
2025/7/18、ゲスト講師としてフクヤ建設株式会社 代表取締役社長の福家様をお招きし、株式会社四国銀行様と共催で、四国銀行様のお取引先を対象としたオンラインセミナー『東京プロマーケット上場でもっと良い会社へ!会社を伸ばすための上場活用セミナー』を開催いたしました。
セミナー当日の様子を一部お届けいたします!
『東京プロマーケット上場でもっと良い会社へ!会社を伸ばすための上場活用セミナー』
【第1部】東京プロマーケット上場で会社を伸ばす!上場制度と会社経営にもたらす効果とは

2025/7/23時点
国内における2024年の新規上場会社数は136社(前年比+8社)となり、IPOを目指す動きが活発な昨今。
2025年も引き続き活況を見せるIPO市場ですが、その中でも新規上場会社数が現在25社と、グロース市場やスタンダード市場を抑え破竹の勢いで拡大中の市場が、東京証券取引所が運営するプロ投資家向けの株式市場「TOKYO PRO Market(TPM、東京プロマーケット、東証PROなどとも呼ばれる)」です。(※2025/7/23時点)
TPM市場はどのような制度設計や特徴をもっているのか。
他の市場と何が違っているのか。
TPM市場への上場で、会社はどのような効果を得られるのか。
第1部では、TPM市場の概要や市場の動向、上場制度、TPM上場を活用した企業の成長手法などについて、当社TOKYO PRO Market事業部 上場推進部の朝倉が講演いたしました。

第1部講演の様子(講師:朝倉)
【第2部】フクヤ建設・福家社長による上場体験談|「良い会社」のために上場を選択した理由
続く第2部では、2024年11月にTOKYO PRO Marketへ上場されたフクヤ建設株式会社 代表取締役社長の福家様にご登壇いただき、当社朝倉とのトークセッション形式で上場体験談をお話しいただきました。
TPM上場を決断した理由や、上場準備を通しての社内の変化、現在実感しているTPMの上場効果、TPM上場の活用方法など、幅広い内容について詳細に語ってくださいました!
福家社長にお話しいただいた中からいくつか話題を抜粋し、以下にて体験談をご紹介いたします。
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■ TPMを知ったきっかけと上場を決断した理由
一般市場はとてつもない高い壁で上場のイメージもつきませんでしたが、TPMの話を聞いたときには実現性を持つことができ、「ここならいけるかもしれない」と高揚感を抱きました。当時は父が経営を握っていたので少し時間がかかるとは思っていましたが、自分の中では「上場を目指そう」という想いが既に生まれていました。
当時一番最初に確認したことは、TPM上場会社でも“JPXのロゴ”を使用できるのかということです。上場企業の象徴でもあるこのロゴは絶対に使いたかった。新しい取引先を作ったり、M&Aを進めたりと、我々のような高知の小さい会社が今後スケールしていくことを考えたときに、東証に上がるということは会社経営上必須でした。
また当社が本社を置く高知県は南海トラフも含めて災害に弱い土地だと思います。そこに全拠点を置くのはリスクが高く、そのために県外にも拠点を置きたいと考えました。そして県外進出を展開していく際に、上場企業であれば安心して取引をしてくれるのではないかという点も(上場を決断するうえでは)大きかったです。
当社はまだ成長段階ですので、まずは足元を固めようという想いでした。
■ 上場準備で取り組んだこと・上場準備を通じて感じた社内の変化
当社の場合、J-Adviser契約前に準備していたことは一切ないです。何をして良いのかがわからなかったので。ただ、人が足りないのは理解していて、人員強化の部分はしっかりと取り組もうと思っていました。
上場準備においては『社内規程の整備・運用』『月次決算体制の構築』は特に苦労しました。なぜそれをやらないといけないのかといった必要性をまずは自分で理解し、それを社員へ伝え、体制づくりを進めてもらえるよう促し準備を進めていきました。
ただ、上場準備の苦労はありましたがやらなければいけないゴールは明確なので、「足りていないピースに対してきちんと取り組んでいけば必ずできる」ということは皆様に強くお伝えしたいです。
また社長の一言ですべてが決まるという構造は、どの会社もクリアが必要なテーマだと思います。自分がいなくなった後のことを考えて上場を決断している部分もあるので、社長じゃない人間がしっかりと考え決裁し、社長がコントロールしている状態から脱却していくことの必要性を、準備中すごく意識していました。
上場準備を通じて会社も筋肉質になり、事業を承継できる体制が少しずつ出来上がってきたかなと感じています。
■ 実感しているTPM上場効果
人材採用面では、上場前には当社はなかなか対象にしてもらえなかった県内にある優秀な理系大学から、「インターンシップの受け入れをしてもらえませんか」と逆にお声がけしていただいたりと効果がでてきています。M&Aに関しては案件数もそうですし、引き合いの数も圧倒的に増えました。
また上場後は四国全県の第一・第二地銀の方々が挨拶にきてくださって、金融機関からも以前より良い提案を受けられるようになったと感じています。
そして現状でもTPM市場を知らない方がまだ山のようにいらっしゃって、TPM上場会社でも同じ“東証上場会社”として一括りに認識してくれることはすごくお得だなと感じています。TPMでも、トヨタや任天堂のような”東証上場企業”と一緒の扱いなんです。
「株売ってください」と言われたりすることもありますよ(笑)
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第2部講演の様子:ゲスト講師・福家社長(写真右)
上記はお話のほんの一部ではありますが、具体的なエピソードをたくさんお話しくださいました。
また、上場後のさらなる成長に向けた今後の戦略として、後継者不在の中堅中小工務店や建設工事・建築工事・不動産会社を対象に1年に1社のM&Aの実現を目指し、松山・徳島・岡山・広島・姫路等、高知周辺の30万人都市へ10拠点を出店していきたい、とお話されていました。

福家社長、貴重なご講演をいただきありがとうございました。
また、ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました!
日本M&AセンターのTOKYO PRO Market最新セミナー情報
日本M&Aセンターでは、TOKYO PRO Marketに関するセミナーを今後も実施してまいります。
実際にTPM上場を果たした企業の経営者・CFOによる「体験談セミナー」など、様々なテーマのセミナーを企画しております。
是非下記より最新のセミナー情報をご覧ください!
TOKYO PRO Marketセミナー情報はこちら
https://nihon-ma.co.jp/tokyopromarket/seminar/
TOKYO PRO Market上場準備に関する無料相談を実施中!
J-Adviserである日本M&Aセンターでは、TOKYO PRO Market上場支援担当者による上場についての無料個別相談会を行っております。(オンライン/ご訪問/ご来社いずれでも可)
ご相談を希望される方は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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