業員の処遇を高めるとともに、より一層働き甲斐のある職場にしたいと考えておりました。しかし当社単独での事業成長には限界を感じるようになりました。
そうした中で将来を見据えた企業の成長戦略として、中小企業においてもM&Aという選択肢があることを知り、日本M&Aセンターへ相談いたしました。そこで、サティス製薬の山崎社長をご紹介いただいたのです。

山崎様、サティス製薬の紹介と中央流通研究所を譲り受けた経緯をお教え下さい

山崎 当社は、1999年に設立した化粧品・石鹸の研究・OEM製造受託の会社です。天然素材にこだわった、素材の基礎研究に注力し、品質と製造対応、開発技術力を強みとして、おかげさまで創業以来順調に成長してまいりました。

作業ラインの様子
作業ラインの様子

近年は業界において少しずつ当社の認知度も高まり、年間約40社のペースで新規取引先が増えています。これにより生産が追いつかず、協力工場に依頼するか、受注を見送らざるを得ないことも出てきましたので、生産能力を増強するため、新工場の建設を決定し、近隣の用地も取得しました。

しかし当社の製造は化粧水やクリームなどの基礎化粧品と固形石鹸という2つに分かれ、製造設備・工程は全く異なります。加えて二つの製造をこなすためには、多数の人材を採用して育成していく必要があり、新設工場で2つのラインを同時に立ち上げることは困難でしたので、固形石鹸の製造は引き続き外注せざるを得ない状況でした。

そんなときに、ご縁があって化粧品充填のノウハウを持つ中央流通様をご紹介いただきました。工場見学を行い、従業員の方の意欲も高く、高品質の仕事ができることに感心しました。さらに同社が持つ2つの工場のうち一つを、当社の固形石鹸の専用工場として稼動できれば、生産能力が飛躍的に拡大すると考え、資本提携を希望しました。

中川社長、サティス製薬との提携を決意した理由は?

中川 山崎社長とは4回ほど面談させていただきました。「顧客と社員の幸福を第一に考える」という経営理念は、まさに当社と合致していました。山崎社長は若くして企業成長を遂げたベンチャー社長にありがちな、驕りや気負いがまったく無く、謙虚かつ誠実で信頼できる人物だと感じました。ぜひ一緒に仕事をしたいという気持ちになりました。

またサティス製薬様と提携することによる、シナジー(相乗効果)も明確でした。これまでの化粧品や食品の充填・包装という後工程の製造から、石鹸製造という上流工程まで製造の範囲を広げることが可能になります。事業規模が大幅に拡大し経営基盤がより強固なものとなり、従業員に対して幅広い仕事、今よりも更にやりがいのある仕事を提供できるようになると考えました。

加えて、自分自身もサティス製薬グループの一員として、企業成長のお手伝いをしたいと思い提携を決断しました。

現状はどうですか?

固形石鹸工場への移管準備を進めるふじみ野工場
固形石鹸工場への移管準備を
進めるふじみ野工場

山崎 中央流通様は、既存の事業、顧客基盤できちんと収益性が確保されている会社です。そのため、M&Aで譲り受けた後も、事業内容、組織体制を大きく変更しておりません。

牧人社長にも中央流通研究所の株式30%はそのまま保有していただき、引き続き取締役社長として会社を引っ張っていただくことをお願いいたしました。

シナジー面においては、中央流通様のふじみ野工場を化粧品用固形石鹸の専用工場とするための準備を進めております。これにより、当社の建設中の自社新工場は基礎化粧品専門工場として、売上高ベースで従来の6億円から15億円へと2.5倍の生産能力増強が図れるものと計画しております。

中川 中央流通の経営体制は、提携前とさほど変わっておりません。私は、サティス製薬様の幹部会議に毎月参加し、意見も述べさせていただいております。当社の社員がサティス製薬様の社員研修に参加するなど、人事交流も少しずつ進んでいます。

提携の相乗効果が具体的に現れるのは、固形石鹸工場を移管した後ですが、当社がこれまで培った製造ノウハウが、サティス製薬グループの中でも活かせるのではと期待しております。