当社支援実績&経営者インタビュー

意匠・設備・構造・施工・デジタル・測量など、
建設施工や設計に関わるスペシャリスト集団。
「成長」という揺るぎない信念のもと、TOKYO PRO Market上場で、
海外展開の促進等さらなる事業拡大を目指す。

株式会社 一寸房のTOKYO PRO Market上場

株式会社 一寸房
上場日
2020年10月28日
証券コード
7355
代表者
上山哲正
所在地
北海道札幌市中央区
設立
2005年8月
売上高
1,341百万円(2023年7月期)
従業員
191名(2023年7月時点)
URL
https://issun.jp/

北海道札幌市中央区に本社を置く株式会社一寸房が、2020年10月28日、東京証券取引所が運営するTOKYO PRO Market(TPM)に上場しました。建設施行・設計業を中心に事業展開し、北海道・東京・大阪ほかミャンマーにも支店を展開する同社の上山社長から、TPM上場を考えた背景や上場により得られた社内外での効果、ならびに今後の展望について伺いました。

株式会社 一寸房の
Tokyo Pro Market
上場インタビュー

上場を考えたきっかけを教えてください。

(株式会社一寸房 上山社長)
上場に関する具体的な知識はありませんでしたが、「従業員の汗の価値を上げたい」という想いは以前から持っていました。
大企業と中小企業の賃金格差が約6割ありますが、「なぜ一寸房の社員の汗の価値が大企業の社員の6割しかないのだろう」と、悔しい気持ちがありました。じゃあどうしたら毎年継続して社員の給料を上げ続けられるだろうと考え、浮かんできたのが、上場すればそれを実現するための布石になるんじゃないか、ということでした。

TPMを選んだのは何故ですか?

(株式会社一寸房 上山社長)
株式市場はいくつか種類がありますが、我々は、その中でもできるだけ早い時期に上場できる、という視点でTOKYO PRO Marketを選びました。上場のステータスを早い段階で得られるというのは、すごく有益なことだと思うのです。
1つ例をあげると、大学の求人広告のところで“上場企業”のエリアにパンフレットを設置できる。これはすごく効果が大きいんです。もし私が就職担当の教員だったら、やっぱり大切な生徒さんには、将来のことも考えて「一度、上場会社に面接に行ってみたら?」と言ってしまうと思います。
だから、まずはTOKYO PRO Marketで階段を登っていこうと、そういう選択をしました。

上場準備で苦労されたことを教えてください。

(株式会社一寸房 上山社長)
苦労と言いますか、残念な現象はありましたね。上場を目指すにあたって従業員を増員してきたんですが、それと同時に「昔はこうだった。社長はもっと話を聞いてくれた。」という意見もあり、古株の人たちが辞めてしまうことも何度かありました。それが自分にとっては悔やまれるというか、もう少しどうにかできたんじゃないかという部分ではあります。
一番大変だったのは、上場準備を担う事務の人間が、現場で働いている社員に対してやらなければいけないことを指示して、実際にやってもらうことです。設計の図面を書く社員も大変だと思いますが、間に入って手を動かす担当者も本当に大変だったと想像できます。皆の苦労があり、皆についてきてもらって漸くここまでこられたという感じです。

上場後、社内外での変化はありましたか?

(株式会社一寸房 上山社長)
上場するまでの過程で、社員にはいつも朝礼などで「個人として成長し、会社としても成長していきましょう」「成長する場所としてこの会社がある」といった想い、理念の部分を伝えてきました。私が本気でそう考え、本気でそういう場所をつくろうとして、今まさに上場を目指しているんだなと社員に対して意識付けができたことがいちばん大きいと思っています。
そして実際に上場できたので、「社長は決めたらやる」というふうに社員が思ってくれるようになったような気がします。
社外面でも、「上場を目指している」段階と「実際に上場をしてから」で、お客様からの評価が変わりました。今までは「仕事してね」だったのが、「手を組みましょう」になり、ひとつ上の“パートナー”という位置づけにしてもらえるようになりました。
新規のお客様からも、上場会社ということで話を聞いてもらえるようになりますし、上場会社になることで、信頼感や安心感が全面的にでてくるように思います。

今後の目標はいかがでしょうか。

(株式会社一寸房 上山社長)
付加価値の高い会社、利益をきちんと出せる会社に成長して、さらに上の市場を狙っていきたいですね。
1つ1つの物件精査の精度を上げる、顧客からの要求に早急に対処できる体制を整える等、そういった部分をしっかりと作り上げていきたいです。そのためには、社員に「やっぱり上場して良かった」と思ってもらわないといけないですね。
更にレベルの高い企業と取引していきたいとも思っています。外国人労働者も雇いながら、海外企業に対する信用度も上げていきたいです。

上場を目指す経営者の皆様へ、是非一言お願いいたします!

(株式会社一寸房 上山社長)
会社をよくする足掛かり、信用を得るための企業づくりとして、他社さんも是非TOKYO PRO Marketを利用していって欲しいです。証券会社や監査法人、J-Adviserと契約し、内部体制を整えていくにはある程度お金はかかります。最初は私自身、そのコストを払い続けていくことに耐えられるか不安がありました。
でも、実際に上場準備を進めていくと、組織がどんどん強固になり、自社の利点・欠点、弱点といったものが数値として見える化され、コストを超える有益さが手に入ると実感しました。
上場を目指そうと考えている、もしくは迷っているかたは、あまりお金の問題等は考えずに一歩踏み出してみて欲しいですね。

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