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M&A思考が日本を強くする JAPAN AS NO.1をもう一度

日本はもう一度、世界の頂点に立つことができる―――
M&A思考にこそ、日本経済復興のヒントがある。
国内においては「競争」よりも「協調」が必要だ。
日本のM&A業界を最前線で走り続けてきた著者の第3弾。
本書では、中堅・中小企業を筆頭に、M&A思考で日本経済の現状を打破する方法を論じる。
1章では日本のいまの強みを分析。業界全体をアップデートするM&Aの考え方で、スポーツや教育、その他日本の強みを生かす分野で世界のトップを目指せる可能性について示唆。さらに海外M&Aの成否を分けるポイントなど、これからの企業が取り入れるべきM&A思考のヒントが満載だ。
2章ではスタートアップ企業の活性化に注目。かつて日本がスタートアップ大国であったこと、M&A思考がスタートアップ企業の成長を後押しすることなどを背景に、既存企業の再生にも言及。日本経済復興のフックとして提案する。
3章では各業界に精通したコンサルタントが、各業界の再編トレンドをわかりやすく解説。
さらに本書では特別に、FC今治の岡田監督によるM&A思考を生かしたスポーツ業界の実例も収録した。
M&Aにかかわる人はもちろん、これからM&Aを考えている経営者や業界の動きから次の一手を考えたいビジネスパーソンにとっても本書は見逃せない内容だ。
【著者プロフィール】渡部 恒郎
日本M&Aセンター 上席執行役員 業種特化事業部長 兼 業界再編部長
京都大学経済学部卒業。在学中に入社したベンチャー企業でNo.2となり、関連会社を設立し、取締役に就任。
卒業後、日本M&Aセンター入社。2008年から2015年までの8年間で最優秀社員賞を3度受賞。100件を超えるM&Aを成約に導き、中堅・中小企業M&AのNo.1コンサルタントとしてM&A業界を牽引してきた。業界再編M&Aの第一人者。業界再編部を立ち上げ、わずか3年後、11名で売上29億円の部署に育て上げ、2019年には同社内で最大の部署となる。2017年同社最年少で執行役員就任、2018年に現職就任。代表的な成約案件であるトータル・メディカルサービスとメディカルシステムネットワークのTOBは日本の株式市場で最大のプレミアムがついた(グループ内再編を除く)。著書の『業界メガ再編で変わる10年後の日本 中堅・中小企業M&Aが再編の主役だ』(東洋経済新報社)はamazon総合1位のベストセラーとなる。
はじめに
- これからの日本を変える「最高の協調戦略」
第1章 再びナンバーワンになるために
- かつての日本の強さを支えていた前提条件
- いまの時代に求められるナンバーワンの価値とは?
- 日本に眠っているナンバーワンを掘り起こせ
- 教育制度をアップデートせよ
- 大学の統廃合を考えるべき時期がきた
- 日本の人口を増やすためにできることとは?
- 生産年齢人口は発想を変えれば増やせる
- 生産性の改善に不可欠な「標準化」という視点
- プロフェッショナルの技術と経営力を融合させよ
- ZOZOの前澤社長から学ぶべき考え方
- スポーツ業界の事例から企業再生のヒントを学ぶ
- 大企業がスポーツ球団をM&Aする事例が急増
- 「アジアとともに成長していく」戦略
- アジアへ進出する目的は「低コスト」から「市場拡大」に変化
- 海外M&Aの成否を分けるポイント
第2章 スタートアップ大国日本の復活
- かつての日本はイノベーション大国だった
- エクスポネンシャル時代のスタートアップ成功の条件とは?
- M&Aはスタートアップ企業に大きなメリットをもたらす
- 社会課題のあるところから起業家が現れることが求められる
- 既存企業の再興にもM&Aが不可欠
- 日本のM&Aの件数がこれから激増する理由
第3章 業界のプロが考える10年後の業界地図
- ITソフトウェア業界IT需要の急増と労働集約型ビジネスの変革で新たなステージへ
- 食品・外食業界統合が進むチェーン系列と個人店の二極化に
- 製造業界従来型モノづくりから脱却し、自社の「決定力」を磨き抜く
- 建設・設備工事業界海外も視野に入れた企業グループへと進化する
- 住宅・不動産業界人口減少による需要の減少、働き手の不足にどう向き合うか
- 調剤薬局業界調剤薬局をベースにM&Aで付加価値をプラスする
- 物流業界協調することで業界全体のグローバルな活躍を目指す