建材・金属材料等卸売業界のM&Aと事業承継の動向・案件情報2025年最新版
建材・金属材料等卸売業界に関する最新のM&A動向をご紹介します。 近年の市場推移やトピックス、業界再編にまつわる情報、建材・金属材料等卸売業界の周辺業界を含めたM&A・事業承継の事例をわかりやすく解説しています。 また、日本M&Aセンターが取り扱う最新のM&A案件、当社仲介によりM&Aを実行された経営者様の事例、 各業界の動向やM&A(第三者承継)への理解を深めるセミナー情報などもご紹介します。
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⽬次
建材・金属材料等卸売業界の概要とM&A動向
建材・金属材料等卸売業界には、骨組み資材やプラスチック床材、瓦、アルミサッシ、シャッターといった建材・建築資材、衛生機器や浴室、システムキッチンといった住宅設備、鉱物・金属材料、再生資源を仕入卸売する事業が含まれています。
大手企業の中で例を挙げると、鉄鋼製品や機械などの販売・輸出入を行う専門商社である日鉄物産、木材や建築資材の流通事業を行うナイス、三谷産業、JKホールディングスなどを本サイトではこの業界に分類しています。
建材・金属材料等卸売業界をとりまく環境
建材・金属材料等卸売業界は、日本標準産業分類「建築材料、鉱物・金属材料等卸売業」に該当し、建築材料、化学製品、鉱物・金属材料、再生資源などを扱う卸売業が含まれます。総務省が公表する産業分類では、これらの分野を一体の市場として把握しています。
市場・販売/生産・取引動向
経済産業省の経済構造実態調査によると、2022年の日本の卸売業全体の商品販売額は約457兆円で、2021年の約413兆円から約44兆円増加し、増加率は10.8%でした。このうち中分類別で最大の規模を持つのが「建築材料,鉱物・金属材料等卸売業」で、商品販売額は約133兆円とされています。
同じく卸売業を対象とした2021年の経済センサス‐活動調査では、「建築材料,鉱物・金属材料等卸売業」の年間商品販売額は約104兆円と集計されています。2021年から2022年にかけて、建材・金属材料等卸売分野の販売額はおおむね30%近く増加したと考えられ、価格上昇を背景とした金額ベースの拡大が示唆されます。
この増加は、需要の伸びに加えて、鋼材・木材・石油製品など主要資材の価格上昇が販売額を押し上げた影響が大きいとみられます。経済産業省の分析でも、鉄鋼製品卸売業や石油・鉱物卸売業などが2022年の卸売販売額の増加に大きく寄与しており、建材・金属材料関連分野が物価上昇の波を強く受けたことが示されています。
一方で、国土交通省が毎月実施する「主要建設資材需給・価格動向調査」では、2020年前後からセメント、生コンクリート、鋼材、木材など主要建設資材について、価格動向は「横ばい」、需給動向は「均衡」、在庫状況は「普通」といった安定した結果が続いている月も多いとされています。民間の解説記事が整理している最新の公表資料のまとめによっても、2024年11月時点で主要建設資材の価格・需給・在庫は概ね「横ばい」「均衡」「普通」とされており、2022年前後の一時的な価格高騰局面を経た後は、足元では比較的落ち着いた水準で推移していると考えられます。
販売チャネルの面では、従来からのメーカー→一次卸→二次卸→工務店・販売店といった多段階流通に加え、大手専門商社・大手建材卸による全国スケールの直販、工務店・リフォーム会社とのEDI連携、オンライン受発注システムやECサイト経由の取引など、デジタルチャネルの比重が高まりつつあります。特に標準化された建材や住宅設備機器では、価格比較が容易なオンラインチャネルへのシフトが進みやすい一方、大口案件や特注品では引き続き対面・オフライン中心の取引が多い傾向があると考えられます。
※2021年の年間商品販売額は経済センサス‐活動調査、2022年の販売額は経済構造実態調査に基づいており、調査手法や対象範囲が一部異なります。そのため、前後年の水準比較を行う際には、統計の定義差や基準改定の影響を踏まえた解釈が必要です。一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会の統計要覧においても、工業統計の廃止と経済構造実態調査への移行が注記されています。
- M&A観点
- 建材・金属材料等卸売業界は、卸売業全体の中で最大級の販売額を持つ中分類であり、価格変動の影響を強く受ける一方、スケールメリットの効果も大きい分野です。販売額のボリュームが大きいほど、共同仕入・価格交渉力・在庫の平準化などのメリットが生まれやすいため、地域・品目・顧客セグメントの補完を目的とした水平統合や、メーカー・施工会社を含む垂直統合型のM&Aが検討されやすい環境にあるといえます。
事業者・設備・拠点動向
2021年の経済センサス‐活動調査によると、「建築材料,鉱物・金属材料等卸売業」に属する事業所数(延事業所数)は約11万拠点と集計されています。
同調査における年間商品販売額約104兆円を単純に事業所数で割ると、1事業所当たりの平均年間販売額はおよそ9億円台となり、大規模専門商社から中小・地域密着型卸まで、規模・機能のばらつきが大きい構造であることがうかがえます。実際には上場企業グループと地域中小企業とではスケールが大きく異なるため、この平均値はあくまで全体像を示す目安にとどまります。
プレーヤー構造としては、日鉄物産や大手建材専門商社、ナイス、三谷産業、JKホールディングスなどの上場企業グループが全国的な調達・販売網を展開する一方、特定エリアに密着した木材・建材卸、住宅設備機器に特化した専門卸、鋼材や非鉄金属に強みを持つ地域卸など、多様な事業者が存在します。上場企業側では全国ネットワークやグループ化による機能統合・システム統合が進む一方、地域卸・専門卸の中には後継者不在や人材確保の難しさから、M&A・事業承継を検討する動きも増えていると考えられます。
拠点配置の面では、工務店・ハウスメーカー・建設会社の現場に近い場所に営業所兼倉庫を構える「地域ドミナント型」の拠点網と、広域エリアをカバーする大型物流センターを組み合わせたハブ&スポーク型のネットワーク構築が進んでいます。特に、重量物や長尺物を扱う鋼材・生コン関連では、配送コストを抑えつつ短納期に対応するために、拠点統廃合と共同配送の最適なバランスを探る動きがみられます。
- M&A観点
- 事業者・拠点構造の観点では、①エリア補完(特定地域の営業基盤獲得)、②品目補完(環境対応建材や住宅設備など成長分野の獲得)、③物流ネットワークの統合(倉庫・ヤード・配送拠点の最適配置)の3点が重要なM&Aテーマになります。特に物流コストや在庫リスクが高い品目では、拠点統合と在庫集約を通じたコスト削減効果が大きく、PMI段階での拠点再編計画の設計がM&Aの成否に直結しやすいと考えられます。
需要側ファクター
建材・金属材料等卸売業界の需要は、住宅・非住宅建築や土木投資と強く連動します。建設物価調査会が取りまとめた2023年度の建設投資見通しでは、2023年度の建設投資額は前年度比2.2%増の70兆3,200億円と見込まれており、このうち建築投資が約43兆4,300億円(同0.6%増)、土木投資が約26兆8,900億円(同4.9%増)とされています。
同資料によれば、2023年度の住宅投資は前年度比2.9%増の17兆8,300億円、そのうち民間住宅投資は17兆4,100億円と見込まれており、新設住宅だけでなく、建築補修(改装・改修)投資も建築投資全体の約30%を占める水準にまで拡大しています。
国土交通省の「建築着工統計」や「建築・住宅関係統計」では、新設住宅着工戸数が長期的には減少傾向にある一方、リフォーム・リニューアル、既存住宅の改修、非住宅建築(物流施設・データセンター・再生可能エネルギー関連設備など)が一定の需要を支えていることが確認されています。
食品安全・品質・表示に関しては、「食品表示法」や「JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)」、HACCPに基づく衛生管理、「GAP(Good Agricultural Practice)」認証、森林認証(FSC、PEFC)、水産エコラベル(MSC、ASC)など、多数の規格・認証が存在します。大手小売・外食チェーンとの取引や輸出においては、これらの認証取得が事実上の参入条件になる場合も多く、規格・認証対応力が競争力の一部になっています。
省エネ基準の強化やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の普及は、高性能断熱材や高断熱窓、再生材・低炭素建材への需要を押し上げる要因となっています。政府の各種ロードマップでも、住宅・建築物分野での省エネ・脱炭素化が重視されており、建材・金属材料卸にとっては製品ラインアップの見直しが重要なテーマになりつつあります。
- M&A観点
- マクロとしては新設住宅需要が頭打ちとなる一方、省エネ・脱炭素・ストック型社会への移行を背景に、リフォーム・リニューアルや高性能建材の需要が伸びる可能性があります。こうした構造変化を踏まえると、①リフォーム関連の工務店・施工会社との垂直連携、②高機能建材・環境配慮型建材を扱うサプライヤーや専門商社の買収、③医療・介護施設や物流施設向けに強みを持つ卸との統合などが、成長分野へのポートフォリオシフトを加速するM&Aテーマとなり得ます。
制度・規制・DX
建材・金属材料等卸売業界に関連する主な制度・規制としては、建築物の安全性・性能を規定する建築基準法、省エネ基準や断熱性能向上を求める省エネ関連法令、フロン排出抑制法、労働安全衛生法、各種JIS規格や住宅性能表示制度などが挙げられます。これらは主として建材・住宅設備メーカーや施工事業者に直接適用されますが、卸売事業者も取り扱う商品の認証状況や性能表示、トレーサビリティ情報を適切に管理・提供する責任を負っています。
さらに、税務・会計面では、2023年10月にインボイス制度(適格請求書等保存方式)が導入され、消費税の仕入税額控除において適格請求書の保存が必須となりました。また、電子帳簿保存法の改正により、電子取引データの電子保存が2024年1月から原則義務化され、請求書・納品書・領収書などの受発注関連書類の管理方法にも大きな影響が及んでいます。
こうした制度変更により、建材・金属材料等卸売業界でも、紙ベースから電子ベースへの受発注・請求・契約管理への移行、EDI・クラウド型ERP・在庫管理システムの導入、取引データや顧客情報のセキュリティ確保が経営課題として一層重要になっています。個人情報保護や取引先情報・価格情報の秘匿性への配慮も求められ、サイバーセキュリティ投資や内部統制の整備水準が取引先からの信頼度を左右しつつあります。
- M&A観点
- 制度・DXの観点では、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応を既に完了し、クラウドERPやEDIを活用している事業者は、デューデリジェンスにおいて評価が高まりやすいと考えられます。一方、紙ベースの運用が残る企業では、M&A後のPMIでシステム・マスタ統合や業務プロセス標準化の負荷が大きくなる可能性があります。そのため、買い手側としては①システム統合コスト・期間、②内部統制・ログ管理・権限管理の水準、③データ移行の難易度などを事前に評価し、投資回収シナリオの中に統合作業を組み込むことが重要です。
供給・ロジスティクス/サプライチェーン
建材・金属材料等の供給面では、鉄鉱石・原油・石炭・非鉄金属・木材など、国際市況商品への依存度が高いことから、為替レートや海外の需給動向、地政学リスクの影響を受けやすい構造にあります。2022年前後にはロシアによるウクライナ侵攻などを背景に資源価格が上昇し、鋼材や木材の価格高騰が建設コスト増加要因となりましたが、その後は一部の品目で落ち着きを見せているとされています。
物流面では、いわゆる「物流の2024年問題」が大きなテーマとなっています。2024年4月からは働き方改革関連法に基づき、トラック運転者にも年間時間外労働960時間の上限規制が適用され、拘束時間や休息期間に関する改善基準告示の改正も行われています。
国土交通省や民間調査によれば、トラックドライバーの人手不足や長時間労働を背景に、今後は幹線輸送と地域配送の役割分担、モーダルシフト(鉄道・船舶輸送への切替)、共同配送、積載効率の向上などが物流政策・企業施策の重点になっていくと見込まれます。
建材・金属材料等卸売業界では、大型・重量物・長尺物が多く、現場納入時間の制約も厳しいことから、物流制約の影響を受けやすい分野です。拠点間在庫の融通や共同配送のスキーム構築、出荷ロットの見直し、工場・ヤード・現場の間でのリードタイム短縮など、サプライチェーン全体を捉えた最適化が不可欠になりつつあります。
- M&A観点
- 供給・物流の観点では、①調達先の多様化(海外サプライヤー・サブサプライヤーの開拓)、②広域在庫ネットワークの構築、③共同配送・3PL(サードパーティロジスティクス)の活用を目的としたM&Aが重要になります。物流子会社や倉庫・輸送会社を取り込む垂直統合、地域卸同士の統合による配送ルートの再編などにより、2024年問題に対応した持続可能な物流体制をグループとして構築できるかどうかが、今後の競争力を左右すると考えられます。
人材
国土交通白書等によれば、建設業や運輸業では就業者の高齢化と若年層の減少が進んでおり、2024年時点で建設業の55歳以上比率は全産業平均を上回る36.7%、29歳以下比率は11.7%にとどまるなど、中長期的な担い手確保が喫緊の課題とされています。
卸売・小売業全体でも、人手不足感は強まっており、中小企業庁や各種調査では正社員・非正規とも「不足」と回答する事業者が半数を超えるといった結果も示されています。
建材・金属材料等卸売業界においては、商品知識と施工知見を兼ね備えた営業人材、在庫・物流オペレーションの現場マネジメント人材、仕入・価格交渉に長けたバイヤー人材など、多様な職種で人材不足感が強まっています。加えて、DX・データ活用の進展に伴い、受発注システムや在庫最適化、データ分析に関するスキルを持つ人材へのニーズも高まっています。
- M&A観点
- 人材面では、①若手・中堅人材や専門資格者を多く抱える企業の買収、②後継者不在企業の第三者承継を通じた経営人材の獲得、③グループ全体でキャリアパス・教育体系を整備し、PMIフェーズで評価制度・報酬制度を統合することが重要です。採用難が続く中、新規採用だけでなく、M&Aを通じて人材ポートフォリオを強化する戦略が、建材・金属材料等卸売業界においても有効なオプションになりつつあります。
ガバナンス/広告・品質/コンプライアンス
建材・金属材料等卸売業界では、取扱商品が建築物の安全性・耐久性に直結することから、品質・表示・トレーサビリティに関するコンプライアンスが特に重要です。JIS規格や各種性能評価・認証制度に基づく製品性能表示、ロット番号やミルシート(鋼材の品質証明書)、施工実績との紐づけなどを通じて、万一の不具合発生時にも原因究明とリコール対応が迅速に行える体制が求められます。
取引面では、リベートや値引き条件、返品・クレーム対応などが独占禁止法や下請法、景品表示法などの観点から問題とならないよう、契約書・覚書・見積・請求フローを適切に整備する必要があります。また、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応に際しては、税務リスクだけでなく、適格請求書発行事業者の登録状況や仕入税額控除の取扱いを巡る取引先とのコミュニケーションも重要になります。
サイバー・情報セキュリティの観点では、顧客情報・価格表・見積履歴・与信情報などが漏えいした場合の影響が大きいため、アクセス権限管理やログ管理、クラウドサービス利用時の設定・運用ルール、グループ全体での情報セキュリティポリシー策定が今後ますます重視されます。
- M&A観点
- ガバナンス・コンプライアンスの観点では、デューデリジェンスにおいて①品質・表示・認証に関する違反リスク、②下請法・独禁法・リベートに関する取引慣行、③情報セキュリティ・内部統制の水準を十分に確認することが不可欠です。買収後のPMIでは、グループ共通のコンプライアンス方針や内部統制基準を浸透させるとともに、品質クレームや情報漏えい時の対応プロセスを統一することで、レピュテーションリスクを低減しやすくなります。
M&Aリレーション(再編トレンドと事業承継ニーズ)
建材・金属材料等卸売業界および周辺業種では、少子高齢化や人材不足、物流制約への対応を背景に、事業の集約・再編が徐々に進んでいます。中堅以上の専門商社・卸売グループが地域卸や専門卸をグループ化し、仕入・物流・IT・人材の面でスケールメリットを追求する事例も増えています。
地域密着型の建材・金属材料卸の中には、オーナー経営者の高齢化や後継者不在を理由に、第三者承継を検討する企業も少なくありません。信用力の高いグループに参画することで、仕入条件の改善や物流コストの削減、DX投資や人材採用の強化など、中長期的な事業継続に必要な経営資源を確保できる可能性があります。
- M&A観点
- 業界全体としては、①規模の経済による仕入・物流・IT・人材の効率化、②環境対応建材やリフォーム需要など成長分野へのポートフォリオシフト、③後継者問題を抱える地域・専門卸の事業承継といったテーマを軸に、今後もM&A・事業承継ニーズが継続すると見込まれます。買い手にとっては、単純な売上ボリューム拡大だけでなく、「どのエリア・どの品目・どの顧客層を補完したいのか」という戦略的な視点を明確にし、PMIを通じてグループ全体のシナジーをどこまで具体化できるかが重要になります。
建材・金属材料等卸売業界の今後の課題と展望
前節で見たとおり、建材・金属材料等卸売業界は、日本の卸売業の中でも最大級の市場規模を持つ一方、少子高齢化による新設住宅需要の鈍化、物流の2024年問題、資源価格・エネルギーコストの変動、制度・DX対応など、複数の構造的課題に直面しています。本節では、おおむね今後3〜5年を想定し、ベースシナリオ・上振れシナリオ・下振れシナリオのイメージを踏まえつつ、主要論点ごとに整理します。
ここで述べるシナリオやKPIは、業界全体の方向感をイメージするためのものであり、特定企業の業績を予測するものではありません。個別企業の状況によって前提や数値は大きく異なる可能性があります。
中期シナリオの整理
- 課題
- 建設投資全体は足元では持ち直し傾向にあるものの、人口減少や住宅着工戸数の中長期的な減少傾向を踏まえると、建材・金属材料等卸売業界の売上高は、数量ベースでは大きな成長を見込みにくい側面があります。一方で、省エネ・脱炭素、リフォーム・リニューアル、高機能建材といった成長領域は存在しており、どの程度これらの需要を取り込めるかによって、中期的な業績の軌道が変わる可能性があります。
- 対応策
- 業界全体の売上高成長率イメージとしては、ベースシナリオで年率0〜1%程度、高機能建材やリフォーム関連へのシフトが進む上振れシナリオでは1〜3%程度のプラス成長、住宅着工の想定以上の減少や価格競争の激化が続く下振れシナリオではマイナス成長となる可能性があります。営業利益率や在庫回転期間、人件費比率などのKPIについても、ベースシナリオでは現状水準の維持〜微改善、上振れシナリオではスケールメリットとDXによる効率化によって改善、下振れシナリオでは物流費・人件費の上昇や値上げの難しさから圧迫されるイメージです。
- M&A観点
- シナリオ別にみると、ベースシナリオ下では①地域・品目・顧客補完型M&Aによる売上の底上げと収益源の分散、上振れシナリオ下では②成長分野(省エネ・環境対応建材、リフォーム関連)への積極的な投資型M&A、下振れシナリオ下では③不採算事業の選択と集中やスポンサー型M&A・再生型M&Aの検討がテーマとなります。いずれのシナリオでも、PMI段階でのシステム・マスタ統合と、価格・在庫・与信条件の一元管理が、中期的なKPI改善に直結する重要な論点になります。
利益率圧迫要因への対応
- 課題
- 建材・金属材料等卸売業界では、人件費の上昇、エネルギー・物流コストの増加、資材価格の高止まりや為替変動が、粗利率および営業利益率を圧迫するリスク要因となっています。特に物流の2024年問題に伴うトラックドライバーの時間外労働規制や、人手不足を背景とした運賃水準の上昇は、中長期的なコスト構造に影響を与える可能性があります。
- 対応策
-
利益率改善の方向性としては、以下のようなアプローチが考えられます。
- 仕入条件の再交渉や共同仕入の活用による調達単価の抑制
- 在庫回転率の改善とデッドストック削減による在庫関連コストの圧縮
- ロジスティクスの共同化・幹線/地域配送の役割分担見直しによる配送効率の向上
- 需要動向に応じた価格改定や燃料サーチャージの導入など、価格転嫁の仕組みづくり
- 標準品から高付加価値・高機能建材へのミックスシフトによる粗利率の改善
- M&A観点
- 利益率の観点では、スケールメリットを活かせるM&Aが特に有効です。具体的には、①同一・近接エリアの卸売業者を統合して共同仕入・共同物流を行う水平統合、②需要が堅調な高付加価値ニッチ建材に強みを持つ企業の買収による商品ミックスの改善、③エネルギー効率の高い物流センター・自動倉庫などを持つ企業の取り込みによる固定費構造の見直しなどが挙げられます。PMIでは、調達条件・運賃条件・販売価格のマスタ統合と、利益管理の指標・仕組みをグループ全体で共通化することが重要です。
ロジスティクス再編
- 課題
- トラックドライバーの時間外労働規制強化や人手不足を背景に、従来型の「個社ごとのトラック手配・現場直送」を前提とした物流モデルは持続性に課題が生じています。大型・重量物・長尺物が多い建材・金属材料等では、配送時間帯・搬入ルート・荷卸し方法に制約がある案件も多く、労働時間規制への対応と顧客サービスレベルの両立が難しくなる可能性があります。
- 対応策
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- 幹線輸送と地域配送の分離(幹線は鉄道・フェリー等も活用し、ラストワンマイルを地域拠点が担う)
- 地域内での共同配送網の構築(同業・異業種との協業を含む)
- 最寄り拠点への在庫集約と、注文プロファイルに応じた出荷ロット・納期設定の見直し
- 倉庫内ピッキング・搬送の自動化やIT化による省人化
- 顧客との事前調整による納入時間帯・搬入条件の明確化と標準化
- M&A観点
- ロジスティクスの観点では、物流子会社や3PL事業者、特定エリアで強い配送ネットワークを持つ地域卸の買収・統合により、グループとしての輸送効率を高めるM&Aが有力です。また、モーダルシフトや共同配送を実現するために、複数企業が共同出資するJV型スキームも検討対象となり得ます。PMIでは、配送ルート・積載率・リードタイムなどのKPIを共通化し、データドリブンで物流網を再設計することが重要です。
人材確保・組織体制
- 課題
- 高齢化・人口減少が進む中で、建材・金属材料等卸売業界でも、営業・技術営業・物流・在庫管理・管理部門など、あらゆる職種で人材不足が顕在化しています。特に、中小・地域密着型の卸では、採用ブランド力や報酬水準の面で大企業に劣るケースが多く、若手・中堅人材の採用・定着が課題となりやすい状況です。加えて、オーナー経営者の高齢化や後継者不在も、事業継続上のリスク要因となっています。
- 対応策
-
- 採用ブランドの再構築(地域密着性や社会インフラを支える役割、安全・安心な住環境への貢献などを発信)
- 教育研修・OJTの体系化(商品知識・施工知識・DXスキルを組み合わせたカリキュラム整備)
- 職種やライフステージに応じた柔軟な働き方・評価制度の導入
- 高齢ベテラン人材の知見を形式知化するナレッジマネジメント
- 次世代リーダー候補への計画的な権限移譲と経営参画
- M&A観点
- 人材・組織の観点では、第三者承継型M&Aによって、①経営チームごと取り込むことで後継者問題を解消する、②若手・中堅人材が厚い企業をグループに迎え入れ、人材ポートフォリオを強化する、③PMIを通じて評価・報酬制度や人材育成体系を標準化し、グループ全体でのキャリアパス・ローテーションを設計する、といった戦略が有効です。買収時には、主要人材のリテンションプラン(インセンティブ設計)や、カルチャー統合のロードマップを事前に描くことが重要になります。
デジタル・データ活用
- 課題
- 受発注・見積・在庫管理・与信管理などのオペレーションが属人的・紙ベースのまま残る企業では、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応負荷に加え、業務の非効率やデータ利活用の遅れが課題となります。ECやオンライン受発注システムの導入が進む中で、顧客との接点がデジタルに移行しつつあるにもかかわらず、顧客IDや購買履歴が十分に統合されていないケースも少なくありません。
- 対応策
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- 受発注プロセスの電子化と、インボイス・電子帳簿保存法への一体的対応(ERP・販売管理システムの更新)
- ECサイトやEDIを通じたオンラインチャネルの拡充と、オフライン営業とのOMO(Online Merges with Offline)モデル構築
- 顧客ID・購買履歴・与信情報を統合したCRM(顧客管理)基盤の整備
- 需要予測・在庫最適化・価格シミュレーションにAI・分析ツールを活用するデータドリブン経営
- 不正検知や与信管理の高度化による貸倒リスクの抑制
- M&A観点
- デジタル分野では、①既に高機能なEC・受発注プラットフォームや在庫管理システムを持つ企業の買収、②データ分析やAI活用に強みを持つIT企業との資本・業務提携、③グループ内で分散している基幹システム・マスタを統合し、単一のデータ基盤を構築するPMIが重要です。システム統合は一度に完了させるのではなく、優先領域(取引先マスタ・商品マスタ・価格マスタなど)から段階的に進めることで、リスクとコストを抑えつつ効果を出しやすくなります。
ガバナンス・コンプライアンス強化
- 課題
- 建材・金属材料等卸売業界では、品質・安全に関する規制、表示・広告規制、独占禁止法・下請法・労働法令・環境規制など、多数の法令・ガイドラインへの対応が求められます。法令違反や不適切な取引慣行が顕在化した場合、行政指導・課徴金・損害賠償リスクにとどまらず、取引先からの信頼低下やレピュテーション毀損につながる可能性があります。
- 対応策
-
- コンプライアンス方針・行動規範・社内規程の整備と定期的な見直し
- 取引条件・リベート・割戻し等に関する契約書・覚書の明文化と、レビュー体制の構築
- 品質・表示・トレーサビリティに関するルールと記録管理体制の整備
- 内部通報制度や相談窓口の設置、定期的なコンプライアンス研修の実施
- 情報セキュリティポリシーとアクセス権限管理・ログ管理の徹底
- M&A観点
- M&Aの文脈では、買収先に潜在的なコンプライアンスリスクがないかをデューデリジェンスで丁寧に確認することが不可欠です。特に、①取引条件・リベート慣行、②品質保証・クレーム対応・リコール履歴、③環境・労働・安全衛生に関する行政指導・違反歴、④情報セキュリティインシデントの有無などは重点チェック項目です。PMIでは、グループ共通のガバナンス基準を策定し、監査・モニタリングの仕組みを一体化することで、買収後にガバナンス水準を引き上げることが重要です。
出店・拠点・フォーマット戦略
- 課題
- 人口減少や需要の地域偏在が進む中で、既存の拠点網が過多・重複となっているエリアや、在庫・物流コストに見合わない売上規模しか確保できない拠点を抱えるケースがあります。また、都市部・郊外・地方圏で求められるサービスレベルや品揃えが異なるにもかかわらず、画一的な拠点設計となっている場合には、収益性の改善余地が大きい可能性があります。
- 対応策
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- エリア別の損益・在庫回転・配送コストを可視化し、不採算拠点の統廃合や役割変更を検討する
- 都市部では小型・高回転・高頻度配送型、郊外・地方では大型・在庫集約・ルート配送型など、立地と需要に応じたフォーマットのすみ分けを行う
- FC(フランチャイズ)や代理店、パートナーシップを活用し、自社資本投下を抑えながらプレゼンスを維持・拡大する
- 施工会社・ホームセンター・専門店との協業により、販路と在庫拠点を共有する 拠点戦略の見直しとしては、上記のような選択肢が考えられます。
- M&A観点
- 出店・拠点戦略の観点では、地域ドミナントを構築している事業者や、特定エリアで強力な顧客基盤を持つ企業の買収が、エリア補完・シェア拡大の有力な手段となります。また、倉庫・ヤード・配送拠点などハードアセットを保有する企業をグループに取り込むことで、拠点集約や再配置の自由度を高めることができます。PMIでは、拠点ごとの役割定義(ハブ/スポーク/営業拠点など)とKPI設定を行い、統合後3〜5年の中期でどのような拠点ポートフォリオに収れんさせるかを明確にしておくことが重要です。
倒産・再編の地合い・金融環境
- 課題
- 金利・金融環境の変化に加え、人手不足や物流の2024年問題への対応負担などを背景に、物流業界を中心に人手不足倒産が増加しているとの報告もあり、建材・金属材料等卸売業界でも、採算悪化や後継者不在を理由とする廃業・倒産リスクには注意が必要です。
- 対応策
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- 財務内容の健全化(自己資本比率や手元流動性の確保)
- 銀行等金融機関との継続的なコミュニケーションと、早期のリファイナンス検討
- 収益性の低い事業・拠点の早期見直しと、選択と集中
- 親族内承継・役員承継・第三者承継など、事業承継の選択肢を早期に検討
- M&A観点
- 金融環境が引き締まる局面では、スポンサー型M&A・再生型M&Aの重要性が高まります。建材・金属材料等卸売業界においても、①財務的に弱いが顧客基盤や人材・拠点に価値がある企業をグループに迎え入れるケース、②再生ファンドや事業会社をスポンサーとした再建スキーム、③自主再建が難しい事業の早期譲渡による価値維持などが検討されます。買い手にとっては、再生案件であっても、仕入・物流・IT・人材のシナジーを通じて中期的な価値創出が見込めるかどうかが投資判断の重要なポイントになります。
リスク管理・BCP(事業継続計画)
- 課題
- 自然災害、感染症拡大、地政学リスク、サイバー攻撃など、サプライチェーンに影響を与えるリスクは多様化しています。特に、特定地域の倉庫・ヤード・物流拠点が被災・停止した場合、工務店・建設会社・エンドユーザーへの供給責任をどのように果たすかは、建材・金属材料等卸売事業者にとって重要な課題です。
- 対応策
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- 主要拠点・サプライヤー・物流ルートについて、代替手段・代替拠点を事前に設計しておく
- 複数調達(マルチソーシング)や安全在庫の戦略的な配置により、特定供給源への依存を減らす
- 災害時の優先供給先や連絡手段、復旧プロセスを事前に定めたBCPを策定し、定期的な訓練を実施する
- サイバー攻撃に備えたバックアップ体制・インシデント対応プロセスの整備
- M&A観点
- BCPの観点では、地理的分散や機能分散をもたらすM&Aが、リスク低減に寄与します。具体的には、①異なる地域の拠点や倉庫を持つ企業の買収による拠点ポートフォリオの分散、②特定品目に強みを持つサプライヤーを複数確保するための出資・提携、③IT・インフラに強みを持つ企業との連携によるシステム冗長化などが考えられます。PMIでは、グループ全体で共通のBCPポリシーを策定し、各社の計画を統合することで、広域災害等を想定した実効性の高いBCPを構築しやすくなります。
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- 参考URL
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厚生労働省|自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト|物流情報局 事業者の皆さまへ
BuildApp News|主要建設資材需給・価格動向調査の最新動向!物価指数の推移と将来予測を解説
中小企業庁|2023年版「小規模企業白書」 第3節 雇用の動向
政府統計の総合窓口|日本標準産業分類(令和5年7月改定) 卸売業、小売業 建築材料、鉱物・金属材料等卸売業
政府統計の総合窓口|経済センサス‐活動調査…産業分類細分類、商品分類(卸売)別事業所数及び年間商品販売額
政府統計の総合窓口|建築着工統計調査 住宅着工統計
(一社)日本建材・住宅設備産業協会|2025/2026年版 建材・住宅設備統計要覧」発刊のお知らせ
(一社)日本建材・住宅設備産業協会|令和5年度(2023年度)建設投資見通し
経済産業省|経済構造実態調査から見る2022年の商業
国土交通省|物流の2024年問題について
国土交通省|令和7年版 国土交通白書
国土交通省|統計情報|建築・住宅関係統計データ
国土交通省|主要建設資材需給・価格動向調査の結果(2020年11月)
国税庁|インボイス制度について
総務省統計局|人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)
弥生株式会社|電子帳簿保存法とインボイス制度の関係とは?対応のポイントを解説
近畿運輸局|年960時間の時間外労働上限規制と改正改善基準告示
建材・金属材料等卸売業界における
M&A活用のメリット
建材・金属材料等卸売業界におけるM&A活用のメリットをご紹介します。
- 譲渡側のメリット
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- 規模の拡大による交渉力の向上、収益性の改善が見込める
- コストの削減・財務力強化(仕入れコスト、管理部門コスト、物流コスト等)
- 管理体制の強化
- 事業意欲旺盛な会社との協業により、相互に発展することが可能
- 適切な会社に譲渡すれば、社員の雇用は保証され、成長機会も増える
- 後継者問題を解決できる
- オーナー社長は個人保証や担保提供から解放され、ハッピーリタイアができ、必要に応じて、役員等として継続してかかわることも可能
- 譲受け側のメリット
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- 商品・サービスの拡充、商圏の開拓
- 売上規模・シェアの拡大が見込める
- 規模の拡大による交渉力の向上、収益性の改善が見込める
- 新たな流通経路を獲得することでクロスセルが見込める
- 事業多角化・新規事業への参入
- 人的リソースを獲得できる
- コストの削減・財務力強化(仕入れコスト、管理部門コスト、物流コスト等)
- 垂直統合により、製造から流通までを一括化できる
- バリューチェーンの補完・関連事業領域の拡大
- リスク分散ができる
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建材・金属材料等卸売業界で
M&Aを実行する際のポイント
建材・金属材料等卸売業界でM&Aを実行する際に注意すべきポイントには、下記のようなものがあります。
- 在庫の評価(デッドストック)
- 売掛金・受取手形勘定の毀損
- 与信管理体制
- 品質管理を徹底しているか
- 取引先等との関係性
- 人的リソース管理
- 財務問題
- 労務問題
- コンプライアンス、ガバナンス・管理体制
ここでは一般的なポイントをご紹介させていただいておりますが、実際には、個別事情を勘案すると大きく変わります。また、業界によっては独自の規制や商習慣が存在するため、M&Aの仲介を行ううえで、それぞれの業種・業界の特性を正しく理解していることが非常に大切です。
全国に拠点を展開する日本M&Aセンターでは、各業界に精通したコンサルタントが所属しているため、専門性の高いサービスを提供させていただくことが可能です。秘密保持を厳守のうえ、個別相談を無料でお受けしています。M&Aの進め方やポイントなど、気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
建材・金属材料等卸売業界における
M&Aの価格相場
建材・金属材料等卸売業界のM&Aにおける価格や相場感について説明いたします。まず、中小企業のM&Aには明確な相場が存在せず、最終的な価格は売り手と買い手の交渉によって決まることが特徴です。M&Aの価格は、業種や企業の規模、人材の質、財務状況、ブランド力、将来性、市場環境など、多岐にわたる要素によって変動します。そのため、個別の状況を考慮しながら価格が算出されることになります。
M&Aの価格算定にはいくつかの評価方法がありますが、その中の一つに「取引事例法」があります。取引事例法は、過去のM&A事例の中から、事業内容や地域、財務指標が似ている企業の売買実績を基に価値を評価する方法です。取引事例法において重要なのは、類似の取引事例を参考にすることですが、類似条件を見つけるためには、相当数の事例を蓄積する必要があります。非上場企業のM&Aの多くが非公開情報であることから、他社の実績を参考にすることはハードルが高い方法でもあります。その点、日本M&Aセンターでは、M&Aにおいて成約実績10,000件超、M&A成約件数で世界No.1*のギネス世界記録™に5年連続で認定されるなど、豊富な実績があります。事業内容や地域、財務指標に基づく似た会社の売買事例を選定し、一定のルールに従って公正な価値評価を行うことが可能です。こちらから当社の株価算定シミュレーションを体験することができます。
※ギネス世界記録™:M&Aフィナンシャルアドバイザリー業務の最多取扱い企業 2020~2023年に続き、5年連続でギネス世界記録™に認定
次に、より高い評価を得て会社を高く譲渡売却するためには、よりシナジーのある買い手を見つけることが重要です。M&Aの最終価格は、売り手企業と買い手企業の交渉によって決まるため、買い手が「この会社が欲しい」と思う要素を増やしていく必要があります。例えば、現在、建材・金属材料等卸売業界の市場では人材不足が全体的な問題となっており、若くて優秀な人材を採用できる利点がある場合、買い手企業にとってM&Aの魅力が増します。
さらに、コンプライアンスやガバナンスに関する問題も重要な要素です。具体的には、顧客とのトラブルが存在しないか、社会保険への適切な加入状況が確認されることが求められます。これらの問題があると、潜在的な費用や負債として見なされ、価格交渉において不利な要因となり得ます。これらの要素が事前にクリアである場合、買い手企業も安心してM&Aを進めることができ、価格交渉もスムーズに進行しやすくなる傾向があります。
最後に、M&Aを成功させるためには、総合的に企業の魅力を高める努力が欠かせません。これは、価格評価への影響だけでなく、交渉の流れにも深く関わる要素であるといえるでしょう。
なお、実際には個別の業種や取引環境等によって価格相場は変動しますし、場所や経営状態によっても大きく左右されます。初期的なご相談や、簡易的な株価診断は無料にておこなっておりますので、よりくわしく評価や課題について聞きたい方は、弊社コンサルタントから詳細をご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
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株式会社日本M&Aセンター
業界別M&Aレポート編集部は、日本M&Aセンターの社員によって執筆・運営されています。各業界・業種のM&Aや事業承継に関する情報、トピックをお届けします。
建材・金属材料等卸売業界の
M&Aニュース
建材・金属材料等卸売業界のM&Aニュースを表示します。
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2026.1.13
サンリンが軽井沢ガスを完全子会社化
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2025.12.26
杉田エース、MBOが成立し上場廃止へ
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2025.12.1
高見澤、生コンクリート製造・販売の中国子会社の溜博高見澤混凝土を譲渡
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2025.11.28
ナック、ダイキアクシス傘下の宅配水「クリクラ」FC加盟店のクリクラ愛媛を子会社化
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2025.11.26
カノークス、自動車部門の鋼管加工事業を担う子会社3社の吸収合併などを発表
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2025.11.19
サーラコーポレーション、新協技研の株式の一部ををスズキ子会社に譲渡
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2025.11.12
杉田エース、MBO実施で非公開化へ
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2025.10.29
橋本総業HD、ブラストから住設建材事業の譲受に向け基本合意
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2025.10.24
コンドーテック、建設資材の製造・販売などの鈴東を買収
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2025.10.24
コンドーテック、建設資材の製造・販売の琉球ブリッジを買収
建材・金属材料等卸売業界の
M&A仲介実績
日本M&Aセンターが仲介・支援して成約した建材・金属材料等卸売業界のM&A案件をご紹介します。
※現在、2025年9月までの実績を掲載しています。次回の更新(2025年10月~12月分)は2026年1月30日以降の予定です。
| 譲渡・売却企業 | 譲受け・買収企業 | |
|---|---|---|
| 2025年9月 | 産業用機器卸売(中国・四国) | 医療関連サービス(中国・四国) |
| 2025年9月 | 金属部品加工(関西) | 金属部品加工(関西) |
| 2025年9月 | 金属部品加工(関東) | 金属部品加工(関東) |
| 2025年9月 | 金属部品加工(海外) | 金属部品加工(関西) |
| 2025年9月 | 金属部品加工(関東) | 金属部品加工(関西) |
| 2025年9月 | 金属部品加工(関西) | 金属部品加工(関西) |
| 2025年9月 | 製缶板金(甲信越) | 製缶板金(中国・四国) |
| 2025年9月 | 製缶板金(東海・北陸) | 樹脂部品加工(東海・北陸) |
| 2025年9月 | 産業用機械卸売(関西) | 金属部品卸売(関西) |
| 2025年9月 | クリニック(関東) | 産業用機器卸売(関東) |
建材・金属材料等卸売業界の
最新のM&A事例インタビュー
当社の仲介によりM&A・事業承継された建材・金属材料等卸売業界の事例を、経営者様へのインタビュー形式でご紹介します。
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塗料業界を魅力ある業界に!高付加価値の提供で変革を続ける榊原の挑戦
譲渡:新潟県新潟市 塗料及び塗装用器具・機械の卸小売・塗装工事業
譲受け:愛知県半田市 塗料販売・塗装工事・消防設備保守点検塗料販売を展開する榊原の3代目社長は、同社の考えに賛同する企業をM&Aでグループインし、業界の変革を目指す同社に直近のM&Aについて話を伺いました。
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誰に経営のバトンを渡すか悩み 自社の将来への責任から第三者承継を決断
譲渡:熊本県熊本市 建築工事、土木工事ほか
譲受け:福岡県福岡市 衛生陶器・金具、住宅設備機器、管材卸売、不動産賃貸ほか70歳を前に事業承継に悩んでいた友建設。長年支えてくれた従業員や取引先を思い、廃業を回避するために第三者承継の道を選びました。
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後継者候補の娘婿が辞退、社員承継も断念――。 M&Aによって業績がさらに上向き、社員のやりがいも増した。
譲渡:岐阜県岐阜市 インテリア用品・建築資材販売、内装工事・機械器具設置工事
譲受け:京都府京都市 インテリア製品の卸売後継者候補である親族が「継がない」という展開になり、後継者問題を解決するためにM&Aを決断。成約から3年経ち、当時を振り返っていただきました。
建材・金属材料等卸売業界の
セミナー情報
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