【セミナー登壇レポート】2025/6/3 ヒロホールディングス社・向山社長＆当社TOKYO PRO Market事業部・佐原が登壇『株式上場を目指す社長塾 事業周知セミナーin大津』に参加いたしました！

2025/6/3、公益財団法人滋賀県産業支援プラザ様主催イベント『株式上場を目指す社長塾事業周知セミナーin大津』にて、当社がJ-Adviserを担当する株式会社ヒロホールディングス・向山社長および当社TOKYO PRO Market事業部上場推進部の佐原が登壇いたしました！

『株式上場を目指す社長塾事業周知セミナーin大津』

【第1部】TOKYO PRO Market（TPM）を活用した成長戦略

国内における2024年の新規上場会社数は136社（前年比＋8社）となり、市場別にみるとグロース市場に次いで2番目に多い新規上場会社数を記録したTPM市場（※2024年市場別新規上場会社数は下記表のとおり）。

このTPM市場はどういった仕組みを持ち、他市場とはどのような違いがあるのか。
直近ではどのような業種・業態の企業が上場しているのか。
TPM上場を活用し、企業はどのような経営戦略がとれるのか。

第1部では、いま最も勢いのあるTPM市場の概要や近況、TPM上場を活用した企業の成長戦略について、当社TOKYO PRO Market事業部上場推進部の佐原が講演いたしました。

第1部講演の様子(講師：佐原)

【第2部】株式会社ヒロホールディングス向山社長による上場体験談

続く第2部では、2022年9月28日にTOKYO PRO Marketへ上場された株式会社ヒロホールディングス代表取締役社長向山様が登壇され、佐原とのトークセッション形式で、上場決断の背景や上場準備のポイント、上場後実際に感じている効果、TPM市場について感じていること等々、とても詳細にお話しくださいました。

向山社長が語ってくださったお話しの中からいくつかトピックスを抜粋し、以下にて体験談をご紹介いたします！

■ 既存メンバーだけで上場準備を完遂できたポイント
外部からCFOを連れてくることも当初は検討していましたが、そこそこな費用が掛かってしまうことや、今後の事業戦略を考えてもいずれは社内に財務全般を掌握できる人材が必要になってくることから、社内メンバーに頑張ってもらう必要はありますが「できるところまで自社でやっていこう」と決めました。もともと業務の分業化がでいていたことも大きかったかもしれません。
上場準備は特に管理部門に負担がかかります。例えば、会計認識基準が変わったり、予算乖離がありこれまでの予算組の甘さが露呈する形になったりなどありましたが、TPM市場は一般市場と違い家庭教師的な存在の「J-Adviser」がついてくれるのでその点も上場準備を完遂できた要因のひとつだと思っています。
上場準備をとおして監査法人との連携もとても重要だと感じました。

■ TPM市場の魅力・メリット・デメリット
TPMへの上場でも、連帯保証の解除や企業区分、与信、一般認識といった点においては一般市場と同等の信用力が得られると感じました。
また適度なガバナンスや、上場にかかるコストを低く抑えられる点も魅力のひとつだと思います。一般市場だと上場するには流動性基準をクリアする必要があったり、四半期開示が必要だったりしますが、TPM市場は上場時の形式基準がなく開示も半期で良い。会計監査も一般市場と比較するとある程度限定的です。
上場までにかかるコストだけでなく、上場維持コストを抑えられるのも良いですね。
これまでTPM市場が選ばれなかった理由としては、「外部株主がイグジットしづらい」「資金調達しづらい」「（上場にかかる）関係者を選びづらい」といった印象があったからだと思います。ただ、高配当を求められる昨今、資金調達の方法はデッドファイナンスでも十分ではないかと私は感じています。

■ TPM上場企業が得られる恩恵
まず、一般市場と同等の上場メリットが享受できる一方で、コストは約3分の1に抑えられるといった圧倒的なコストパフォーマンスは企業にとって大きいと思います。
一般市場と異なり株を手放さずに（流動させずに）上場できるので、上場後も株価や市況に左右されず、投資家向け広報活動の負担やストレスが少ないといった利点も得られます。
またTPM市場は上場後もオーナーシップを維持できるので、意思決定のスピードが遅くならず、重要な決定が迅速に行えるところも特徴であり、同時にTPM上場企業が得られる恩恵のひとつだと思います。