[M&A事例]創業2年目、急成長中の人気店を
ファンドが支援してどんな未来を描くのか

株式会社ファーストアドバイザーズ(東京都)

譲受企業情報

  • 社名:
    株式会社ファーストアドバイザーズ(東京都)
  • 事業内容:
    投資ファンド
  • 従業員数:
    6名

※M&A実行当時の情報

令和3年6月にフルーツ大福専門店「弁才天」を譲り受けた株式会社ファーストアドバイザーズは創業2年目の新興ファンド。今回のM&Aについて弁才天の大野淳平社長は、「弁才天に魅力を感じてくれるなんて、柔軟な会社だなと思いますよ」と、その印象を話されます。互いに創業2年目という2つの若い企業が目指す、次の成功へのストーリーとは。担当の大道寺俊幸氏にお話を伺いました。

弁才天の持つ“いい意味での違和感”に
魅力を感じM&Aを決意

――弁才天のどこに魅力を感じられたのでしょうか?

譲受け企業 株式会社ファーストアドバイザーズ 大道寺様: 弁才天は、これまでのファンド業務の中でもあまり出会ったことのない企業だというのが最初の印象です。
私たちがM&Aでパートナーシップを結んできたのは、歴史ある企業で、さらなる成長発展を手助けするというケースが多いのです。しかし、弁才天は創業が令和元年という非常に若い企業で、しかも破竹の勢いで伸びている。そういう “いい意味での違和感”とでもいうものに惹かれてしまったというか、輝いて見えたのです。

――決め手になった点は何だったのですか。

大道寺様: 検討し始めてから、関東にある店舗をすべて見てまわりました。名古屋の本店にも行っていろいろと調べているうちに、デザイン性や商品の品質へのこだわりなど、弁才天は他の同業店とは違うなということを感じたんです。

<M&A スケジュール>

提携仲介契約の締結
2020年9月25日
TOP面談
2021年2月19日
基本合意契約の締結
2021年3月31日
最終契約日
2021年6月17日

――具体的にはどう違うのでしょうか?

大道寺様: 言葉にするのは難しいですね。弁才天の店舗から立ち現れる世界観でしょうか。
たとえば、大福は手包みにこだわっています。機械化すれば早いし、生産性も上がります。しかし、そうはしない。店舗で包める大福がなくなれば、それで店じまいにする。こういうこだわりやセンスです。

あとは、創業者の大野さんから感じるカリスマ性も魅力でした。それは私たちファンドが持っていないものです。大野さんと話をしていて、違う役割の者同士がタッグを組むとよりよくなるんじゃないかと思いました。言い換えると、大野さんがクリエイティビティを最大限に発揮できるような環境基盤を私たちなら作れるな、と思ったのです。

「弁才天のフルーツ大福はフルーツを最大限に生かしています。この大福は世界でも通用すると思っています」(大道寺氏)

「弁才天のフルーツ大福はフルーツを最大限に生かしています。この大福は世界でも通用すると思っています」(大道寺氏)

パートナー先を選ぶ基準は
成長ストーリーと強みがあるかどうか

――パートナー先を選ぶ上でのポイントについては、どう考えておられますか?

大道寺様: その企業のこれまでの成長のストーリーが見えて、かつその歴史の中で築きあげてきた強みがあるかどうかでしょうか。私たちは、その強みを一番見ていると言えるかもしれません。強みが明確なら、それを分析していくことで次のさらなる成長の戦略を構築しやすくなるからです。

――その意味では、今回の弁才天の強みは世界観と創業者のカリスマ性だといえますね。

大道寺様: そう思います。

――今後、どのように弁才天を成長させていこうと考えておられるのでしょう。

大道寺様: 弁才天の世界観を崩さないで、どう支援していけるかということを一番に考えています。さきほども言ったように、私たちがしっかりと組織を固めることもその一つです。弁才天は成長段階にある企業ですから、いま求められるのは柔軟に迅速に動くことです。その点、私たちはその速さについていける意思決定能力はあると思っています。

大野さんは、フルーツ大福を一つのカルチャーとして根づかせたいという気持ちを持っておられます。そうした大野さんの考えや弁才天に対する思いなどを組織の中で言語化することも私たちの役目だと考えています。現在(令和4年4月)のように店が70店舗以上に増えてくると、それはなおさら必要な作業だと考えていますし、これから先も弁才天の世界観を守っていく上で大きな財産になると思います。
もう一つは、フルーツ大福の海外展開を成功させたいということです。私も、この大福は世界でも通用すると思っています。理由は、弁才天のフルーツ大福はフルーツを最大限に生かすための大福だからです。往々にして餡は欧米人に敬遠されますが、弁才天の餡は甘さをあまり主張せず、主役のフルーツを際立たせる役割を担っています。

乗り越えなければならない難しい論点に
両社にプラスになる提案をしてくれた

――日本M&Aセンターにはどんな感想を持たれましたか?

大道寺様: 日本M&Aセンターが仲介してくださったから成立したという側面があったと思っています。
M&Aを進めていく上では、想定していなかったような突発的な問題が起こることがあります。それを互いに乗り越えていこうとするときの交渉は、非常に厳しいものになります。当事者同士が向き合っての交渉となると、なおさらハードなのです。私は、これまでM&A専門の弁護士をしていましたから、それは身に沁みてわかっています。

今回もいくつか乗り越えなければならない論点が出てきたのですが、それに対して日本M&Aセンターの江藤さんや高橋さんが間に入ってくれていることが、どんなに救いになったかわかりません。お2人は双方に対して、柔らかく、しかも的を射た状況説明をしてくれましたし、両社にとってプラスになる新しい提案もしてくれました。その早さと的確さに助けられましたし、お2人が潤滑油になって交渉がすごく円滑にすすんだと思います。

――最後にM&Aの相手先がファンドであることのメリットをお聞かせください。

大道寺様: ファンドというとその企業を成長させて売り抜けるような印象を持たれている方もいらっしゃると思いますが、そういう会社ばかりではありません。当社も相手企業にとって最もいい形での成長の支援を心がけています。短期間での成長を目指して無理をすることがないように、当社ではあえてイクジットの期限を設けておらず、未来永劫保有を継続することも可能です。それは、グッドパートナーであり続けたいという思いの現れでもあるのです。

日本M&Aセンター担当者コメント

業種特化事業部 業界再編部 食品業界専門グループ グループリーダー 江藤 恭輔
(株式会社ファーストアドバイザーズ様担当)

業種特化事業部 業界再編部 食品業界専門グループ グループリーダー 江藤 恭輔(株式会社ファーストアドバイザーズ様担当)
業種特化事業部 業界再編部 食品業界専門グループ グループリーダー 江藤 恭輔(株式会社ファーストアドバイザーズ様担当)

ファーストアドバイザーズの熊谷社長に本件を提案した際、自社のすぐ近くに最近同社の店舗が出店したばかりでかなり流行っており、大変気になられていたことを伺いました。その後、最初のオーナーとの面談時も、ほぼ全ての店舗を回ってそれぞれの特徴や感想を資料に落とし込むなど、非常に高い熱意が大野様に通じたことで、スキーム面での調整がかなり難航しながらも、無事成約に至ることができたのだと感じます。

※役職は取材時

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