著者・監修者一覧

瀬谷祐介

瀬谷せや 祐介ゆうすけ

株式会社日本M&Aセンター/業種特化1部 部長

外資系金融機関を経て、日本M&Aセンターに入社。業界再編部の立ち上げメンバーであり、2012年から、調剤薬局業界・IT業界を中心に、中小零細企業から、上場企業まで数多くの友好的なM&A、事業承継を実現している。これまで主担当として70件以上を成約に導いており、国内有数のM&Aプレイヤーの1人である。顧客満足度評価は、日本M&Aセンターのコンサルタント約500名中1位。

関連記事

二次請け以下のソフトウェア企業は、いまこそM&Aを! ~業界や技術者の未来を明るくする志高きM&A戦略~

コラム
二次請け以下のソフトウェア企業は、いまこそM&Aを! ~業界や技術者の未来を明るくする志高きM&A戦略~

ITソフトウェア業界における2020年度のM&A件数は1097件。国内40業種の分類の中で、最もM&Aが活発に行われています。一括りにITソフトウェア業界といっても業態は幅広く、技術者派遣から、自社パッケージの開発販売、ネットサービス、Ai関連のスタートアップ企業まで様々です。その中でも、国内で一番企業数が多く、また当社のITチームに最もM&Aの相談が多く、かつ実際にM&Aの成約実績が多い業態は、

【ITソフトウェア業界M&A】ITソフトウェア経営者意識調査レポート

コラム
【ITソフトウェア業界M&A】ITソフトウェア経営者意識調査レポート

ソフトウェア業界とはソフトウェア業界定義「ソフトウェア」とは、コンピューター上で計算処理やデータ処理など、多様な処理を行うためのプログラムのことである。「IT・ソフトウェア業界」は、パソコンにインストールして使用する各種ソフトウェアや自動車・家電など、ハードウェアとソフトウェアが一体となった製品の設計・開発・運用・保守業務を行う業界である。@cv_buttonソフトウェア事業特性IT・ソフトウェア

【2017年から新型コロナまで】2020年4月までのIT業界のM&Aについて

コラム
【2017年から新型コロナまで】2020年4月までのIT業界のM&Aについて

IT業界についてIT業界定義IT業界と一口にいっても、扱う領域は実に様々であり、多岐にわたる。あえて細分化するならば「ソフトウェア系」、「ハードウェア系」、「情報処理系」、「通信インフラ系」、「インターネットサービス系」、「クラウドサービス系」のような語彙で分類をすることが可能だが、こうした区分けの壁を容易に飛び越える企業が後を絶たない、というのが業界の近況だ。たとえばソフトウェア系の企業はハード

第四次産業革命におけるITベンチャーのM&A

コラム
第四次産業革命におけるITベンチャーのM&A

デジタル化の潮流により、ベンチャー企業との資本提携が加速2019年国内企業の、資本提携を含めたM&A件数は、3262件と過去最多を更新しました。一昔前の多くの日本企業は、新たな商品・サービスを生み出すために、自ら人材を採用・教育し、研究開発を行なうという、自前主義に拘り経営を続けてきました。しかし近年は、第四次産業革命と呼ばれる技術革新の波、デジタル化の潮流が国内の全産業に波及しており、自動運転技

【2016年】IT業界SIer(エスアイヤー)のM&Aの歴史

コラム
【2016年】IT業界SIer(エスアイヤー)のM&Aの歴史

SIer(エスアイヤー)とはSIer(エスアイヤー)とは、ソフトウェア開発者及び開発業のことを指す。システムの企画から設計、開発、運用、さらには保守業務を担当。一気通貫で全ての業務を受注する場合もあれば、一部を請け負う業務形態など、その在り方は様々である。“SystemIntegrator”から頭文字をとってSI、「~する人」という意味の設備後である「-er」を付けて、SIerと呼称されるのが一般

【IT業界M&A事例】M&Aだからこそ、懸命な努力をもってしても得られない成果を得られた

コラム
【IT業界M&A事例】M&Aだからこそ、懸命な努力をもってしても得られない成果を得られた

【譲渡企業様】・企業名⇒ジェイ・エス・シー株式会社・事業内容⇒組込系受託開発と技術者派遣・売上(M&A当時)⇒約3億円・オーナー様のご年齢⇒58歳・社員数⇒約40名【譲受企業様】・企業名⇒三栄ハイテックス・事業内容⇒LSI設計、ソフトウェア開発・売上(M&A当時)⇒約30億円・社員数⇒約350名@cv_button譲渡企業様の概要とM&Aの検討理由譲渡企業概要ジェイ・エス・シー譲渡企業はジェイ・エ

【IT業界M&A事例】「家族にも社員にも会社を継がせない」という社長の決断

コラム
【IT業界M&A事例】「家族にも社員にも会社を継がせない」という社長の決断

【譲渡企業様】・企業名⇒株式会社コンピューターシステムハウス・業種⇒受託開発ソフトウェア業・売上(M&A当時)⇒161百万円・オーナー様のご年齢⇒66歳(2018年当時)【譲受企業様】・企業名⇒インフォニック株式会社・業種⇒受託開発ソフトウェア業・売上(M&A当時)⇒1,053百万円・オーナー様のご年齢⇒54歳(2018年当時)@cv_button譲渡企業様の概要とM&Aの検討理由自己資本比率96

独立系大手SIer・TISのM&Aの歴史

コラム
独立系大手SIer・TISのM&Aの歴史

IT業界とは?IT業界の定義みなさんはIT業界というものを明確に定義できますでしょうか?なんとなくは説明できても一言で言い表すことは難しいのではないでしょうか。それは、IT業界の指す範囲が広いためです。総務省・経済産業省では、IT業界(情報サービス業)を次の8つに細分化しています。@cv_button受託ソフトウェア業組込みソフトウェア業パッケージソフト業ゲームソフトウェア業情報処理サービス業情報

『積極的なM&Aにより広告代理店という枠組を超え総合IT企業へ成長する』株式会社電通

コラム
『積極的なM&Aにより広告代理店という枠組を超え総合IT企業へ成長する』株式会社電通

電通概要電通について株式会社電通は連結売上高ベースで世界第5位、日本国内では第1位の規模を誇る広告代理店です。従来より主要4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)を中心に、各種広告媒体のスペースを媒体企業から仕入れ、広告主(ユーザー企業)に販売するというビジネスを展開しています。また昨今では、インターネットを始めとするデジタル広告(デジタルマーケティング)や海外という新しい事業領域にも積極的な展開を行

【銀行→投資会社→IT企業】50年の経験とM&A-エヌヴイ・コミュニケーションズ相談役・熊田恒雄氏コラム

コラム
【銀行→投資会社→IT企業】50年の経験とM&A-エヌヴイ・コミュニケーションズ相談役・熊田恒雄氏コラム

私は団塊の世代に生まれ高度成長期に銀行の融資部門を経験し、日本企業の国際化の中でアメリカに通算11年駐在した。その後30年の銀行勤務経験を経て投資会社の役員へと転身し、ファンド運営と事業再生投資に携わり、多くの企業経営と事業の再生を経験した。さらには投資先のIT企業の経営を通じ、一貫して考えていたのは企業、産業の発展、再生、再編にはM&Aが大きな役割を果たしていることだ。シュンペーターの経済発展論

【2019年】IT業界の歴史とM&Aトレンド-IT業界M&Aコラム

コラム
【2019年】IT業界の歴史とM&Aトレンド-IT業界M&Aコラム

2018年、IT業界ではM&A件数が1070件と、国内で初めて1000件を超え史上最多になるなど近年かつてないほどM&Aが活況な業界となっております。今後こちらのコラムでは、そうしたIT業界のM&Aトレンドや成功事例・失敗事例等を定期的にご紹介させて頂きたいと思います。@cv_buttonIT業界の歴史とM&Aトレンド先ず、IT業界の歴史と合わせて、M&Aのトレンドを俯瞰して見ると、上記の図のよう

【2018年】IT・ソフトウェア業界M&A動向まとめ

コラム
【2018年】IT・ソフトウェア業界M&A動向まとめ

2018年のIT業界のM&A件数は、11月末時点で979件(公表ベース)と、過去最多であった昨年の748件を大幅に上回るペースで進行しており、今年は初めて日本のM&A市場において、単独業種で1000件を超す見込みだ。国内の全M&A件数の約35%を占めており、業種別に見ても、圧倒的に多くのM&Aが成立している。@cv_button2018年のIT業界M&A動向まとめIT業界M&A件数推移(件)地域別

買収と譲渡、並行して考える

コラム
買収と譲渡、並行して考える

「IPOを目指しているが、M&Aによる譲渡も検討したい」「買収を検討しているが、相手次第では譲渡も検討したい」どちらも“会社を成長させるための手段”としてM&Aを視野に入れているからこその相談です。このような経営者の方からの相談はここ数年で急激に増加しました。以前は“M&Aで会社を譲渡する”というと“事業承継のため”や“企業再生の手段”が多かったのですが、今は大きく変わってきています。IPOや買収

【2016年】IT・ソフトウェア業界のM&A総括、6年連続増加。

コラム
【2016年】IT・ソフトウェア業界のM&A総括、6年連続増加。

##過去最高件数を更新、6年連続増加2016年の日本のITソフトウェア業界のM&A件数は622件(前年比116.9%)と国内全業種中で最も多く、昨年の過去最高件数を更新し、6年連続で増加している。全業種合計のM&A件数は2652件(前年比109.2%)であり、日本国内全体としてM&Aは増加基調であるが、ITソフトウェア業界においては更に増加が顕著である。@cv_buttonITソフトウェア業界M&

2015年度IT・ソフトウェア業界M&A

コラム
2015年度IT・ソフトウェア業界M&A

ITソフトウェア業界は、M&A件数が2015年に532件と全業種中で最も多く、過去最高を記録しました(MARRデータベースより)。買収金額でみると75%以上が10億円未満の案件であり、中小企業におけるM&Aが活発化しています。@cv_button業績環境が良い時期にM&Aを検討する企業が急増中マイナンバー制度システムなど、大規模プロジェクトがピークを終え、大型案件が一巡した後2016年は、IoTや

調剤薬局M&Aの現場から

コラム
調剤薬局M&Aの現場から

譲渡できる地域薬局は限定的に調剤薬局業界の再編は、1~2店舗の零細薬局から地域のトップクラスの薬局へと波及している。数年前から、県で10位程度までの薬局が大手企業へ事業を譲渡する動きが活発になっている。下記の表にもあるように2013年には10店舗クラス、2014年には20~50店舗クラスの地域薬局が全国展開する大手調剤薬局グループへ相次いで譲渡した。一方で、零細規模の薬局はどうだろうか。もちろん1

2014年のITソフトウェア業界 M&A件数は全業種中最多の514件

コラム
2014年のITソフトウェア業界 M&A件数は全業種中最多の514件

M&A件数は全業種中最多の514件「新たな価値創造」を目指す企業にとって、ITソフトウェア業界のもてる人材・ノウハウ・技術・知財などは、まさにM&Aで獲得すべき「リソースの宝庫」だ。その業界の担当者として、近年の当該業界のM&A動向を概観してみる。@cv_buttonITソフトウェア業界のM&A件数は、2014年に514件と過去最高となった(図1)。国内全40業種分類の中で最も多い件数である。20

ITソフトウェア業界 第2次業界再編時代の幕開け

コラム
ITソフトウェア業界 第2次業界再編時代の幕開け

「新たな価値創造」を目指す企業にとって、ITソフトウェア業界のもてる人材・ノウハウ・技術・知財などは、まさにM&Aで獲得すべき「リソースの宝庫」だ。その業界の担当者として、近年の当該業界のM&A動向を概観してみる。2014年のITソフトウェア業界M&A件数は全業種中最多の514件ITソフトウェア業界のM&A件数は、2014年に514件と過去最高となった(図1)。国内全40業種分類の中で最も多い件数