東証一部上場 証券コード 2127
No.2127

中堅・中小企業のM&A仲介実績No.1

future フューチャーVol.4 (2014.3発行)

業界再編スタート―調剤薬局業界の統合事例より

特別寄稿

「調剤薬局業界再編の今」

日本M&Aセンター
調剤薬局業界 責任者 渡部 恒郎

調剤薬局業界の成約件数は倍増

2013年4月より、調剤薬局業界特化のM&Aプロジェクトチームの責任者を拝命した。その後わずか1年弱の間に株式会社メディカルシステムネットワークと株式会社トータル・メディカルサービスの経営統合案件を含め、10件のM&A成約を支援させて頂いた。第1線のM&A担当者として、本業界にて再編が急速に加速していることを肌でひしひしと感じている。

地場でトップクラスの調剤薬局が譲渡へ

調剤業界では、現在でも上位10社でシェアはまだ10%程度である。最近の当社実績では、まだ単店舗等の小規模な譲受事例も散見される。これはまさに寸土を争う戦国時代であり、業界再編のピークを迎えていることを端的に表している。この1年間の動きとしては、年商30億~50億程度の優良経営をしている地域で中堅クラスに位置付けられる調剤薬局が譲渡へ動いたことが大きな特徴である。

事業承継型M&Aから業界再編型M&Aの時代へ

オーナーの考え方にも変化がみられる。従前は60歳となり後継者不在のためのM&Aが多かったが、直近成約した譲渡企業はなんと8件続けて業績が非常に良く、さらに優秀な息子や娘・兄弟などが後継者として存在していた。先見性のある優秀な中小薬局は譲渡へと一気に動いているのだ。また今回の診療報酬の改定もあり、相談件数は急増している。

買い手企業のスタンスにも差が出てきた

全国に広げて各地を補強する企業と、地域を徐々に拡大しつつ全国展開を目指す企業では、M&A戦略に大きく差が出始めており、譲受け企業によって買収する際の株価にも大きく差が出始めている。採用教育面やシステム面の違いにより、中小薬局と大手薬局では患者に提供できるサービスに差が出てきており、特に災害時の対応や国内医療費の削減などを考えると、当該業界の再編は急務であると感じている。当社としては、業界の発展や目指すべき方向に理念を持った企業にM&Aを進めて頂きたいと考えている。

近年の日本M&Aセンターの調剤薬局成約実績の一例
近年の日本M&Aセンターの調剤薬局成約実績の一例
日本M&Aセンター 調剤薬局業界 責任者 渡部 恒郎
日本M&Aセンター
調剤薬局業界 責任者 渡部 恒郎

京都大学在学中にベンチャー企業の経営に参画。卒業後、日本M&Aセンター入社。調剤薬局業界の責任者として、入社以来の成約実績は40件以上。代表的な案件は、トータル・メディカルサービスとメディカルシステムネットワークのTOB。調剤薬局業界M&Aの第一人者。

Future vol.4

業界再編スタート―調剤薬局業界の統合事例より

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