M&Aニュース

佐鳥電機、電動工具・園芸器具用トリガースイッチ事業をオータックスに譲渡

更新日:

佐鳥電機株式会社(7420)は、2024年5月9日開催の取締役会において、佐鳥電機グループの電動工具並びに園芸器具用トリガースイッチ事業(以下「本事業」)を会社分割により新設会社に承継させた上で、新設会社の発行済株式の全部をオータックス株式会社(神奈川県横浜市、以下「OTAX社」)に譲渡することを決議し、同日、両者間で株式譲渡契約を締結した。

佐鳥電機を分割会社、 新設会社であるSHIBA株式会社(神奈川県横浜市)を承継会社とする簡易新設分割である。

佐鳥電機は、電子部品・電子機器の販売及び、これらに付帯する事業を行う。
SHIBAは、2024年8月設立予定の新会社。電動工具並びに園芸器具用トリガースイッチの開発・設計・製造・販売等を行う。
OTAX社は、産業用スイッチ、端子台、コネクタ、医療機器、金属加工製品(アルミ)の製造・販売を行う。

本会社分割及び本株式譲渡の背景・理由

佐鳥電機は、グループ全体の売上成長性と資本収益性を中長期的に向上させることを目的に、事業ポートフォリオの見直しを進めていた。その過程で、本事業が保有する技術力や顧客との強固な関係性等の強みを最大限活用するためには、産業用スイッチの製造・販売メーカーとして強みを有するOTAX社に事業を譲渡することで更なる成長につながると判断した。

佐鳥電機とOTAX社との間で本事業の承継に関して継続的に協議を行ってきたが、2024年5月9日、株式譲渡契約の締結に至った。
佐鳥電機は、本会社分割及び本株式譲渡の実行により、OTAX社に本事業を円滑に移管する。なお、本会社分割及び本株式譲渡に伴い、本事業に属する契約のうち、佐鳥電機の子会社である香港佐鳥有限公司が当事者となる契約についても、OTAX社の香港子会社に対して承継する。

会社分割

佐鳥電機を分割会社とし、新設会社であるSHIBAを承継会社とする簡易新設分割。
新設会社は、本会社分割に際して、普通株式100株を発行し、その全てを分割会社である佐鳥電機に割当交付する。

株式譲渡

佐鳥電機が取得する新設会社の発行済株式の全部をOTAX社に譲渡し、OTAX社の子会社とする。
なお、新設会社の商号については、株式取得後OTAX社にて変更を予定している。

譲渡株式数、譲渡価額及び譲渡前後の所有株式の状況

異動前の所有株式数:100株(議決権所有割合 100%)
譲渡株式数:100株(100%)
譲渡価額:100百万円
異動後の所有株式数0株(議決権所有割合 0%)

本会社分割及び本株式譲渡の日程

取締役会決議日:2024年5月9日
株式譲渡契約締結日:2024年5月9日
新設分割効力発生日:2024年8月30日(予定)
株式譲渡実行日:2024年8月30日(予定)

電気・機械専門卸業界のM&A・事業承継の動向はこちら

電気・機械専門卸業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、電気・機械専門卸業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

佐鳥電機に関連するM&Aニュース

佐鳥電機、オランダの半導体設計会社MAGnetIC Holding B.V.を子会社化

佐鳥電機株式会社(7420)は2024年2月19日開催の取締役会において、オランダの半導体設計会社MAGnetICHoldingB.V.(以下「MH社」)の発行済株式の80.0%を取得(連結子会社化)することを決議し、株式譲渡契約を締結した。佐鳥電機は、半導体・電子部品・電子機器及び設備関連機器の取り扱いをはじめとして、各種機器向けの組み込みソフトウェアの開発、各種システムの設計・試作に至るまでの

パナソニック(6752)、佐鳥電機(7420)と業務・資本提携並びに同社連結子会社・佐鳥SPテクノロジの一部株式譲り受け

パナソニック(6752)は、佐鳥電機(7420)と業務・資本提携を行い、同社の100%子会社である佐鳥SPテクノロジ株式会社(東京都港区)の株式の一部を譲り受けることを決定した。パナソニックの佐鳥SPテクノロジに対する株式所有割合は15%となる。佐鳥SPテクノロジは、佐鳥グループの戦略商材であるストレージ製品を取扱う会社として、6月より事業を開始した。現在、外資系商材の拡充を進めている。本提携によ

イノテック(9880)、ハードディスクドライブ販売事業を佐鳥電機(7420)に譲渡へ

イノテック(9880)は、佐鳥電機(7420)との間でHDD販売事業の譲渡に関する基本合意書を締結した。佐鳥電機は、電子部品・電子機器の販売・輸出入やシステム及びソフトウェアの開発・設計、販売・輸出入を手掛けている。本件M&Aにより、イノテックは、経営資源の選択と集中を一層強化する。また、佐鳥電気はストレージ製品の拡充を実現する。●今後のスケジュール事業譲渡契約締結日平成29年6月事業譲渡日平成2

この記事に関連するタグ

「会社分割・株式譲渡・新設分割」に関連するコラム

買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

M&A全般
買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

事業構造、産業構造が大きく変化する今、「買収」を検討している企業が年々増加しています。本記事では買収の概要、メリット、進める流れについてご紹介してまいります。買収とは「買収」とは、他の企業の株式取得を通じて、経営権を獲得することを指します。新たに自社で事業を立ち上げる場合に比べて、既にその事業分野で実績のある企業を取得するため、スピーディーに展開できる点が特徴です。買収をご検討の方は、希望条件(地

株式譲渡とは?中小企業が用いるメリット・注意点・手続きを解説

M&A全般
株式譲渡とは?中小企業が用いるメリット・注意点・手続きを解説

株式譲渡は、株式の譲渡によってM&Aが完了し、比較的簡易な手続きであることから、中堅・中小企業のM&Aで多く用いられるスキームです。本記事では、株式譲渡の概要、メリットやデメリット、手続きの流れ、税金についてM&Aに精通した税理士がご紹介します。日本M&Aセンターのご支援するM&Aでは約9割の案件で株式譲渡の手法が用いられています。非上場株式が多くを占める中小企業M&Aには特有の論点があります。経

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

本記事では、クロスボーダーM&Aのスキームとして一般的な株式譲渡の場合に締結される株式譲渡契約書(英語ではSPA、SharePurchaseAgreementやStockPurchaseAgreementと表記されます。)について解説します。株式譲渡契約書(SPA)の一般的な内容一般的な株式譲渡契約書は概ね以下のような項目で構成されていることが多いです。売買の基本事項クロージング及びクロージング条

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

この記事では、クロスボーダーM&Aの手法として用いられることの多い株式譲渡について、基本的な事項をご紹介させていただきます。クロスボーダーM&Aとは日本企業が外国企業を譲り受けるIn-OutM&Aと外国企業が日本企業を譲り受けるOut-InM&Aを、国境をこえて行われるM&Aということで、クロスボーダーM&Aと呼びます。海外M&Aという呼ばれ方をする場合もあります。@sitelink株式譲渡とは株

会社の身売りと会社売却の違いとは?

M&A全般
会社の身売りと会社売却の違いとは?

新聞や経済ニュースなどで時折目にする「会社の身売り」という言葉は、会社売却とどのように違うのでしょうか。本記事では、身売りが指す意味合い、会社売却の概要についてご紹介します。日本M&Aセンターは1991年の創業以来、数多くのM&A・事業承継をご支援しています。中小企業のM&Aに精通した専任チームが、お客様のM&A成約まで伴走します。詳しくはコンサルタントまでお問合せください。会社売却・事業承継のお

会社売却をしたら退職金はどうなる?

M&A全般
会社売却をしたら退職金はどうなる?

会社売却後に退職する場合、退職金はもともとの規定が引き継がれるのでしょうか。支払われる金額や方法、時期などに変化が生じるのでしょうか。本記事では、会社売却にともない退職者が出た場合の従業員や役員の退職金、注意すべきポイントについて解説します。@sitelink退職金とは退職金とは、従業員の退職時に雇用主である会社が支払う金銭のことで、通常の給与や賞与とは別に支給されるものです。退職金制度の導入は法

「会社分割・株式譲渡・新設分割」に関連する学ぶコンテンツ

M&Aで失敗したくないなら、まずは日本M&Aセンターへ無料相談

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年5月
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031

月別M&Aニュース

注目ニュースワード